白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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4月

5.君の声は鈴音

生徒会室のバカでかい扉の前で僕を呼びに来た人は、緊張した面持ちで直立不動になりノックをする。


「失礼します!ジョン君をお連れしました。
入室願います。」


堅い挨拶に緊張した様子、ここは軍隊かなんかですか?
もしくは刑務所?


「あぁ、ありがとう~どうぞ~」


間の抜けたような軽い返事があり、扉が開けると正面にこれまた立派な机に生徒会長がヘラヘラしたような笑顔で座っていた。


銀髪に近い色素が薄めの金髪に、緑がかったような青い瞳
白い生徒会の詰め襟制服の上からでもわかるガッチリした体型
少し上がった鋭い目に恐ろしいほど整った顔立ち
うん、これは確実に人気出るよね
って完璧な見た目の生徒会長


その脇に黒い毛並みの短毛種で眼光が冷たく、人でも食ってそうな目付き
生徒会長よりは体つきは劣るがスラリっと長身で僕とは違い顔立ちも狼で、きっと口を開けたら恐ろしい牙がありそうな人狼

ブロンドヘアで綺麗な青い目なのに、似つかわしくないムキムキの体型で、身長は三人の中で一番低いが体の大きさは誰よりも大きいプロレスラー?



「はじめまして、ジョン君!立ち話もなんだから入りなよ」


にこやかにしているけど…
目が笑っていない笑顔だ、まぁ僕は笑顔すら作っていないけど



僕の番の匂いはするのに姿がない、それにこの部屋には机が三つしかない…
椅子の大きさからしてたぶん立っている三人のものだ


アキラさんはこの部屋では過ごさないの?



「あぁ…来客だった?言っといてよ…
さすがに寝たままは恥ずかしいから」



鈴のような澄んだソプラノボイス
でも風が吹けば拡散してしまうほどにか細くて弱々しい声


僕の番の声だ…なんて美しいんだろう
初めて聞いた声に腰にゾワゾワしたものが走る


ちょっと奥まったところにある来客用ソファからもそりっと茶色の塊が動いた。
毛布に包まれていたアキラさんだ


ズボンの前を開いていたのか、カチャカチャとベルトを正している。
上半身は白いTシャツで……

フワァ~……線が細いのがモロ分かりだ…腰細!!
会長がさっと近づいて肩に手を当てる


「寝てろよ…まだ体調よくないだろ?」

「僕が寝てたらソファ使えないだろう?それこそ立ち話になっちゃうじゃん」

「俺が立ってたらいいだろ?
ダークとお千代さんはそこの一人がけソファ座れるし
もしくは俺がアキラの膝枕すればいいんじゃない?
そしたら皆座れるし!ナイスアイデア!?」


「バカは休み休み言ってよ、ほらジョン君が困ってるよ!」


うん僕も会長の豹変ぶりに困ってるけど、呼びに来てくれた横の彼の方が困ってる…
っというか固まってる…


「ソレイユ君もありがとう、君は今年から入った子だよね?
生徒会活動は大変だけど、存分に楽しんで!
…手間を取らせて悪かったね」


柔らかな笑顔でお礼を言われて、横の彼の体温が上がったのは気のせいじゃないと思う
うん、僕の番は罪作りな傾向があるらしい…


「はぁ…わかったよ、でもアキラは俺の横ね!辛くなったらいつでも肩を貸すから寄っかかってよ!
なんなら膝も空いてるからね?」

ぶつくさ言いながら会長がアキラさんのソファに掛けてあった詰め襟制服を取って、自然な流れで袖を通すのを手伝う
本当に慣れた動きに、僕の気持ちがイラつく!



「ふふっソレイユ君、ごめんね
ほら、カズマが横槍入れるから下がるタイミングわからなくて困ってるじゃん!
もういいよ、ありがとう下がって」


失礼します!っと深々と頭を下げると堅い動きて横の彼は退出していった。


「さてと…ジョン君、君は逃さないよ?」


会長が不敵な笑みを再開して僕に睨みつけた
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