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8.冒険者試験

138.ジョン怒る2

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お風呂から隅々まて洗ってでると、ちゃんと着替えがあることに、アキラは少しほっとした。


ソファに体操座りをして、顔を伏せているジョンがいる。
不安なときのジョンの決まりのポーズだ。
 
アキラは隣に座る。 


「しっかり洗ってきたから、話聞いてくれる?
あのね、今日の冒険者試験でエンビ草って草がね…」


アキラは包み隠さず今日のことを話した。


ジョンが少し顔をあげた。


「それだけ?本当に?」


いつもの声のトーンと顔立ちに、アキラはほっとした。


「それだけだよ、他には何もしてないよ」



「でもヒロシさんに、ちょっとアキラの握られてるし…」


「でもすぐに止めたよ、なんかジョンじゃないとわかったら、ヒロシさんには悪いけど鳥肌たっちゃって。だめだった」


「でもヒロシさんに誘導されて逝ってるし…」


「それは許してとしか言えないよ、僕も気が狂うかと思って必死だったんだよ。」



アキラはジョンを抱きしめて、垂れている耳にキスをする。


「僕はジョンのものなんでしょ?ふふ、僕の体もそう思ってるみたいだよ?鳥肌やばかった。
だから許して、浮気なんてするわけないじゃない」


ガバっとジョンが立ち上がり、ソファにアキラを押し倒す。


「来週お休み作って、僕がオナニー鍛えてあげるよ。」


アキラはふふっと笑った。
よかった信じてくれたみたいだ。
 

「鍛えてくれるの?優しく教えてね?」


「駄目、お仕置きだから、めちゃ痛くしちゃう。」


でもまだ怒ってるには怒っている。


「えぇぇ~痛いの嫌なんだけど…」


困った顔でお願いしても、聞いてもらえなかった。
来週のことを思うと、胸がキュとなる。


ジョンが首筋に長い舌を這わせる。耳にかかる吐息がぞくぞくする。
首に歯を当てられて

「ぎゃ、痛っだい」

いつもの甘噛みじゃなく噛まれた。
痛みに体が跳ねる硬直する。
でもまだジョンは離してくれない、歯が首に刺さってるのを感じ血の気が引いていく。


ゆっくりと歯を抜かれジョンが一滴の血もこぼさないように、舌で舐める。
硬直した体から力が抜けていく。


「本当に浮気したら、許さないからね。
そのときは本当に


食べちゃうから」

見下ろす目は、冷たくて怖くて、アキラの背中にぞくぞくとした興奮を走らせた。
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