白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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未来へ

165.大人な二人  

薄暗い店内には静かなジャズが流れて、カウンターでは二人が親しげに、寄り添うわけでもなく…お互いの影が重なる距離で話している


「ふふっ…今日はご馳走様でした。
本当は素敵な焼肉屋さんでしたね
あそこはジョン君とはいけないは
すぐに、番さんに心配しちゃう!って騒ぎ出しちゃいそう…」

「ははっ…そうですね、こちらこそ、ありがとうございます。
すごく素敵な時間を過ごせましたよ、本当に貴女は魅力的な女性だ…」


ダークのいつものかっちりとしたスーツはネクタイが外されて、少し着崩してある

清子の姿は普段のパンツスタイルではなく
淡いピンクベージュのタイトスカートにローズピンクのフリルのシャツに
白のストールを羽織っている


「ジョン君…見ているこっちが恥ずかしくなるくらいに一途ですよね?
仕事が建て込みだすと、あの子何すると思います?

デスクから手紙を取り出して、匂いを嗅いで少しだけ抱きしめて
それからまたバリバリ働きだすんですよ?
本当に…あの子の番は何をしてるのかしら?あんな可愛い子をほかっておいて、腹が立ってくる!!」

「そう言ってやらないでください…
あいつはきっと、怖いんですよ…
ジョン君と再会するのが、アイツはねすごく自信がないやつなんですよ
ジョン君が頑張れば頑張るほど、自分には不釣り合いだって思えてくるんでしょうね……」


清子は少しだけムッとした顔で頬杖を付き、ダークから少し離れて様子を伺うようにゆっくりと視線を動かす


「なんだか…よく知ってらっしゃるのね?ジョン君の番さんを…
それにすごく肩を持つ…
少し、妬けますよ……」

「すいません、昔からの友人で…
そう怒らないでやってください
私の恩人でもあるんですよ
あいつがいなきゃ、私は族長を目指すことを諦めていたでしょうから……

清子さんはΩオメガとしての強みはなんだと思います?
あなたはそれを上手に使っているからわかるでしょう?」


清子は小さくため息を吐いて
ジントニックを一口飲む
スッキリとした味がちょっとモヤっとした胸を流してくれるようだ


「そうですはね…やはりこのフェロモンが一番の強みかしら?
何もしなくてもαアルファを誘って、惑わせることができるわ
それにΩオメガ特有のこの受け入れるのに適した体…ふふっ

身体機能から言ったら、卵子の着床率がいいから出生率の低い種族が違う番同士でも容易に子供ができるし
相手の第二性を反映しやすいから
相手がαアルファならαアルファの子供ができやすいわね
まぁ…私はそんな至上主義なんて興味ないけど…」


裏を返せば、相手がいなければまったく意味のない強みばかりだが
ただ清子はそれを理解して、この強みと努力でやってきたのだ
ジョン君の番に何をΩオメガだからといって悲観することがあるのだ!っと憤りを更に強く感じる


「そうですね…私達αアルファからしたら大変に魅力的で恐ろしい強みです。

ただ…あいつはその全てを持ち合わせない、未成熟なΩオメガなんですよ…
そして無駄に頭が良くて、プライドが高くて、優しい可哀想なやつなんです」


清子はダークの言葉に目を剥くしかなかった。
全てを持ち合わせていないΩオメガにジョン君はあれほどまでに執着をしているの?
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