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良い子悪い子お祭り騒ぎ
プロローグ
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とある場所、とある時間。
そこに3つの影が集まっていた。
『玄武の力を継承した者が現れた』
『それはそれは』
『妾達が生まれて初めての試練突破者じゃのぉ。 して、その者は?』
『その者は次代の神候補、であるそうだ』
『神候補? また神の気まぐれか?』
『いや、そうではない。 我等がいるこの地は、今は名も無き島として神候補の修行場として与えられている。 玄武の試練を越えたのも、偶々奴のダンジョンを見つけて突破したからで、我々がどうこうではないらしい』
『つまりは偶然この場所が修行場に選ばれて、偶然試練を突破したと?』
『そうだ』
『偶然で聖獣の試練を越えられるものではないと思うがのぉ』
『さぁな。 神に思惑があってのことかもしれんが、本当の事は分からん。 ただ言えるのは、玄武の試練を突破したことで彼の者には我々の試練も受ける資格あるということだ。 望む望まないにしてな』
『そうよのぉ。 試練を越えた者に試練を与える。 それが我々の本来の役目じゃからのぉ。 生まれてこの方、一度も試練の挑戦者が現れなかったが漸く我等も動けるということじゃのぉ』
『しかも、その者は既に試練を一つ突破した者。 我々を従えるにたる人物やもしれん』
『運命とは唐突に動き出すものよのぉ』
『それを見極めるのも我等の役目。 試練の突破者が現れた以上、次に試練を与える者を決めねばならん』
『難儀よのぉ。 寝てるだけで楽が出来ておったというのに』
『はいはい! 次はうちが行きたい!』
『主がか? 遊びに行くのではないのだぞ?』
『カカ、いいではないか。 こ奴が行ってくれるというなら妾またしばらく眠りつける。 妾は一向に構わんぞ』
『やったー! じゃあ次はうちで決まりだね!』
『うむぅ、仕方あるまい。 次は主に任せる故、しかと試練を与えてくるのだぞ』
『了解! それじゃ早速、うちはその子に会いに行ってくるよ!』
『.....あ奴に任せて大丈夫だろうか』
『なぁに、あれも一応は聖獣に一角。 やる時はやるだろうて心配はいらんじゃろう』
『だといいがな』
『さて、妾は住処に帰って寝る。 仮にあれの試練が突破されても、妾は自分の住処にこぬ限り試練を与えるつもりはない故、次はお前さんが行ってくれ』
『お前は働かぬつもりか? まぁよい。 我は暴れれさえすれば問題ないからな』
『まぁ、お前さんの役目と司るものを考えればそうなるはのぉ。 精々殺さないように気をつけることじゃな』
『さて、それはどうかな。 ま、それもこれも2つ目の試練が突破されないと意味はないがな』
そこに3つの影が集まっていた。
『玄武の力を継承した者が現れた』
『それはそれは』
『妾達が生まれて初めての試練突破者じゃのぉ。 して、その者は?』
『その者は次代の神候補、であるそうだ』
『神候補? また神の気まぐれか?』
『いや、そうではない。 我等がいるこの地は、今は名も無き島として神候補の修行場として与えられている。 玄武の試練を越えたのも、偶々奴のダンジョンを見つけて突破したからで、我々がどうこうではないらしい』
『つまりは偶然この場所が修行場に選ばれて、偶然試練を突破したと?』
『そうだ』
『偶然で聖獣の試練を越えられるものではないと思うがのぉ』
『さぁな。 神に思惑があってのことかもしれんが、本当の事は分からん。 ただ言えるのは、玄武の試練を突破したことで彼の者には我々の試練も受ける資格あるということだ。 望む望まないにしてな』
『そうよのぉ。 試練を越えた者に試練を与える。 それが我々の本来の役目じゃからのぉ。 生まれてこの方、一度も試練の挑戦者が現れなかったが漸く我等も動けるということじゃのぉ』
『しかも、その者は既に試練を一つ突破した者。 我々を従えるにたる人物やもしれん』
『運命とは唐突に動き出すものよのぉ』
『それを見極めるのも我等の役目。 試練の突破者が現れた以上、次に試練を与える者を決めねばならん』
『難儀よのぉ。 寝てるだけで楽が出来ておったというのに』
『はいはい! 次はうちが行きたい!』
『主がか? 遊びに行くのではないのだぞ?』
『カカ、いいではないか。 こ奴が行ってくれるというなら妾またしばらく眠りつける。 妾は一向に構わんぞ』
『やったー! じゃあ次はうちで決まりだね!』
『うむぅ、仕方あるまい。 次は主に任せる故、しかと試練を与えてくるのだぞ』
『了解! それじゃ早速、うちはその子に会いに行ってくるよ!』
『.....あ奴に任せて大丈夫だろうか』
『なぁに、あれも一応は聖獣に一角。 やる時はやるだろうて心配はいらんじゃろう』
『だといいがな』
『さて、妾は住処に帰って寝る。 仮にあれの試練が突破されても、妾は自分の住処にこぬ限り試練を与えるつもりはない故、次はお前さんが行ってくれ』
『お前は働かぬつもりか? まぁよい。 我は暴れれさえすれば問題ないからな』
『まぁ、お前さんの役目と司るものを考えればそうなるはのぉ。 精々殺さないように気をつけることじゃな』
『さて、それはどうかな。 ま、それもこれも2つ目の試練が突破されないと意味はないがな』
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