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3.幸せな日々
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「ん~、今日もいいお天気ね」
明るい日差しの下で大きく伸びをする。昨夜はレイモンドのことを考えすぎてあまり眠れなかった。
彼の気持ちはとても嬉しいし、悪い気はしない。でも婚約となるとためらってしまう。若く美しい騎士と年上令嬢じゃ、浮気されて捨てられるのが落ちね。どうやってもそんな風にしか考えられない。
「よしっ!!」
気合いをいれてその場にしゃがみ、雑草を抜く。悩んだ時は草抜きが一番だ。雑草を抜いている時は、無心になれる。前世の趣味が家庭菜園だったからかしら? 侯爵令嬢になった今でも私は庭いじりが好きだ。
本当は素振りがしたかったのだが、さすがにそれは両親から許されなかった。
その変わりとして、屋敷の敷地内でのみ畑仕事をすることは許可され、今では私専用の庭兼畑を持っている。
それにしても、レイモンドはどうしてそんなに私を好きなのかしら?
「レイって呼んでくれないか?」
耳元でささやくレイモンドの声を思い出して、思わず体が熱くなる。親しくなりたいから敬語もいらない、レイモンドはそう言っていた。
「レイ」
試しに声に出して言ってみる。名前を呼ぶだけで体が熱くなるような気がした。
男性のことを今までこんな風に呼び捨てにしたことなんてない。名前を呼ぶだけでこんなに緊張するなんて……本人に向かって言えるかしら。
「レイ」
もう一度声に出して練習してみる。
「お呼びですか?」
背後から声が聞こえ、驚いて振り返ると、そこには嬉しそうに笑うレイモンドの姿があった。
は、恥ずかしすぎる……
一人で名前を呼んでいるなんて、どう思われたかしら。
「おはよう、ソフィー。名前を呼んでくれて嬉しいよ」
熱い瞳で見つめられて、胸が高鳴る。私の胸のドキドキが聞こえてしまいそうで恥ずかしい。
「今日はどうされたんですか?」
こんな朝から来るなんて、昨日忘れ物でもしたのだろうか?
「今から王宮に行くのですが、ソフィーの顔を少しでも見たくて……我慢できずに寄ってしまいました」
この人は、どうしてこんなにも私をドキドキさせることばかり言うのだろう。さらっと甘い台詞を言ってしまうレイモンドの余裕が憎らしい。
「可愛いトマトですね」
「よかったら召し上がります?」
作業用の手袋を外し、一番赤く熟れているプチトマトをもぎとった。
「どうぞ」
ハンカチで軽くふいて、そっとレイモンドへ差し出す。
えっ?
レイモンドは差し出したトマトではなく、私の手をとった。そしてそのまま私の掌の上のトマトを口に入れる。掌にレイモンド唇が触れるのを感じた。
私、今キスされてる……体が緊張で固まってしまった。
「とってもおいしいよ」
レイモンドは何ごともなかったかのように、にっこりと笑った。
もうっ!! 私ばっかりドキドキさせられて悔しいじゃない。
火照る頬を手で押さえ、鼓動を落ちつかせるように息を吐き出した。
どうしていいのか分からず困ってしまう反面、今まで感じたことのないときめきを感じられるのが嬉しくもある。
それからも、レイモンドは毎日のように時間を見つけては会いに来てくれた。
部屋に飾られた、白に少しピンクがかったブーゲンビリアの鉢を眺めると、自然と口元が緩む。この可愛らしい花は、レイモンドからのプレゼントだ。
「レイモンド様は本当にソフィア様のことがお好きなのですね」
侍女のサラの言葉はとても嬉しいが、恥ずかしくもあり照れくさい。
本当になんでこんなに……と思うほどにレイモンドの好意を感じている。あまりにも積極的にこられるので、騙されているのかも……と心配になったほどだ。
でもまぁ、私を騙してもレイモンドには何の得にもならないわね。
そう思い直し、好意は素直に受けることにした。
「ソフィア様もレイモンド様のことお好きなのでしょう?」
サラに聞かれ、少し考えながら、「そうね」と笑った。一緒に過ごした短い時間の中で、私はどんどんレイモンドに惹かれていった。若いイケメン騎士にこれだけ想われたんじゃ、惹かれない方が難しい。
「婚約なさればいいじゃないですか」
「そうなんだけど……」
彼のことは好きだけれど、婚約となるとやっぱり躊躇ってしまう。
レイモンドはまだ18歳。今は私に夢中でも、結婚した後で他の若い令嬢に目が向かないとは言い切れない。
悲しいことに、帰って来ないレイモンドを一人寂しく待ちながら、浮気相手を呪うような未来しか思い浮かばない。
イケメンに言い寄られて喜んで飛びつけないなんて……年のせいかしらね。自嘲気味に笑う。
まぁいっか。きっと明日もレイモンドは会いにくるだろうし……
そう思いながら幸せな眠りについたのだった。
☆ ☆ ☆
婚約しよう。
そう決めたのは突然だった。なぜって、毎日訪れていたレイモンドがこの2日来ていないからだ。
この2日間で嫌というほど分かってしまった。私は自分で思っていた以上にレイモンドのことが好きだ。会えないとなると、なぜか無性に会いたくてたまらない。
レイモンドを断って他の人と結婚する……そんなイメージはもう全くわかなかった。きっとこれから先、どんな男性にアプローチされてもレイモンドと比べてしまうだろう。
そもそもレイモンドと婚約しなければ、この先誰からも求婚されることすらないかもしれない。
そう思うと、なんだかこれが私のラストチャンスようで、レイモンドを逃してはならない気がしてくる。
「よしっ」
かけ声と共に決意する。次に会ったらレイモンドに伝えよう。レイモンドのことが好きだって。
それから数日後……
レイモンドが来るという報せが届いてから、ソワソワしっぱなしだ。こうやって鏡の前で髪の毛のチェックをするのは何度目だろうか。
「会いたかった……」
私を見つめながらレイモンドは嬉しそうに目を細めた。その顔はいつもより疲れているように見える。
「リラックスできるハーブティーを用意しますね」
そう言って立ち上がろうとする私の手をレイモンドがそっと握った。
「レイ?」
優しい手のぬくもりに胸が高鳴る。
「少しだけこのままで……」
言わなくちゃ……
次に会えたら告白すると決めていた。
でも告白ってどうやってすればいいの?
自慢じゃないが前世でもソフィアになってからも、恋愛はおろか、告白したことすらない。
大変……緊張してきた。
心臓が口からでそうなほどにドキドキする。
「あの、レイ……」
ん? とレイモンドが私を見つめる。
至近距離で見つめられてうまく言葉が出ない。そんな私の様子を見てレイモンドは手を離した。
「ごめん、嫌だったかな?」
「違うの。そうじゃなくて……」
レイモンドの顔を直視できなくて俯いてしまう。
「レイの事が好きなの……」
小さな声だったが聞こえただろうか?
「……」
あれ?
何の反応もないので不安になってしまう。おそるおそる隣に座るレイモンドを見ると、レイモンドは真面目な顔で私を見つめていた。
「レイ?」
何か言ってよ…
「今、好きって言った?」
掠れた声で確認するレイモンドに、コクンと無言のまま頷いた。
次の瞬間、気がつくとレイモンドの腕の中にいた。抱きしめられていると分かると、体中に電気が走ったかの様な刺激を感じる。レイモンドの体温を体中で感じながら体をあずける。
好きな人に抱きしめられるのって、なんて気持ちがいいんだろう……
レイモンドは少し体を離し私を見つめた。レイモンドの指先が、私の熱く火照った頬に優しく触れる。
「ねぇソフィー、もう一度言って」
レイモンドの熱のこもった瞳で見つめられると、私の体中の血液が沸騰しそうだ。
私ってば、今きっと真っ赤な顔してる。
恥ずかしくなって思わず顔をそらすが、逃がしてはくれなかった。レイモンドの手が私のあごを持ち上げ、視線が戻される。
「お願い……ソフィー……」
甘い声でレイがささやく。
「レイのことが好き」
緊張と興奮で今にも涙が出そうだ。
「ソフィー……あぁ……私のソフィー」
レイモンドはキツく私を抱きしめると、そっと顔を近づけた。レイモンドの唇が私の唇に優しく重なる。
初めての口付けに、真っ赤になってしまった私を見て「可愛い」っと呟くと、レイモンドは再びチュッと口づけた。
段々と深くなっていくレイモンドの口づけに、極度の興奮で気が遠くなりそうになりながらも、溢れんばかりの幸せを感じるのだった。
明るい日差しの下で大きく伸びをする。昨夜はレイモンドのことを考えすぎてあまり眠れなかった。
彼の気持ちはとても嬉しいし、悪い気はしない。でも婚約となるとためらってしまう。若く美しい騎士と年上令嬢じゃ、浮気されて捨てられるのが落ちね。どうやってもそんな風にしか考えられない。
「よしっ!!」
気合いをいれてその場にしゃがみ、雑草を抜く。悩んだ時は草抜きが一番だ。雑草を抜いている時は、無心になれる。前世の趣味が家庭菜園だったからかしら? 侯爵令嬢になった今でも私は庭いじりが好きだ。
本当は素振りがしたかったのだが、さすがにそれは両親から許されなかった。
その変わりとして、屋敷の敷地内でのみ畑仕事をすることは許可され、今では私専用の庭兼畑を持っている。
それにしても、レイモンドはどうしてそんなに私を好きなのかしら?
「レイって呼んでくれないか?」
耳元でささやくレイモンドの声を思い出して、思わず体が熱くなる。親しくなりたいから敬語もいらない、レイモンドはそう言っていた。
「レイ」
試しに声に出して言ってみる。名前を呼ぶだけで体が熱くなるような気がした。
男性のことを今までこんな風に呼び捨てにしたことなんてない。名前を呼ぶだけでこんなに緊張するなんて……本人に向かって言えるかしら。
「レイ」
もう一度声に出して練習してみる。
「お呼びですか?」
背後から声が聞こえ、驚いて振り返ると、そこには嬉しそうに笑うレイモンドの姿があった。
は、恥ずかしすぎる……
一人で名前を呼んでいるなんて、どう思われたかしら。
「おはよう、ソフィー。名前を呼んでくれて嬉しいよ」
熱い瞳で見つめられて、胸が高鳴る。私の胸のドキドキが聞こえてしまいそうで恥ずかしい。
「今日はどうされたんですか?」
こんな朝から来るなんて、昨日忘れ物でもしたのだろうか?
「今から王宮に行くのですが、ソフィーの顔を少しでも見たくて……我慢できずに寄ってしまいました」
この人は、どうしてこんなにも私をドキドキさせることばかり言うのだろう。さらっと甘い台詞を言ってしまうレイモンドの余裕が憎らしい。
「可愛いトマトですね」
「よかったら召し上がります?」
作業用の手袋を外し、一番赤く熟れているプチトマトをもぎとった。
「どうぞ」
ハンカチで軽くふいて、そっとレイモンドへ差し出す。
えっ?
レイモンドは差し出したトマトではなく、私の手をとった。そしてそのまま私の掌の上のトマトを口に入れる。掌にレイモンド唇が触れるのを感じた。
私、今キスされてる……体が緊張で固まってしまった。
「とってもおいしいよ」
レイモンドは何ごともなかったかのように、にっこりと笑った。
もうっ!! 私ばっかりドキドキさせられて悔しいじゃない。
火照る頬を手で押さえ、鼓動を落ちつかせるように息を吐き出した。
どうしていいのか分からず困ってしまう反面、今まで感じたことのないときめきを感じられるのが嬉しくもある。
それからも、レイモンドは毎日のように時間を見つけては会いに来てくれた。
部屋に飾られた、白に少しピンクがかったブーゲンビリアの鉢を眺めると、自然と口元が緩む。この可愛らしい花は、レイモンドからのプレゼントだ。
「レイモンド様は本当にソフィア様のことがお好きなのですね」
侍女のサラの言葉はとても嬉しいが、恥ずかしくもあり照れくさい。
本当になんでこんなに……と思うほどにレイモンドの好意を感じている。あまりにも積極的にこられるので、騙されているのかも……と心配になったほどだ。
でもまぁ、私を騙してもレイモンドには何の得にもならないわね。
そう思い直し、好意は素直に受けることにした。
「ソフィア様もレイモンド様のことお好きなのでしょう?」
サラに聞かれ、少し考えながら、「そうね」と笑った。一緒に過ごした短い時間の中で、私はどんどんレイモンドに惹かれていった。若いイケメン騎士にこれだけ想われたんじゃ、惹かれない方が難しい。
「婚約なさればいいじゃないですか」
「そうなんだけど……」
彼のことは好きだけれど、婚約となるとやっぱり躊躇ってしまう。
レイモンドはまだ18歳。今は私に夢中でも、結婚した後で他の若い令嬢に目が向かないとは言い切れない。
悲しいことに、帰って来ないレイモンドを一人寂しく待ちながら、浮気相手を呪うような未来しか思い浮かばない。
イケメンに言い寄られて喜んで飛びつけないなんて……年のせいかしらね。自嘲気味に笑う。
まぁいっか。きっと明日もレイモンドは会いにくるだろうし……
そう思いながら幸せな眠りについたのだった。
☆ ☆ ☆
婚約しよう。
そう決めたのは突然だった。なぜって、毎日訪れていたレイモンドがこの2日来ていないからだ。
この2日間で嫌というほど分かってしまった。私は自分で思っていた以上にレイモンドのことが好きだ。会えないとなると、なぜか無性に会いたくてたまらない。
レイモンドを断って他の人と結婚する……そんなイメージはもう全くわかなかった。きっとこれから先、どんな男性にアプローチされてもレイモンドと比べてしまうだろう。
そもそもレイモンドと婚約しなければ、この先誰からも求婚されることすらないかもしれない。
そう思うと、なんだかこれが私のラストチャンスようで、レイモンドを逃してはならない気がしてくる。
「よしっ」
かけ声と共に決意する。次に会ったらレイモンドに伝えよう。レイモンドのことが好きだって。
それから数日後……
レイモンドが来るという報せが届いてから、ソワソワしっぱなしだ。こうやって鏡の前で髪の毛のチェックをするのは何度目だろうか。
「会いたかった……」
私を見つめながらレイモンドは嬉しそうに目を細めた。その顔はいつもより疲れているように見える。
「リラックスできるハーブティーを用意しますね」
そう言って立ち上がろうとする私の手をレイモンドがそっと握った。
「レイ?」
優しい手のぬくもりに胸が高鳴る。
「少しだけこのままで……」
言わなくちゃ……
次に会えたら告白すると決めていた。
でも告白ってどうやってすればいいの?
自慢じゃないが前世でもソフィアになってからも、恋愛はおろか、告白したことすらない。
大変……緊張してきた。
心臓が口からでそうなほどにドキドキする。
「あの、レイ……」
ん? とレイモンドが私を見つめる。
至近距離で見つめられてうまく言葉が出ない。そんな私の様子を見てレイモンドは手を離した。
「ごめん、嫌だったかな?」
「違うの。そうじゃなくて……」
レイモンドの顔を直視できなくて俯いてしまう。
「レイの事が好きなの……」
小さな声だったが聞こえただろうか?
「……」
あれ?
何の反応もないので不安になってしまう。おそるおそる隣に座るレイモンドを見ると、レイモンドは真面目な顔で私を見つめていた。
「レイ?」
何か言ってよ…
「今、好きって言った?」
掠れた声で確認するレイモンドに、コクンと無言のまま頷いた。
次の瞬間、気がつくとレイモンドの腕の中にいた。抱きしめられていると分かると、体中に電気が走ったかの様な刺激を感じる。レイモンドの体温を体中で感じながら体をあずける。
好きな人に抱きしめられるのって、なんて気持ちがいいんだろう……
レイモンドは少し体を離し私を見つめた。レイモンドの指先が、私の熱く火照った頬に優しく触れる。
「ねぇソフィー、もう一度言って」
レイモンドの熱のこもった瞳で見つめられると、私の体中の血液が沸騰しそうだ。
私ってば、今きっと真っ赤な顔してる。
恥ずかしくなって思わず顔をそらすが、逃がしてはくれなかった。レイモンドの手が私のあごを持ち上げ、視線が戻される。
「お願い……ソフィー……」
甘い声でレイがささやく。
「レイのことが好き」
緊張と興奮で今にも涙が出そうだ。
「ソフィー……あぁ……私のソフィー」
レイモンドはキツく私を抱きしめると、そっと顔を近づけた。レイモンドの唇が私の唇に優しく重なる。
初めての口付けに、真っ赤になってしまった私を見て「可愛い」っと呟くと、レイモンドは再びチュッと口づけた。
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