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四話 初クエストを受ける男
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「ところで、ヴァイスはなんで<リアルリアライズ>を始めたんだ?」
「ネットニュースかなんかで注目集めてたからちょっと調べてみて、そしたら完全無課金のゲームって見たからいいなっと思って始めた。もともとゲームは好きだし。」
「なるほどな、たしかに完全無課金って今時まずないからな。」
こんな話をしながら歩いていると冒険者ギルドに着いた。
「さぁ、ここが冒険者ギルドだ。」
外観はレンガづくりの二階建てで、出入口は長方形の二枚扉だ。
さっそく中に入ってみると正面に受付のようなものがあり、右奥には扉が見えている。左隅には階段があり、酔っぱらった人が降りてくる様子を見る限りおそらく酒場なのだろう。
「さっそくクエスト受けたいんだけど、ヴァイスはどうする?」
そう聞かれたので当初の予定だった装備を見に行くことを伝えると、
「あそこは初心者じゃまず買えないようなのしか置いてないぞ。」
「え、マジ?」
「おう、マジだ。」
というわけで買うのはそうそうに諦めた。まだ一度も戦いを経験してないのに新しい装備を求めるのはさすがに虫が良すぎたか。
「なら大人しくクエストを受けてみるかな。」
「なんなら一緒に行ってやろうか。」
「それはありがたい。」
というわけでさっそくクエストを受け、フィールドへと向かった。ちなみに内容は犬の頭をした人型のモンスター、コボルト3体の討伐である。
「俺が攻撃をして敵を引き付けるから、その間に魔法で攻撃してくれ。」
「いや、俺は導師で近接攻撃もできるようにしたいから1体か2体、俺に完全に任せてくれないか?」
ソロで活動する以上は近接戦闘もこなせないと厳しいだろうから今のうちから慣れておきたいと思い、提案した。
「なんか随分面白そうなことしようとしてるみたいだな。ならいっそのこと全部ヴァイスが戦ったらどうだ?」
というありがたい提案をしてくれたのでその話にのることにした。
というわけでさっそくコボルト探しだ!!……と意気込んでいたらさっそく現れた。というか探そうとしなくてもいたるところにいて他のプレイヤーたちも戦っている。
「じゃあ、行ってくる!」
「おう、危なそうなら助けてやるよ。」
そういって言葉を交わしたあと、近くにいた1体のコボルトに向かい合った。まずはせっかくなので魔法を使ってみることにした。魔法は基本的に魔法の名前を読みながら放つイメージさえすれば使える。つまり、厨二病チックな詠唱をしなくてもいい。これはありがたい。
使ってみると目の前に直径約50cmほどの青色の魔法陣が展開される。その中心から前方に握り拳ほどの大きさの水の玉ができた。そうすると今度は目の前にレーザーポインターのようなカーソルが出てきた。おそらくこれでロックオンして魔法を放つのだろう。目の前の敵に合わせて撃ってみた。しかし、魔法は相手の右頬をかするだけでダメージを与えることができなかった。その後もチャレンジするが一向に当たる気配がない。
「ヴァイス……お前導師むいてないんじゃないか?」
ブロスから辛辣な一言をもらってしまった。こうなったら元々やる予定の近接戦闘でごり押そう。
本来、杖で近接戦闘となると杖の頭の部分で叩くのが普通だと思うが、将来的には刀や剣などで戦いたいので杖を逆向きに持ち、剣のように敵に斬りかかった。しかし、刃はついてないのであくまで打撃にしかならないが。だがこれによってやっとダメージを与えることができた。この方法で戦闘を続けていると、やっと1体倒すことができた。さすがに魔法を前提としているだけあって近接戦闘にはかなりの時間がかかった。おそらく5分ほど費やしたのではなかろうか。ひたすら回避と攻撃を続けるだけの作業だった。唯一面白かったことは後ろでブロスの表情がコロコロ変わっていたことぐらいだ。
これと同じようなコボルトを計3体倒し終えると脳内でアナウンスが流れた。
「特殊ルートが解放されました。称号<アナザー>を手に入れました。」
「何……これ?」
頭が真っ白になってしまって、こう言うことしかできなかった。
「ネットニュースかなんかで注目集めてたからちょっと調べてみて、そしたら完全無課金のゲームって見たからいいなっと思って始めた。もともとゲームは好きだし。」
「なるほどな、たしかに完全無課金って今時まずないからな。」
こんな話をしながら歩いていると冒険者ギルドに着いた。
「さぁ、ここが冒険者ギルドだ。」
外観はレンガづくりの二階建てで、出入口は長方形の二枚扉だ。
さっそく中に入ってみると正面に受付のようなものがあり、右奥には扉が見えている。左隅には階段があり、酔っぱらった人が降りてくる様子を見る限りおそらく酒場なのだろう。
「さっそくクエスト受けたいんだけど、ヴァイスはどうする?」
そう聞かれたので当初の予定だった装備を見に行くことを伝えると、
「あそこは初心者じゃまず買えないようなのしか置いてないぞ。」
「え、マジ?」
「おう、マジだ。」
というわけで買うのはそうそうに諦めた。まだ一度も戦いを経験してないのに新しい装備を求めるのはさすがに虫が良すぎたか。
「なら大人しくクエストを受けてみるかな。」
「なんなら一緒に行ってやろうか。」
「それはありがたい。」
というわけでさっそくクエストを受け、フィールドへと向かった。ちなみに内容は犬の頭をした人型のモンスター、コボルト3体の討伐である。
「俺が攻撃をして敵を引き付けるから、その間に魔法で攻撃してくれ。」
「いや、俺は導師で近接攻撃もできるようにしたいから1体か2体、俺に完全に任せてくれないか?」
ソロで活動する以上は近接戦闘もこなせないと厳しいだろうから今のうちから慣れておきたいと思い、提案した。
「なんか随分面白そうなことしようとしてるみたいだな。ならいっそのこと全部ヴァイスが戦ったらどうだ?」
というありがたい提案をしてくれたのでその話にのることにした。
というわけでさっそくコボルト探しだ!!……と意気込んでいたらさっそく現れた。というか探そうとしなくてもいたるところにいて他のプレイヤーたちも戦っている。
「じゃあ、行ってくる!」
「おう、危なそうなら助けてやるよ。」
そういって言葉を交わしたあと、近くにいた1体のコボルトに向かい合った。まずはせっかくなので魔法を使ってみることにした。魔法は基本的に魔法の名前を読みながら放つイメージさえすれば使える。つまり、厨二病チックな詠唱をしなくてもいい。これはありがたい。
使ってみると目の前に直径約50cmほどの青色の魔法陣が展開される。その中心から前方に握り拳ほどの大きさの水の玉ができた。そうすると今度は目の前にレーザーポインターのようなカーソルが出てきた。おそらくこれでロックオンして魔法を放つのだろう。目の前の敵に合わせて撃ってみた。しかし、魔法は相手の右頬をかするだけでダメージを与えることができなかった。その後もチャレンジするが一向に当たる気配がない。
「ヴァイス……お前導師むいてないんじゃないか?」
ブロスから辛辣な一言をもらってしまった。こうなったら元々やる予定の近接戦闘でごり押そう。
本来、杖で近接戦闘となると杖の頭の部分で叩くのが普通だと思うが、将来的には刀や剣などで戦いたいので杖を逆向きに持ち、剣のように敵に斬りかかった。しかし、刃はついてないのであくまで打撃にしかならないが。だがこれによってやっとダメージを与えることができた。この方法で戦闘を続けていると、やっと1体倒すことができた。さすがに魔法を前提としているだけあって近接戦闘にはかなりの時間がかかった。おそらく5分ほど費やしたのではなかろうか。ひたすら回避と攻撃を続けるだけの作業だった。唯一面白かったことは後ろでブロスの表情がコロコロ変わっていたことぐらいだ。
これと同じようなコボルトを計3体倒し終えると脳内でアナウンスが流れた。
「特殊ルートが解放されました。称号<アナザー>を手に入れました。」
「何……これ?」
頭が真っ白になってしまって、こう言うことしかできなかった。
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