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共に…
200.貴方は優秀すぎます
アキラさんの話を聞けば聞くほどビックリするし、僕の知っている弱々アキラさんから遠のいていくけど…
確かにあの好奇心旺盛で頭がキレてアグレッシブなところはそのままだった。
「Ωの雫はねアキラが具合が悪くて窓の外のスライムを見ているときに、スライムにも第二性があることに気づいたんだよ…
他のスライムから守られてるスライムがいたらしくてね、そのスライムが気になって捕まえて…
スライムって単体でも繁殖するから、そのスライムを増やしてΩ成分を抽出したりして、できたのがあの化粧品なわけで…」
ほとんどベッドに横たわるしかできない状態の人が何してるの?
『ちょっと興味のあることを実験したり……』
っとかであの化粧品シリーズ作ったの?めちゃくちゃ売れてるんですよね?
「しかもアレはおじいちゃん通さずに、俺が父から譲り受けた小さな古い化粧品会社で製造したから
ほとんど俺達で権利を持ってるのが強いんだよ…
ありがたいことにかなり儲けさせてもらいました!」
よく聞くとこのタワマンの最上階ワンフロアーもほぼアキラさん名義らしい……
僕は完全にカズマさん名義だと思っていたけど、つまりアキラさんって
「うちの会社で働いてるってことにはなってるけど、ほぼほぼその化粧品会社はアキラのモノだからね?
俺の会社の利益も完全にアキラの製品が半分以上占めてて…
俺も頑張ってるんだけど、アイツには敵わないんだよね
また新しい化粧品のシリーズ出すみたいだし…
本当に…アキラって商才ありすぎ!」
何が情けない限りなんですか?
完全に話を聞く限りは、僕より稼いでるし!
僕が必死こいて起業して、やっと起動に乗せた会社より確実に規模が違うくらいに稼いでるし!!
ガクリっと肩を落とした僕を、ポンポンっと慰めるように叩くカズマさんがカラカラっと笑っている。
カズマさんが入れてくれたコーヒーをグイっと飲めば、苦い味が広がっていった。
「カズマさん……僕っアキラさんに一生勝てる気がしません
うぅ~僕の番は優秀過ぎます……」
「まぁそうだよね、俺はアキラがαだったらって…
俺じゃなくてアキラこそαになるべきだったって、ずっと思ってきたんだよ……」
カズマさんが少し複雑そうな笑顔で話し出す。
そうか…この人こそずっと優秀すぎるアキラさんのプレッシャーを感じ続けた人なんだ
「ずっと…本当に思っていた。
アキラがαなら生徒会も会社も俺なんかより、ずっと上手にやりこなしていくだろうなって……
でも、よかったんだよアキラはΩで!」
カズマさんが開き直ったみたいに、コーヒーを一気飲みして立ち上がる。
「アイツがαだったら、たぶん世界を変えちゃうよ?
いい意味ならいいけど…下手したら国家転覆とかさせちゃうかもよ?
何より双子の俺なんかに可愛いΩちゃん回ってこなくなっちゃうじゃん!
アキラがαなら絶対にアキラを選ぶじゃん?」
ウィンクをして茶化すようにしているけど、そこまでの答えを出すまでにきっとずっと長い間悩んできたのは明白で
「さてと…僕はそろそろお暇するよ…
アキラも起きそうじゃない?
ジョン君も僕と話して少しは落ち付いたでしょ?またなんかあったら、すぐに連絡してね」
「えぇ…ありがとうございます。
カズマさんがずっとアキラさんを守っててくれたんですよね?
本当に本当にありがとうございます。」
「ふっ…いいよ!でも、ないとは思うけどアキラのこと泣かせたら許さないからね!
俺の全力でジョン君を潰すからね!
まぁ…逆はあってもジョン君がアキラを泣かすことはないだろうけどね?」
にこやかにヒラヒラっと手を振りながら退室していくカズマさんを見送りながら、僕は深々っと頭を下げていた。
僕はやっとカズマさんに認められた気がしていた。
確かにあの好奇心旺盛で頭がキレてアグレッシブなところはそのままだった。
「Ωの雫はねアキラが具合が悪くて窓の外のスライムを見ているときに、スライムにも第二性があることに気づいたんだよ…
他のスライムから守られてるスライムがいたらしくてね、そのスライムが気になって捕まえて…
スライムって単体でも繁殖するから、そのスライムを増やしてΩ成分を抽出したりして、できたのがあの化粧品なわけで…」
ほとんどベッドに横たわるしかできない状態の人が何してるの?
『ちょっと興味のあることを実験したり……』
っとかであの化粧品シリーズ作ったの?めちゃくちゃ売れてるんですよね?
「しかもアレはおじいちゃん通さずに、俺が父から譲り受けた小さな古い化粧品会社で製造したから
ほとんど俺達で権利を持ってるのが強いんだよ…
ありがたいことにかなり儲けさせてもらいました!」
よく聞くとこのタワマンの最上階ワンフロアーもほぼアキラさん名義らしい……
僕は完全にカズマさん名義だと思っていたけど、つまりアキラさんって
「うちの会社で働いてるってことにはなってるけど、ほぼほぼその化粧品会社はアキラのモノだからね?
俺の会社の利益も完全にアキラの製品が半分以上占めてて…
俺も頑張ってるんだけど、アイツには敵わないんだよね
また新しい化粧品のシリーズ出すみたいだし…
本当に…アキラって商才ありすぎ!」
何が情けない限りなんですか?
完全に話を聞く限りは、僕より稼いでるし!
僕が必死こいて起業して、やっと起動に乗せた会社より確実に規模が違うくらいに稼いでるし!!
ガクリっと肩を落とした僕を、ポンポンっと慰めるように叩くカズマさんがカラカラっと笑っている。
カズマさんが入れてくれたコーヒーをグイっと飲めば、苦い味が広がっていった。
「カズマさん……僕っアキラさんに一生勝てる気がしません
うぅ~僕の番は優秀過ぎます……」
「まぁそうだよね、俺はアキラがαだったらって…
俺じゃなくてアキラこそαになるべきだったって、ずっと思ってきたんだよ……」
カズマさんが少し複雑そうな笑顔で話し出す。
そうか…この人こそずっと優秀すぎるアキラさんのプレッシャーを感じ続けた人なんだ
「ずっと…本当に思っていた。
アキラがαなら生徒会も会社も俺なんかより、ずっと上手にやりこなしていくだろうなって……
でも、よかったんだよアキラはΩで!」
カズマさんが開き直ったみたいに、コーヒーを一気飲みして立ち上がる。
「アイツがαだったら、たぶん世界を変えちゃうよ?
いい意味ならいいけど…下手したら国家転覆とかさせちゃうかもよ?
何より双子の俺なんかに可愛いΩちゃん回ってこなくなっちゃうじゃん!
アキラがαなら絶対にアキラを選ぶじゃん?」
ウィンクをして茶化すようにしているけど、そこまでの答えを出すまでにきっとずっと長い間悩んできたのは明白で
「さてと…僕はそろそろお暇するよ…
アキラも起きそうじゃない?
ジョン君も僕と話して少しは落ち付いたでしょ?またなんかあったら、すぐに連絡してね」
「えぇ…ありがとうございます。
カズマさんがずっとアキラさんを守っててくれたんですよね?
本当に本当にありがとうございます。」
「ふっ…いいよ!でも、ないとは思うけどアキラのこと泣かせたら許さないからね!
俺の全力でジョン君を潰すからね!
まぁ…逆はあってもジョン君がアキラを泣かすことはないだろうけどね?」
にこやかにヒラヒラっと手を振りながら退室していくカズマさんを見送りながら、僕は深々っと頭を下げていた。
僕はやっとカズマさんに認められた気がしていた。
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