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何故貴様がいる!

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現在、俺は京香と母親との三人で食卓を囲んでいる。
 トーストに味噌汁、紅鮭の切り身、なめ茸が並んでおり、別々に聞けば、朝食ではお馴染みのレパートリーである。
 紅鮭の切り身はスーパーの特売品だが、程よく効いた塩味がなんとも言えず、白米が進む。
まぁ、白米があれば、の話したが。
組み合わせに違和感こそあるが、今はそんな事はどうでもいい。
 そう、トーストと紅鮭が合うかどうかよりも、大事な違和感がある。
何故か、当たり前のように京香がいるのだ。
 さっきも言ったが京香とはあくまでも幼なじみであり、間違っても兄弟ではないし、俺には兄弟は一応いない。
 まぁ、答えは簡単だ。
京香が、現在俺の家に半分居候状態だからだ。
 基本的に、京香は、平日でも夜遅くまで俺の家に入り浸り、休日は、先程のように朝早くから起こしに来る。
 そして何故か、朝食をうちで食べる。
 しまいには、俺のタンスの一部を占領し、着替え等の日用品を置く始末。
そんな生活が最早、当たり前になっている。
 ちなみに、窓ガラスを割って、京香が入って来たのは、これで三回目だ。
俺の部屋の窓ガラスが、ステンドグラスだった理由は、京香のよくわからない趣味で張り替えられたものだ。
 閑静な住宅街で一際異彩を放っており、一時期、近所の奥様方の話題にもなっていた。
「おかわりです~!」
「京香ちゃんは、本当によく食べるわね~」
「はいです!大きくなるですよ~」
こんな感じで、母親も完璧に馴染んでいる。
 京香がこんな生活を送っているのは、お互いの両親が仲が良いのもあるが、うちの母親は、どこか少し抜けている節がある。
そうでもなければ、この朝食は嫌がらせ以外の何者でもない。
まぁ、この母親の天然のお陰で、納豆とトーストが合う事を知った。
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