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5月
10.あなたの匂いに包まれて
「転けないよ?普通だよ?
ダークは僕が中等部のときから知ってるから、そのイメージが強いんだよ
あのときはもっと…運動神経悪くてね…」
ちょっと恥ずかしそうにアキラさんが部屋のベッドで横になっている
この前の疑問を聞いてみたのだ…
ふふっ照れた顔が可愛い…
4月から5月まで祝日が続くので、ほとんどの寮生は帰省して過ごす
アキラさんは休日の初日に家に帰り、翌日の朝には寮に帰ってきたのだ…
めちゃくちゃ具合悪そうにして!!
普通こんなに具合悪そうな人を移動させる?僕が迎えに行ったときフラフラだったよ?
自分でなんとか立ってるだけの状態だったよ?
僕は家なんてないし…家族とはもう会えないからずっと寮にいる
それができて本当によかったと思う。
下手をしたらこの状態のアキラさんを一人にするところだったのだ…
双子のカズマさんは休日いっぱいは家で過ごすらしい
双子なのに…たぶん…アキラさんの第ニ性が理由なんだろう
「ふふっでもジョン君がいてくれてよかったよ、こう体が動かせないと気分が滅入ってしかたないけど…
ジョン君と話していると楽しくて…ジョン君には付き合わせて申し訳ないね…」
そんな風に怠そうに笑うアキラさんは本当に弱々しい…
このまま消えてなくなってしまいそうだ
「僕もアキラさんと話してるのすごく楽しいですよ?
もっとアキラさんのこと知りたいです
あぁでも疲れたなら寝ますか?
休んだほうが元気になるかも…」
「あぁ…僕は不眠症でね…
あんまり寝れないんだよ、生徒会室でもだいたい横になってるだけでしょ?」
弱々しくて笑うアキラさん
食事もまともにできていない
なんちゃらインゼリーを半分くらい飲んで残してた。
あれを飲みきらない人なかなかいないと思う…
青白い顔、紫がかった微かに震える唇
僕はアキラさんのベッドに近づくと跪いてアキラさんを包み込むように覆いかぶさった
「えっ……ちょっと…ジョン君!!」
僕の突然な奇行に驚いてアキラさんが体を強張らせるのが伝わる。
精一杯僕を押し返そうと手に力を入れているが、そんな力じゃあ僕の体はびくともしませんよ?
帰ってきてから何故かアキラさんの匂いが弱い、たぶん体調が悪いせいだ…
でもここまで密着すると甘い匂いが直接吸えて僕に幸福感を与える。
このまま全てを貪りたいけど…
「アキラさん寒いんじゃないですか?
唇が紫だし、震えてる…
僕の毛は長毛種だから温かいですよ?
毛布になりますから目を瞑っててくださいよ、ゆっくり寝れますよ?」
「えっ?あぁ…そっか………
びっくりした、ジョン君まで…僕をって…
いやっごめん、ははっ…そっか毛布かありがとう、本当だ温かいね気持ちがいい…
でもこんなことは僕以外にはしちゃダメだよ?誤解されちゃうよ?」
何かダメでした?って可愛い顔をして小首を傾げると、小さく笑いながら僕の背中を撫でてくれる
ふふっアキラさんは知らない、僕はあざといんですよ?
本当はこのまま全部ほしいけど…
それはあなたを傷つけるのがわかるから
抱きしめながらアキラさんの匂いに包まれて幸せな時間が流れていった
ダークは僕が中等部のときから知ってるから、そのイメージが強いんだよ
あのときはもっと…運動神経悪くてね…」
ちょっと恥ずかしそうにアキラさんが部屋のベッドで横になっている
この前の疑問を聞いてみたのだ…
ふふっ照れた顔が可愛い…
4月から5月まで祝日が続くので、ほとんどの寮生は帰省して過ごす
アキラさんは休日の初日に家に帰り、翌日の朝には寮に帰ってきたのだ…
めちゃくちゃ具合悪そうにして!!
普通こんなに具合悪そうな人を移動させる?僕が迎えに行ったときフラフラだったよ?
自分でなんとか立ってるだけの状態だったよ?
僕は家なんてないし…家族とはもう会えないからずっと寮にいる
それができて本当によかったと思う。
下手をしたらこの状態のアキラさんを一人にするところだったのだ…
双子のカズマさんは休日いっぱいは家で過ごすらしい
双子なのに…たぶん…アキラさんの第ニ性が理由なんだろう
「ふふっでもジョン君がいてくれてよかったよ、こう体が動かせないと気分が滅入ってしかたないけど…
ジョン君と話していると楽しくて…ジョン君には付き合わせて申し訳ないね…」
そんな風に怠そうに笑うアキラさんは本当に弱々しい…
このまま消えてなくなってしまいそうだ
「僕もアキラさんと話してるのすごく楽しいですよ?
もっとアキラさんのこと知りたいです
あぁでも疲れたなら寝ますか?
休んだほうが元気になるかも…」
「あぁ…僕は不眠症でね…
あんまり寝れないんだよ、生徒会室でもだいたい横になってるだけでしょ?」
弱々しくて笑うアキラさん
食事もまともにできていない
なんちゃらインゼリーを半分くらい飲んで残してた。
あれを飲みきらない人なかなかいないと思う…
青白い顔、紫がかった微かに震える唇
僕はアキラさんのベッドに近づくと跪いてアキラさんを包み込むように覆いかぶさった
「えっ……ちょっと…ジョン君!!」
僕の突然な奇行に驚いてアキラさんが体を強張らせるのが伝わる。
精一杯僕を押し返そうと手に力を入れているが、そんな力じゃあ僕の体はびくともしませんよ?
帰ってきてから何故かアキラさんの匂いが弱い、たぶん体調が悪いせいだ…
でもここまで密着すると甘い匂いが直接吸えて僕に幸福感を与える。
このまま全てを貪りたいけど…
「アキラさん寒いんじゃないですか?
唇が紫だし、震えてる…
僕の毛は長毛種だから温かいですよ?
毛布になりますから目を瞑っててくださいよ、ゆっくり寝れますよ?」
「えっ?あぁ…そっか………
びっくりした、ジョン君まで…僕をって…
いやっごめん、ははっ…そっか毛布かありがとう、本当だ温かいね気持ちがいい…
でもこんなことは僕以外にはしちゃダメだよ?誤解されちゃうよ?」
何かダメでした?って可愛い顔をして小首を傾げると、小さく笑いながら僕の背中を撫でてくれる
ふふっアキラさんは知らない、僕はあざといんですよ?
本当はこのまま全部ほしいけど…
それはあなたを傷つけるのがわかるから
抱きしめながらアキラさんの匂いに包まれて幸せな時間が流れていった
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