姫争奪戦〜現世で姫を射止めるのは誰だ〜

春 蓬

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2章ー1話 Boundary line(境界線)

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また深い眠りに落ちて往く…

気付くと暗闇の空に浮かんでいた
温もりの中でユラユラしていたが、大きな音に耳を取られ下を見た…

そこでは地が歪み、悲鳴をあげながら地面が裂け始めていた
瞬く間に大きく裂けた口から、大量の炎が噴き出てきた
そして真っ赤な火柱が、私の浮いている高さを通り超して天高く上がった
続けて火柱を狙う様に雷が落ちてきた
いくつもの稲光の中、何かが浮いているのが見えた…

浮いているは蛇の首だ

立ち昇った火柱が再び降りて来て、首を巻き付けた
そして地面の中へ戻って行く…

“…ごめんね”

首から聞こえた?

私に届いたその声は…儚く切なかった
私は1人ではなく、尊に抱きかかえられていた

“あの首を助けて!”

尊にお願いした
この人なら助けれるはず…そう思ったから

何故だろう… なぜ私はあの首を助けたいの?

……。
出て来た言葉は「後悔」… 助けないと後悔する
私は思い出せないだけで、あの首が誰なのか知っているのかも?

“愛しい人…”

また声が頭の中へ囁いて来た
首は私の愛しい人なのか?
そのせいで助けたい気持ちが強いの?
だったら、愛しいのに思い出せないなんて…私は酷い。
それに私の力では助けれない、羽も無く魔法も使えないから…
だから尊にお願いした
でも何も答えてくれない……

どうすれば良い?

尊に包まれながら他の手立てを考えていた
でも何も思い付かず…諦めるしかないの?そう思った時…
背後から強い殺気を感じた

なに?

それはとても冷たく、強い寒気となって私にも感じ取れた…

殺気はすぐ、私達に追い付いた
そして尊を荒々しく襲い始めた
だが尊は私を抱えたまま、それを躱していった…
しかし 尊は追い付かれた時に頬を切りつけられていた…

“ふっ、ムラクモ…”
そう呟き
頬から血を流しながら、ニヤリと笑った…
着ている薄紫の着物にも血が落ちてきた
それぐらい血が出てるのに、笑みを浮かべたまま…

飛んで来たのは、煙に巻かれて真っ白に輝く剣…
剣は尊を襲うのを諦めたのか… 炎に包まれた首を目指して飛んで行った

でも…剣が首に辿り着く前に、裂けていた地面は閉じてしまった…

“くくく…俺に従えムラクモ”


『あああ………』
自分の声で目が覚めた

夢か…
もっと楽しい夢が見れないの私?

また同じ人が出て来た
…スサノオっぽい人が「ムラクモ」って言っていたな
剣の名前?

いつもと変わらず悲しい気持ちになったけど、昔から繰り返し見ている夢とは少し違ってた
今まで見ていた夢の続きみたいだった…
でも何の為に私は夢を繰り返し見るのだろう?

今更考えても仕方ないか…

気分転換に窓を開けた
長かった夏も終わり、朝晩は少し肌寒い…
気分を切り替えるには丁度良かった

 今日から学校祭だ

1日目のメインは軽音のLIVE…
誠の歌をLIVE感覚で聴けるのは楽しみだ
14時に開演だから、それまで結と校内を回ろう
結と……
私達、本心を話し合えて良かった
これからが本当の「親友」なのかも…。

『さむ…。 そろそろ準備するか』
窓を閉めて、部屋を出た

ーーーーー
支度を終えて、家のドアを開けると結が待っていた
『おはよ!いつもごめんね、待たせて…』
『おはようさん。もう慣れてるから、気にするな』
『なんか嫌味くさい…』
『嫌味ですもの、志知様。』
『ごめんなさいね、結様。』
『おっと…ぷぷぷ』
『ふふふ…』
下らない会話で笑う私達。

こんな普通が1番居心地が良い

『ねぇ どこから見る?』
朝晩が冷えると言うのに、短パンとクラスTシャツで元気に跳ねて結が聞いた
『そうだなぁ…バザー?』
私はクラスTシャツの上にパーカーを着ている。そして控えめに答えた
『わ…そこからぁ?』
ちょっと残念そうに言って、歩き始めた結
『えっ!どうして残念そうなの結?』
結の前に出て、後ろ向きに歩きながら聞いた
『だって…地味ぃ』
『何?早めに行かないと魔法のランプとかアッコちゃんのコンパクトとか売れてしまうよ?』

毎年 結の好きな所ばかり回っていたから、バザーの掘り出し物が買えなかったんだもの…
だから今年は1番最初に行きたい

『あははは!んなもん、売ってないわ!』
結は笑いながら言った
『あるかもしれないでしょ?アニメとかでもさぁ…』
『あっ!志知、危ない!!』
『えっ…?』
結に言われて振り向いたが、誰かにぶつかった

これは…

『おっ!…と』
『…雪弥?』
顔を上げると、雪弥がしっかりと受け止めてくれていた
『危ないな…前見て歩けよ?』
『あ…りがとう』

本当 危ないぞ志知。
ぶつかったのが雪弥で良かったぁ
だけど…

『いちゃっくなって!ぷぷ…』
結が私達を見ながら笑っている
『いちゃついていないわ!…てかツラっと俺を置いて行くな!』
雪弥が私の向きを変えて、結に言った
『あ…先に行ったのかと思ってたのさ』
そう答えると結は歩き始めた
『ま…ひどいわね。所であなた達、今年も2人で学祭回るのかしら?』
雪弥も私の背中を押しながら歩き始めた

所で… なぜ雪弥はオネエ言葉?

『…勿論。でも今年はLIVEが終わったら、音羽も一緒に回る予定だよ』
押されながら私が答えた
『荒木と?』
雪弥は私じゃなく、結に聞いた
『うん!今年は3組のカフェにも参加してるよ音羽。』
結が答えた
『へぇ 荒木がカフェね…』
私の背中を押すのをやめて、普通に歩きながら雪弥が言った
『…気になる? そう言えば雪弥さ、最初は音羽の事「荒木さん」って呼んでいたのにいつの間にか呼び捨てだね?』
結が雪弥の前を歩きながら聞いた
『そうだったか? そうだな…いつの間にか呼び捨てにしてた。はは…』
雪弥は照れ笑いをしながら答えた

結ってよく覚えてるなぁ
私なんて全然気付いてなかった…

『二股はダメですよ生徒会長?クスクス』
結が笑いながら言った
『ふ?二股!?そんなんじゃないからな!!』
雪弥は少し声を大きくした

またムキになって…

そして相変わらず、下らない会話をしながら私達は学校に向かった

ーーー
学校に着いてすぐ、岸田君と合流した雪弥はそのままいなくなった

そして、靴を履き替えた結が私に聞いた
『志知さ…本当はずっとバザー行きたかった?』
『え?う、うん…』
私も上靴に履き替えて答えた
『そ。わかった、今すぐバザー行こう!3年分堪能して!』
結は笑顔で言ってくれた
『いいの?うん、ありがとう結!!』
私も笑顔で答えた

今までちゃんと、自分の意見を言えなかった私…
こんな一言で済む事さえも、伝えれなかったんだな

そんな反省をしながら、結の言葉に甘えて3年分バザーを堪能した
手作りのお皿や髪ゴム…他にも色々買い物をした
特に和風の櫛(クシ)に一目惚れして… その櫛は黒くて光沢があり、ピンクと銀色の桜模様が付いていた

櫛なんて初めて買ったけど、凄く気に入っちゃった

買った物をリュックに詰めながら、ニヤニヤしていると…
『次、3年1組行こう?』
結が言った
『いいよ。1組って何してるの?』
『筋トレルーム』
『へ?』
『1組ってみんな運動部だからじゃない?面白そうだよ!』
『はぁ…』
言われるがまま1組へ向かった
着いてみると、意外にも人気があって混んでいた
『少し待つけど良い?』
入口の受付に座ってる人が私達に声を掛けてきた
『いいよん。リカ、受付なんだ?』
結が答えた

結の知り合い?
でも私も知ってるな…この人。

『部活以外で動きたくないもの。結こそ筋トレなんてするの?』
『するよ!毎日ワンパントレしてるもん!』
『それは嘘だ!』
『ぷぷ。』

女子陸上部の部長、村上爽親衛隊の隊長…長尾(ながお)リカさん。
背が高くてモデル体型だから、黙っていても目立つ
今はショートヘアの金髪にしてるから、見た目は怖そう…

そんな長尾さんと結は、友達っぽく会話しているけど…
2人が話してる所って、今初めて見た

『長瀬さんも筋トレするの?』
『わ、私? ううん…やった事ないよ』
突然、長尾さんに話しかけられてびっくりした

地味な私の名前、どうして知ってるんだろ?

『志知は筋トレするべきだと思うわ』
結が私の額を突いて言った
『っ…』
『長瀬さん、体が弱いとか?』
長尾さんは私の顔を覗き込んで聞いた

そんなに見られると恥ずかしいな…

『運動神経が悪くて…。所で2人はお友達?』
とりあえず、私から話題を逸らすために質問した
『『友達じゃないよ』』
声を揃えて2人は答えた
『え?』

息ぴったり…

『中学が同じだっただけ』
結が言うと…
『そうね。…あ、入れるよ。』
長尾さんが冷めた声で言った

『行こう志知!鍛えてやる!!』
『ええっ、鍛える??…い、いやだ。私やめる!』
目前で入室をやめようとしたが…
『2名様!!』
長尾さんに教室へ押し込まれた……

ーーー
初めての筋トレで膝が笑っている…

その後も結は元気に動き回るから、午前中だけで私はヘトヘトだ
そろそろ休みたいと思っていた

『あ!お昼になるね、音羽の所に行こう?』
タイミング良く結が言った

やっと座れる

『うん!』
張り切って私は返事をした
『でも…この亀みたいなリュック、ロッカーに置いてから行こうか?ご飯食べたらLIVEだし。』
結が私のリュックに手を乗せて言った

確かに…

『そうだね、重たいし…』
『買い過ぎだ ぷぷ』
結は笑いながらも、一緒に教室へ戻ってくれた
自分のロッカーに荷物を置いた
折りたたみの財布を出し、LIVEのチケットを挟んだ
それを持ってきてた巾着に入れた
更に黒い櫛もポケットに忍ばせた

ずっと持っていたい気分。
家に帰ったら、櫛を入れる専用のケース作るんだ

そして音羽のクラスに向かった

3組に着くと予想通り行列が出来ていた
とりあえず列に並び、順番を待つ事に。
『メイドカフェなんだねぇ』
教室の外壁に貼っているポスターを見ながら結が言った
『勿論、音羽もメイドよね?楽しみだ♡』
私は少しニヤケた

20分程待って、順番が来た
中に入ると音羽が出迎えてくれた
『結、志知!いらっしゃいませ!』
定番のメイド服にハートの形をした白いフリル付きエプロンをしていた
そして高い位置のツインテールが凄く可愛い…完璧な萌えスタイルの音羽。
『やば!めちゃくちゃ可愛いわ!天使より天使!!メイドの中のメイド!!』
結がベタ褒め
『うん、凄く可愛い!!』
私も続けて褒めた
『ありがとう!今、席に案内するけど…1席しか空いてないから選べないけど良いかな?』
『全然いいよ!』
結が答えて私は頷いた
『ごめんね… こちらにどうぞ!』
音羽に案内された席に着いた
『今、お水持ってくるね!』
そう言って音羽は居なくなった

『ヤバいぐらい混んでるね?食べたらすぐ出る感じだ…』
結が小声で言った
『そうだね…』
私はキョロキョロしながら答えた

みんなが音羽の姿をスマホで撮影してる…
私も撮りたい、げどスマホを取りに行くのは面倒だ

『志知… 落ち着きないぞ』
結に呆れた顔で言われた…
『いや、だって…』
言い訳をしようとした時、音羽が水とメニューを持って来た
『お待たせ!はい、水と…メニュー♡』
『お!どれどれ…食べる物はオムライスと焼きそば類のみ。後はアイスと飲み物ね』
結がメニューを見ながら言った
『ごめんね、せっかく来てくれたのに忙しくて…後でゆっくり話そうね』
音羽が申し訳なさそうに言った
『全然大丈夫だよ!うん、後でね。えっと…私はチーズオムライスセットお願いします!』
私が言うと結は
『私はオムライスセットとシーフード焼きそばセット!』
2つも注文した 
『かしこまりたした! ちょっと待っててね!』
音羽はメモを取って、また居なくなった

料理はすぐに出て来た
運んでくれたのは音羽ではなかったが…
オムライスは美味しかった
簡単調理のはずだけど、中々の出来栄え?
結も美味しいと言っていたし、私達は満足してカフェを出た

結局 注文を聞きに来たっきり、音羽は私達の席に来れなかった
あっちこっちで呼ばれて、とても忙しそうだった

『ねぇ結?音羽、あんなに忙しくてLIVEに来れるかな?』
LIVEに間に合わない気がして心配になった
『1時に交代らしいから大丈夫じゃない?』
歩きながら結が答えた
『でも1時過ぎてるよ?』
私は腕時計を見て改めて聞いた
『いざとなれば脱走して来るでしょ?ぷぷ』
『そうかなぁ…』

間に合えば良いけど。

『LIVEは一緒に観れないけど、終わったら音羽と学祭回ろうね!明日はオロチだから音羽とあまり居れないからさ』
『あ、そうか…。劇の間って音羽ひとりでいるのかな?』

音羽にとって、初めての参加で最後の学祭だから…1人にさせるのは可哀想だ
明日は演劇の片付けの後、少し会えるけど…
結は吹部の準備あるからなぁ
3人でゆっくり出来るのはラストの花火だけか…

『大丈夫みたい。まこちゃんが一緒に居てくれるらしいよ』
結が比較的、小さめの声で言った
『えっ!?いつの間に約束したの?』

私、聞いてない…

『昨日、メール来て「誠君誘ってみる」って、誠からも「子守してやる」って私に報告メール来てたからさぁ…』
結がボソボソと答えた
『へぇ…そうなんだ』

音羽って積極的なんだ…
誠も満更でもないんだね?
とりあえず、一緒に過ごせるのかぁ
学祭あるあるのカップル誕生!とか、なれば良いねぇ
うん。良き良き♡

『あのさ… どうして誠なんだろうね?』
結が立ち止まって私に聞いてきた
『どうしてって…一目惚れでしょ?』
『そういう意味じゃなくて…』
『意味?』
『好きになる対象ではないのに…って思う』
『…そんな事ないでしょ?好きになるのに対象も対象外も関係ないと思うけど?』

考えた事もないよ

『そうなのかな… ねぇ?ちょっと混み合ってるから1回玄関に出ようよ。まだ時間あるし』
結が玄関を指差して言った
体育館前の廊下に着いたが、LIVE待ちの人達で混み合っていた

人に聞かれるとマズい内容だもんね…

丁度、私達は玄関のスライドドア横で立ち止まっていた
透明なドアから見える玄関には、誰も居なそうだった
『うん。そだね』
私は答えながら、ドアを開けて先に入った
『考え過ぎかもしれないけど…誠を好きになる別の理由がある様な気がしてさ?』
結は後ろに続いて玄関に入り、話をしながらドアを閉めた
『別の理由…?』
『ん。…誠を使った目的がある様なさ?いつからか、なんーーか引っ掛かるの。誠と上手く行って欲しいとは思ってるんだよ?だから複雑な気持ち…』
結は私の顔を見て少しだけ笑って言った

突然、結は何を言ってるんだ?って思ったけど…
でも言われてみると、偶然か必然か?
今まで全く接触して来なかったのに、ファミレスで話しかけて来た音羽。
その日のうちに恋をした?
誠の家に連れて行ったのは私達だけど…
村上爽と付き合ってたのに誠の存在を知らなかったとか…
よく考えてみると、そんな訳ないかも?
あ…
あの日、誠も音羽と初めて会った感じではなかった気がする
それに、村上爽と音羽が言ってた「そういう事」ってなんだろう?

…いやいや、待て待て
私まで考え過ぎ?

私が玄関にある棚に寄り掛かって、黙り込んでいると結も話さなくなった

何か話した方が良いかな

『あ、あのね結…言われてみると私も気になる事が……』
顔を上げて結の方を見た
でもそこには…

髪をひとつに束ねて、高い位置で縛っている音羽が居た

『あれ…音羽?』
代わりに結の姿がない…
そして、足元に少し強めの風が吹いてきた

え…なに?

“オトワ…?”
音羽が私の顔を見て言った

でも変な感じだ…声が頭の中に聞こえてる様な?
何より、いつの間に来た?
しかも私服に着替えているし髪型も違う…
袖がポンチョみたく広がっている薄紫の服と黒いスカーチョみたいな…
何故だろう?見覚えがある服装…
それに背が随分高い様な気もする

『うん音羽、いつ来たの?それと…結が消えた?』
私は音羽の顔を見て聞いた
“ユイ?消えた?”
音羽は不思議そうな顔をした
『うん…どこ行ったんだろ?廊下に出たのかな… えっ!?』
廊下の方を見て驚いた
あるはずのドアも廊下も消えていた

“迷い込んだのか…サカイメに。”
『えっ?境い目?』
状況が掴めずハラハラしながら音羽に聞いた
“くくく…”
音羽は質問に答えず、私を見て笑った

あれ?この顔…

見覚えのある笑い顔を見詰めた…
よく見ると、頬に傷があった
『!?』

まさか夢で見た…人?

そして気付けば私と音羽を霧が包んでいた…
『あ、結?…結はどこ?』
驚きと不安が鼓動を早くさせていた…
震えながら、もう1度音羽に聞いた
“ここには俺とクシナだけだ”

俺?クシナ?
あー
私は夢の続きを見てるのか…
え、でもなぜ?
もしかして私、また倒れたの?
それは不味いよ…参ったな
また結に迷惑掛けてるのかも…

それなら、この人は音羽ではなくスサノオ?
ち、ちょっと待って
スサノオって私の夢では音羽だったの!?

“クシナの目は季節のように移り変わるな…面白い。そうだ丁度… クシナの忘れ物が紛れ込んでいた…小さな玉手箱”
動揺が顔に出ている私を見て、笑いを堪える様に言った
そして袖から何かを差し出した
それは先日、玄関で倒れた時に失くした私のお弁当箱だった
『私の…お弁当箱?』
お弁当箱を受け取ってスサノオを見た
頬から顎にかけて出来ている傷さえも、顔の一部の様に綺麗だ…

『玉手箱じゃないよ。 私のポケットに入るかな…入るわけないか! あ、あっ!』
片手をポケットに入れた時、入っていた黒い櫛を落とした
“櫛が導いたか…”
スサノオは下に落ちる前に櫛を受け止め、私の髪に挿した
そして頭にそっとキスをした……
“もう帰るがいい…クシナに会えて嬉しかった”
スサノオは私を包む様に抱き締めた

あ…やっぱり、この温もり雪弥と似ている
…って言うか、なんてリアルな夢なの?

“クシナ…オレトツルギニキヲツケロ……”
頭の中に伝わる声は、だんだん小さくなっていった
































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