白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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9月

134.決意を胸に  (sideカズマ)

程なくしておじいちゃんもあの人も病室に飛び込むように入ってきた。
あの人なんかは汗だくだ、病院内は走ったらだめなんだよ?


「カズマ!母さんが見つかったって本当か?
どこだ、どこにいる?
もう…もう……俺を助けてくれるのは彼女しかいないんだよ!早く、母さんに会わせてくれ!!」


自分の親ながら、本当に情けない人だな…
あれからお千代さんから訴えられたことが、なぜか・・・すぐに週刊誌でリークされ
それから出るわ出るわセクハラ被害から横領の疑い、裏口入学の斡旋まで
最近のワイドショーはこの人の話題で持ちきりだ…


「まったく、はっ!、妻子の心配の前に出る言葉がそれとは情けないのう……
カズマ君、二人は大丈夫なのか?
今はどんな状態なんじゃ?
見つかったとしか聞いとらん…、二人は……いやっ、いいわい、わしも早く会いたいわい」


おじいちゃんがあの人を心底、軽蔑したように睨みつけ
その後に俺の顔を見るとひどく気を使って、問いかける言葉をを飲み込んでくれた。
そのギャップがおかしい…きっと俺は酷い顔をしてるんだろう


「今から亜空間を開いていきます。
全然、気づかなかった。ココに亜空間の歪があるんですよ…
アキラは亜空間を作るだけの魔力はないし、あの女は亜空間魔法は使えないから考えもしなかった。
たぶんこの亜空間は…前に俺が作って放置していたやつだと思います。」


そうアキラは魔力が少ないけど、魔法を使うのはめちゃくちゃ上手い
あいつめ、さては日頃から俺が作った亜空間をこっそり拝借して改造して使ってたんだ!
元が俺の亜空間だから、開くのも容易で助かったけど…


「開く前に伝えておきたいことがあります。
万が一、亜空間の中でどちらかが………死んでいたらっ
俺はその死体ごと亜空間を消滅させますから!」


俺の言葉に、そこにいた全員が目を見開いて驚愕する。
俺が見つけたっという言葉から、死人が出てるとまでは考えていなかったのかもしれない
そしてこの死んでる可能性が高いのは、言わずもがなあの女の方だ…


「そんな…死体なんてっ
どういうことだ?母さんがアキラにそこまでのことをした可能性があるってことか?
そんな……そんなっ自分の子供を殺すなんて!」

「はぁ……カズマ君、お前さんはそれでいいんじゃな?
その時点でお前さんも証拠隠滅の共犯じゃぞ?拭えない十字架を背負うんじゃぞ?」


あの人とおじいちゃんが対象的な反応を示してくる。
あの人はまだあの女がアキラに囚われているっとわかってないみたいだ
本当に馬鹿で表面しか見えない人だな、哀れにすら見えてくる


「えぇ…、僕はどこまでも一緒に沈むと決めましたからね、それくらい動ってこともない!
父さんも…今、あなたが一番やばいんじゃない?
身内で殺人事件なんて起きたら…もう再起不能だよ?行方不明とかの方が同情が買えるかもよ?」


俺の言葉に…「そうかっ…いやでも……」っとブツブツっと呟いている。
すぐに俺の言葉に乗らないのが、僅かに残っている、この人の親としての優しさと思いたいけど…


「とにかく、早く二人にあわせてくれ……どんたことがあろうとも、ワシはお前たちの味方じゃからな!」


おじいちゃんが情けないあの人の代わりに、親らしく不安定に揺れそうになる俺の気持ちを包み込んでくれる。
決心して、亜空間の歪を開いていった。
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