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赤土帯
ヨーコの混乱
しおりを挟む「どう合わないんだ?」
MPの残値がおかしい、というヨーコに俺は尋ねる。
( そうだろうともさ )
「FBを10倍チャージで撃ちましたがMPが10しか減少していません」
ヨーコが報告する。
「本来なら減少値は20な筈ですが」
「・・・・」
小学生じゃないからな。 その説明は要らないぞ。
「簡単な事さ。ファイアボールの消費MPが "1" になったんだよ」
俺はヨーコに説明する。
「はい?」
今のヨーコの顔ったら。 ( スクショ撮りてぇ! )
やっぱりそれにしても 彼女もFQシステムの全てを知っている訳じゃないんだな。
「お前風に言うなら『 FBの消費MPが半分になった』 だな」
「そんな・・・・ 半分??」
ヨーコの目が宙を彷徨う。
「そ それは ・・・ ハルビエレンボーナス !?」
「何だ。その春冷えボーナスとかいうのは」
そんなの俺は知らんぞ。
「な 何故マスターがそれを!?」
ヨーコは俺の方を向いているが目の焦点が合っていない感じだ。
まるで呆けているような表情。
「・・やはり、"あの方" の・・・」
おい、ヨーコ。
今度は俺が言う番だ。
「 戻って来い!」
ヨーコがビクっとした表情をして俺の顔を見る。
今は俺の目に焦点が合っている。
合わせようとしているように見える。
「しっかりしろヨーコ。 お前は俺のアシスタントだろう」
ヨーコの両肩に手を置いて揺する。
「勤めを果たせ!」
俺は初めてヨーコを叱責した。
( 何なんだよ一体 )
「・・・申し訳ありません」
ヨーコが深々と頭を下げて詫びている。
「私自身で取得した情報と与えられた情報の整合性が崩れてしまいまして」
ゴメン。 何を言ってるのか分からない。
「お見苦しい姿をお見せしてしまいました」
もう一度深々と頭を下げるヨーコ。
「今後この様な事が無いようプライオリティ設定を修正しました」
うん。 やっぱり何言ってるか分かんない。
「…どうか、引き続きお仕えさせて下さい」
頭を下げたまま懇願?してくるヨーコ。
え? クビになんてする筈ないだろ。 てか お前が居ないと困るよ。マジで。
( 得意げに種明かしをするつもりだったのに何か大変な事になっちまったな )
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