白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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8月

109.牙狼襲来

数匹の体が大きめの牙狼とあのΩオメガが顔を出した。
さらに周りにぐるっと数十匹の牙狼が囲っているのを感じる……


「おぉ…なんじゃ?ここらへんで牙狼を見るのは初めてじゃぞ?
アレが話していた牙狼かの?確かに綺麗な牙狼ではあるな…」


椅子に座ってビールを飲んでいたおじいちゃんが、立ち上がり警戒をしてくれている。
大丈夫ですよ、これくらいの数なら僕がどうとでもできます。

『何なんですか?ずいぶんと暇な群れなんですね…
僕はあなたには興味がないっとはっきり言いましたよね?』

『えぇ、でも貴方ほどの牙狼はなかなかいないんですもの
一度くらい相手してくださってもよくありません?そちらの人間とは、まだ番ってなさそうですし…
なら貴方は、フリーでしょ?』


意味深な流し目を送ってくる。
周りの牙狼達が雄叫びをあげだして、うるさい!
アキラさんが異様な雰囲気に不安そうに僕を見つめてくる。
あの遠吠えの意味がわからなかったら、そりゃ怖いですよね……


『そうだ、そうだ!
雌にここまで言わせるなんて雄が廃るぞ』

『据え膳食わぬは男の恥だぞ!減るもんじゃないし、食っておけって』

『あんないい雌から迫ってもらって羨ましいぃねぇ…若いっていいねぇ
おじちゃんもあと10年若けりゃねぇ』


って感じのジジィ達の野次なんだけどね!


『今、僕はこの方にやっと受け入れてもらえそうなところなんです!
そんな大事な時期に貴女をお試しして、信頼をなくしたくないんだよ!』

『あらぁ…心の狭いΩオメガだこと!
番ってないなら、そんな口出しする権利なんてないじゃない
それに…そんな小さな体であなたの立派なモノを受け入れれるか、甚だ怪しいけど』

煩いな!めちゃくちゃセンシティブなとこ突いてくるなよ!!


『はっ!貴女こそ僕なんか望み薄な雄に手を出している暇あるなら、早く他の雄を探したらどうですか?
そう若くもなさそうだし…期限が切れたら折角のΩオメガの持ち腐れですよ?』


『『『ギャハハ!違いねぇ!!!』』』


ドッと湧いた牙狼の声におじいちゃんとカズマさん達が体を固くさせる。
忌々しげに顔を歪めるΩオメガと一緒にいる数匹の牙狼が威嚇の声を上げる


「ジョン君や大丈夫なのか?
さすがに、この数で一斉に来られると骨が折れるぞ!
もし戦闘になりそうなら早めに言ってくれ…アキラ君を避難させんと」

「あぁ、大丈夫ですよ…
万が一戦闘になったら僕が燃やして炭にしてやりま……」
『しかし、そんなにあんなチンチクリンのΩオメガがいいのかねぇ?中がさぞキツくて具合がいいのか…
一度お試しお願いしたいねぇ…ひゃひゃひゃ』


パチンッ  ダンッ!!


僕は指を鳴らすと、ふざけたことを言ってた牙狼の目の前にサンダーを落としてやった。


『この人は僕の番になる人ですからね?手を出したら消し炭にしますからね!』


僕が歯を見せてわかりやすい、威嚇の表情をすれば…周りの牙狼達がヤレヤレっといった雰囲気をだしている。


『リーダー、無理だって!この人はほとんど番ってないだけで、番決めちゃってるじゃない』

『そうよ?貴女も選り好みしてないで、早く相手を決めなさいな…貰い手いなくなっちゃうわよ?』

『まぁ…群れうちの雄達があまりパッとしないのもわかるけど!
あんた達もリーダーを擁護するくらいしなさいよ、歯を向くくらいしかしないで!本当に使えない』


今度はおばちゃん牙狼がΩオメガと取り巻きの牙狼を野次りだした。
あのリーダーのΩオメガ牙狼もたぶん苦労してるんだろな
これは枕で成り上がったっというより、たぶん押し付けられて仕方なくって感じだな…


「っっっ、ジョン君……」


うわっ!もしかして、こっちもやばい感じなの?
気がついたらアキラさんが堅い表情して睨むように見てきてる。またヤバイ地雷を踏み抜いちゃったのかな?
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