白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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4月

1.入学式  (sideカズマ)

入学式は大変にかったるい
おエライさんの長い演説にに次ぐ長い演説

使い古された、将来を担うなんちゃらかんちゃら
国のために尽くすなんちゃらかんちゃら




そして俺の父である学園長が壇上にあがり、新入生代表の話を始めた

牙狼にして初めて人間とし権利を有し、初めてこの聖マルクス学園に合格して、入学試験をトップの成績を収めた
牙狼にして優秀なαアルファ
当にこれからの人間にとって救いとなり得るかもしれない存在っと







はぁ…小さく溢れそうな溜息を飲み込んだ
馬鹿馬鹿しい…αアルファがなんだと言うのだ
父は本当のαアルファの性質を理解していない
躍起になってαアルファを増やしても意味がないのに




壇上に上ってくる新入生代表に目を向けると顔立ちは人間と変わらずに恐ろしいほど整っているが、鋭い黒目が多い瞳が人間でないことを示している
通った鼻筋に引き締まった口元

フワフワモコモコの白い毛が髪から背中にかけて生えている
服の上からでもわかるほどの体格のよさ
束ねられた髪からピコリっと生えている尖った耳の可愛らしさがミスマッチだ
そして周囲を睨むような目付きでゆっくりと観察している





こいつは使える・・・かもしれない


壇上の人間を観察していた黒目がちな瞳が俺の隣で止まり
睨みつけ射り殺すような強さで俺の隣の人物を見つめる


おい……そんなに見つめるな、これ・・を傷つけることだけは許さんっとばかりに睨み返すが

あの犬っころはこっちには流れるような視線だけを寄こし、深々と礼をして通り過ぎて行った
おい…今の礼は誰に向けてだ!



そう入学式でも壇上の一角に座らされ、その権威を示している
我々生徒会役員の前を


この聖マルクス学園での生徒会の力はかなり強い
生徒会がこの学校の行事から予算までありとあらゆることを仕切っているのだ


生徒の自主性に任せていると言えば聞こえはいいが、本来は勉学以外は丸投げなのだ…


そのため学生による生徒会への期待と憧れは大きく、反対にできない役員への風当たりもキツイ


そう俺の横に座るアキラはかなりのキツイ風当たりにあっている
生徒会の中で唯一αアルファでないアキラに…




新入生代表の挨拶は滞りなく行われ、あの犬っころ、爽やかな笑顔にやる気に溢れた声
なかなかの演技だな?


生徒たちは尊敬の溜息と賞賛の眼差しを送っている
だが俺は見逃さないぞ?その目つきは人間を受け入れていない…
そして獲物を狙うようにアキラを見るその鋭い目つき…



気に入ったよ…お前もコレ・・に捕らえられたか?

それにあの見た目は…もしかしたら


チラリと横のアキラに目線をやれば、少し疲れたように目を伏せている

よし…生徒会長挨拶は秒で終わらそう!っと心に決めて、名前を呼ばれて立ち上がった
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