17 / 19
れんげ草の花言葉
れんげ草の花言葉
しおりを挟む
4月初旬の夜。
昼間は随分とぽかぽかした陽気の日も増えましたが、夜はこうしてぐっと冷え込む事があります。
ひんやりとした空気が流れ、暗闇の広がる夜の路地裏商店街。
窓からの店の灯りに照らされたポプラの木肌にそっと手を当て、目を閉じる。
――今までありがとう。
鼻の奥がツンとする。目頭が熱くなっていく。
「私にも、こんな人間みたいな感情……いつからあったのかしらね」
どこからか、野良猫が夜空に鳴く声が聞こえる。
綺麗で大きな満月が白く輝きを放ちながら、その周りに虹の輪を作り出していました。
西野さんと最後にお会いしたのは四日前。
今日は、堤さんがお昼にクロックマダムを召し上がりにいらっしゃいましたが、それからはとても静かな一日でした。
みーこちゃんとたまごサンドを食べ、アキは陽だまりでウトウトとする。
穏やかで、とてもゆっくりと時間が流れていました。
「美鈴さぁん」
「あら、みーこちゃん。起きてたの?」
目を擦りながら歩くみーこちゃんの後ろには、三本の足で器用に歩くアキも一緒です。
「眠れなかったのね?」
みーこちゃんが、黙ったまま頷きます。
その小さな頭をそっと撫でると、みーこちゃんが不安げな表情で私を見上げました。
「みーこは、ずっと美鈴さんのおそばにいますよぅ」
みーこちゃんもまた、私と同じ存在。だけど、彼女は私のように弱った者ではありません。まだまだ自由に、色んな所へ行ける身です。
「ありがとう」
みーこちゃんとアキの前にしゃがみ、二人の小さな頭を撫でました。
あたたかく、愛しい存在。
アキはどうしようか。
ふと、そんな不安が過った時。
こんな時間に、思いもよらない人が、路地裏商店街を歩いてきました。
「あなたは――」
そこにいらっしゃったのは、一人の高齢の女性。
杖をついた彼女の隣には、西野さんがいらっしゃいます。
「あらあら……!あの時のままだわ」
女性が私の顔をよく見ようと、目の前まで歩いてきました。
「美鈴さん、この方はミツさんといいます。覚えていらっしゃいますよね」
ミツさんは、私の頬に手を伸ばし「まぁまぁ」と懐かしむように微笑みかけていらっしゃいます。
「えぇ……もちろんです。良かった、お元気そうで……」
こみ上げるものを堪えながら、言葉を絞り出す。
「私は元気ですよ」
ミツさんのが目を細めるとできる目じりの深いしわが、人の年月の流れを感じさせ、胸が締め付けられるのを感じました。
「ここは冷えますから。中へどうぞ。お茶をお入れいたします」
そうして西野さんも一緒に、れんげ草の中へと入りました。
ほうじ茶の芳ばしい香りが、湯気と共にふわりと立ち昇ります。
三人分の湯のみをお盆に乗せ、醤油のお煎餅があったので一緒にテーブルへとお持ちしました。
みーこちゃんとアキは寝室へと戻って行きました。
「素敵なお店ねぇ。ここ、他の人からは見えないんだってね?」
「えぇ……。悩みを持ち、様々な悲しみや苦しみを抱く方が。ここを必要とする方にだけ見えています」
私はお二人にお茶をお出しして、ミツさんと西野さんの向かいに座りました。
「じゃあきっと、私はずっとあなたに会いたいと思っていたから来られたのね。この方と、また神社でお会いしたの。私を待ってくださっていたみたい。私をここに連れて来たかったんですって。私、びっくりしちゃった」
お話をお伺いすると、ミツさんは今は隣町の娘さんのお家にお住まいなのだそう。
事情を話すと、ミツさんが是非すぐに行きたいと仰られたので全てのご用事を済ませた今、いらっしゃられたようです。
「ありがとう。ただ、それが言いたかったの。大人になってから神社に行ってもあなたには会えなかった。ずっと心残りだったのよ。私、学校に行かせて貰えなかったって言ったでしょう?だから、友達も居なくてねぇ。あの時、あの一度だけあなたと遊んだ事がとても嬉しかったの。美鈴さんが、私が見よう見まねで練習した字を褒めてくれたことが、あの頃の私にはとても励みになったの」
ミツさんはお茶をすすり、私をじっと見つめています。
「あら、西野さんは今まで気づかなかった?彼女、歩くと微かだけど鈴の音がするの」
「はい……今更気付きました」
驚いたように私を見ています。
西野さんの反応も無理はありません。何せ、この音をわからないようにするためもあって、この店には常時音楽を掛けていたのですから。
皆さんが落ち着いて過ごせるよう、日常の一部として違和感無くここに居られるよう。何か良いものは無いかと思っていた時に、チコさんから供えて頂いたCDを掛ける事にしたのです。
彼女は私の姿は見えていなかった。だけど、私に足しげく手を合わせに来てくださり、夢を語っていたチコさん。
彼女の前向きで、人生をめいっぱい生きる姿が私にはとても眩しかった。
私のような長い時を生きてきた者にとっては、人の時間はあまりにも短い。
そんな短い時間を懸命に生きるチコさんや、ミツさんの姿は、私がこのれんげ草を開く決心をする後押しとなったのでした。
「天国に行く前にまた会えて良かったわ。美鈴さんは昔と変わらない。私はすっかりおばあちゃんになっちゃったけど。長生きもしてみるものね」
藤色の上着を羽織ったミツさんは、杖を手に立ち上がりました。
「あの時、別れ際のあなた、とっても寂しそうな目をしていたもの。だけど、今は綺麗な瞳をしてる。きっと、ここで沢山良い想い出を作ったのね。安心したわ」
ミツさんがまた来た時の為に。
友人の居ない、家にも居場所が無い小さな女の子に会えた時。
ここが居場所になれるように。
そう思って始めたれんげ草だったけれど。
いつしか、ここは私にとってもかけがえのない場所に。
いえ。もしかしたら、私自身が人と繋がりたくて。手を合わせ、夢を語り、いつからか私に美鈴と言う名を付けてくれた人間たちと、過ごしたかった。
ただそれだけだったのかもしれません。
「じゃあ、ミツさんを送っていきます。通りに出たらタクシーを呼びますね」
西野さんがミツさんにそっと寄り添うように、玄関を出ました。
「ミツさん。お元気で」
手を取り、そう伝えると「えぇ、えぇ。また来たいわ」と微笑みました。
「美鈴さん。明日、また来ます。仕事が終わったらすぐ来ます。その時に、話。聞いてください」
西野さんの真剣な眼差し。
私は「はい」と笑顔を返しました。
そうしてお二人は夜の路地裏商店街へと歩いて行きました。
私はそんな並んで歩く暗い影を、角を曲がって見えなくなるまで静かに見送っていました。
向かいの四軒の家の取り壊しは残り一軒となっています。
すっかり跡形もなくなった三軒分の空き地。
商店街を吹き抜けてきた風が、店の脇のポプラをざぁっと揺らします。
「西野さん。皆さん。どうか、どうか。この場所での日々を忘れないで……」
商店街をぼうっと照らす街灯が、今にも消えるかのように二度点滅する。
――れんげ草の花言葉は。『あなたと一緒なら心が和らぐ』
私にとって、お客様といるこの店がまさにそうだった。
『話、聞いてください』
西野さんの言葉と表情が蘇る。
いつしか来てくださったナギさんというお客様を思い出します。
人間と恋に落ちた木に宿る者。
私と人間とでは、あまりにも生きる時間が違いすぎます。
今夜は月が見えません。
雲の向こうに隠れているぼんやりと光を滲ませる月を眺めて、震えそうな心を静めるように、ゆっくりと深呼吸をしました。
昼間は随分とぽかぽかした陽気の日も増えましたが、夜はこうしてぐっと冷え込む事があります。
ひんやりとした空気が流れ、暗闇の広がる夜の路地裏商店街。
窓からの店の灯りに照らされたポプラの木肌にそっと手を当て、目を閉じる。
――今までありがとう。
鼻の奥がツンとする。目頭が熱くなっていく。
「私にも、こんな人間みたいな感情……いつからあったのかしらね」
どこからか、野良猫が夜空に鳴く声が聞こえる。
綺麗で大きな満月が白く輝きを放ちながら、その周りに虹の輪を作り出していました。
西野さんと最後にお会いしたのは四日前。
今日は、堤さんがお昼にクロックマダムを召し上がりにいらっしゃいましたが、それからはとても静かな一日でした。
みーこちゃんとたまごサンドを食べ、アキは陽だまりでウトウトとする。
穏やかで、とてもゆっくりと時間が流れていました。
「美鈴さぁん」
「あら、みーこちゃん。起きてたの?」
目を擦りながら歩くみーこちゃんの後ろには、三本の足で器用に歩くアキも一緒です。
「眠れなかったのね?」
みーこちゃんが、黙ったまま頷きます。
その小さな頭をそっと撫でると、みーこちゃんが不安げな表情で私を見上げました。
「みーこは、ずっと美鈴さんのおそばにいますよぅ」
みーこちゃんもまた、私と同じ存在。だけど、彼女は私のように弱った者ではありません。まだまだ自由に、色んな所へ行ける身です。
「ありがとう」
みーこちゃんとアキの前にしゃがみ、二人の小さな頭を撫でました。
あたたかく、愛しい存在。
アキはどうしようか。
ふと、そんな不安が過った時。
こんな時間に、思いもよらない人が、路地裏商店街を歩いてきました。
「あなたは――」
そこにいらっしゃったのは、一人の高齢の女性。
杖をついた彼女の隣には、西野さんがいらっしゃいます。
「あらあら……!あの時のままだわ」
女性が私の顔をよく見ようと、目の前まで歩いてきました。
「美鈴さん、この方はミツさんといいます。覚えていらっしゃいますよね」
ミツさんは、私の頬に手を伸ばし「まぁまぁ」と懐かしむように微笑みかけていらっしゃいます。
「えぇ……もちろんです。良かった、お元気そうで……」
こみ上げるものを堪えながら、言葉を絞り出す。
「私は元気ですよ」
ミツさんのが目を細めるとできる目じりの深いしわが、人の年月の流れを感じさせ、胸が締め付けられるのを感じました。
「ここは冷えますから。中へどうぞ。お茶をお入れいたします」
そうして西野さんも一緒に、れんげ草の中へと入りました。
ほうじ茶の芳ばしい香りが、湯気と共にふわりと立ち昇ります。
三人分の湯のみをお盆に乗せ、醤油のお煎餅があったので一緒にテーブルへとお持ちしました。
みーこちゃんとアキは寝室へと戻って行きました。
「素敵なお店ねぇ。ここ、他の人からは見えないんだってね?」
「えぇ……。悩みを持ち、様々な悲しみや苦しみを抱く方が。ここを必要とする方にだけ見えています」
私はお二人にお茶をお出しして、ミツさんと西野さんの向かいに座りました。
「じゃあきっと、私はずっとあなたに会いたいと思っていたから来られたのね。この方と、また神社でお会いしたの。私を待ってくださっていたみたい。私をここに連れて来たかったんですって。私、びっくりしちゃった」
お話をお伺いすると、ミツさんは今は隣町の娘さんのお家にお住まいなのだそう。
事情を話すと、ミツさんが是非すぐに行きたいと仰られたので全てのご用事を済ませた今、いらっしゃられたようです。
「ありがとう。ただ、それが言いたかったの。大人になってから神社に行ってもあなたには会えなかった。ずっと心残りだったのよ。私、学校に行かせて貰えなかったって言ったでしょう?だから、友達も居なくてねぇ。あの時、あの一度だけあなたと遊んだ事がとても嬉しかったの。美鈴さんが、私が見よう見まねで練習した字を褒めてくれたことが、あの頃の私にはとても励みになったの」
ミツさんはお茶をすすり、私をじっと見つめています。
「あら、西野さんは今まで気づかなかった?彼女、歩くと微かだけど鈴の音がするの」
「はい……今更気付きました」
驚いたように私を見ています。
西野さんの反応も無理はありません。何せ、この音をわからないようにするためもあって、この店には常時音楽を掛けていたのですから。
皆さんが落ち着いて過ごせるよう、日常の一部として違和感無くここに居られるよう。何か良いものは無いかと思っていた時に、チコさんから供えて頂いたCDを掛ける事にしたのです。
彼女は私の姿は見えていなかった。だけど、私に足しげく手を合わせに来てくださり、夢を語っていたチコさん。
彼女の前向きで、人生をめいっぱい生きる姿が私にはとても眩しかった。
私のような長い時を生きてきた者にとっては、人の時間はあまりにも短い。
そんな短い時間を懸命に生きるチコさんや、ミツさんの姿は、私がこのれんげ草を開く決心をする後押しとなったのでした。
「天国に行く前にまた会えて良かったわ。美鈴さんは昔と変わらない。私はすっかりおばあちゃんになっちゃったけど。長生きもしてみるものね」
藤色の上着を羽織ったミツさんは、杖を手に立ち上がりました。
「あの時、別れ際のあなた、とっても寂しそうな目をしていたもの。だけど、今は綺麗な瞳をしてる。きっと、ここで沢山良い想い出を作ったのね。安心したわ」
ミツさんがまた来た時の為に。
友人の居ない、家にも居場所が無い小さな女の子に会えた時。
ここが居場所になれるように。
そう思って始めたれんげ草だったけれど。
いつしか、ここは私にとってもかけがえのない場所に。
いえ。もしかしたら、私自身が人と繋がりたくて。手を合わせ、夢を語り、いつからか私に美鈴と言う名を付けてくれた人間たちと、過ごしたかった。
ただそれだけだったのかもしれません。
「じゃあ、ミツさんを送っていきます。通りに出たらタクシーを呼びますね」
西野さんがミツさんにそっと寄り添うように、玄関を出ました。
「ミツさん。お元気で」
手を取り、そう伝えると「えぇ、えぇ。また来たいわ」と微笑みました。
「美鈴さん。明日、また来ます。仕事が終わったらすぐ来ます。その時に、話。聞いてください」
西野さんの真剣な眼差し。
私は「はい」と笑顔を返しました。
そうしてお二人は夜の路地裏商店街へと歩いて行きました。
私はそんな並んで歩く暗い影を、角を曲がって見えなくなるまで静かに見送っていました。
向かいの四軒の家の取り壊しは残り一軒となっています。
すっかり跡形もなくなった三軒分の空き地。
商店街を吹き抜けてきた風が、店の脇のポプラをざぁっと揺らします。
「西野さん。皆さん。どうか、どうか。この場所での日々を忘れないで……」
商店街をぼうっと照らす街灯が、今にも消えるかのように二度点滅する。
――れんげ草の花言葉は。『あなたと一緒なら心が和らぐ』
私にとって、お客様といるこの店がまさにそうだった。
『話、聞いてください』
西野さんの言葉と表情が蘇る。
いつしか来てくださったナギさんというお客様を思い出します。
人間と恋に落ちた木に宿る者。
私と人間とでは、あまりにも生きる時間が違いすぎます。
今夜は月が見えません。
雲の向こうに隠れているぼんやりと光を滲ませる月を眺めて、震えそうな心を静めるように、ゆっくりと深呼吸をしました。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】元Sランク受付嬢の、路地裏ひとり酒とまかない飯
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ギルド受付嬢の佐倉レナ、外見はちょっと美人。仕事ぶりは真面目でテキパキ。そんなどこにでもいる女性。
でも実はその正体、数年前まで“災厄クラス”とまで噂された元Sランク冒険者。
今は戦わない。名乗らない。ひっそり事務仕事に徹してる。
なぜって、もう十分なんです。命がけで世界を救った報酬は、“おひとりさま晩酌”の幸福。
今日も定時で仕事を終え、路地裏の飯処〈モンス飯亭〉へ直行。
絶品まかないメシとよく冷えた一杯で、心と体をリセットする時間。
それが、いまのレナの“最強スタイル”。
誰にも気を使わない、誰も邪魔しない。
そんなおひとりさまグルメライフ、ここに開幕。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる