7 / 11
七話 一人で戦い始めた男
しおりを挟む
やっと武器を手に入れた俺は再び冒険者ギルドへと入っていった。ちなみにこのゲームにおいて冒険者ギルドはクエストを受注・依頼するという以外の機能を持たない。言ってしまえば派遣の仕事斡旋所みたいなもので、クエストも早い者勝ちで誰でもどれでも受けられる。一応目安となる難易度は書かれているのでそれを見てクエストが選べる。ちなみに今回受けるクエストはトレントの討伐、及びその素材の納品だ。木が突然変異を起こして生まれたモンスターであるトレントは森の奥に生息しており、迷い人を捕まえては絞め殺し、己の糧へと変える。
というわけで俺は森の奥へと足を運んだ。普通に考えたら考え無しの行動と思われるかもしれないが、これは死に戻りができるからという楽観的思考が為せることだ。本来ならトレントは駆け出しの冒険者が戦うような相手ではない。しかし、この前のコボルト3体を単独討伐した際にレベルが大幅上昇したのだ。ちなみに現在のステータスはこんな感じである。
名前 ヴァイス
職業 導師
レベル 10
体力 2000/2000
攻撃力 240
防御力 140
素早さ 160
魔力 100
スキル 鑑定
魔法 ウォーターショット
ウォータージェット<new>
消費魔力 15
ウォーターカッター<new>
消費魔力 10
レベル1のときと比べるとステータスは均等に倍加されている。さらに魔法は2種類増えていた。ウォータージェットは自分の足元から水を噴出する魔法だ。どうやら素早さを上げられるらしい。近距離戦闘をする俺には最適の魔法だ。そして、ウォーターカッターは剣を振りながら発動することで水の刃が飛ぶ魔法だ。
「狭い森の中だと使うの大変かもな。」
そう呟きながらもトレントを探しているといきなり尖った木の幹が俺を串刺しにせんとばかりに襲ってきた。ただ、トレントが1体だけだったことが幸いし、不馴れながらもなんとか刀で捌ききることができた。
「まさかここまで森に溶け込んでいるとは思わなかった。」
しかし構え直し、ウォータージェットとウォーターカッターを併用し、トレントの周りを走りながら斬撃を飛ばす。しかし魔力にも限界がある。なので、確実に当たるタイミングを狙って攻撃を続けた。ウォーターカッターが4度ほど当たったところでトレントの攻撃が止んだ。トレントはダメージを回復することに専念しだした。さすがに回復されたら困るので魔力を使わず近距離攻撃をしかける。刃は非常によく通り、トレントがどんなに身を固めても遮られることはなさそうだ。止水の真刀の能力である、魔力を流すことによる攻撃力上昇を使う必要もなさそうで安心だ。近距離で斬り続ける内にトレントはその場で崩れ落ちた。目の前には直方体型に整形された木材が残った。コボルトの際には1体もアイテムをドロップしなかったため起こらなかったが、今回トレントはアイテムをドロップしてくれたために見ることができたゲーム内の演出だ。
「よし、この調子でトレント狩りまくるぞ!!!」
これからヴァイスの壮絶なデスマーチが始まるのだった。別に強いられているわけではないのに。
今日の19時に新作「黒雷無双」をカクヨムとアルファポリスで連載を始めます。
毎日19時に投稿する予定です。今日の投稿内容はプロローグとなるので次回予告を見る感覚で読んでいただけると幸いです。本作と違い、文章量は1話につき1000文字を超えないように意識して書きたいと思います。是非読んでください!
本作「氷帝と呼ばれた男」は不定期更新になる予定です。(ボソッ)
というわけで俺は森の奥へと足を運んだ。普通に考えたら考え無しの行動と思われるかもしれないが、これは死に戻りができるからという楽観的思考が為せることだ。本来ならトレントは駆け出しの冒険者が戦うような相手ではない。しかし、この前のコボルト3体を単独討伐した際にレベルが大幅上昇したのだ。ちなみに現在のステータスはこんな感じである。
名前 ヴァイス
職業 導師
レベル 10
体力 2000/2000
攻撃力 240
防御力 140
素早さ 160
魔力 100
スキル 鑑定
魔法 ウォーターショット
ウォータージェット<new>
消費魔力 15
ウォーターカッター<new>
消費魔力 10
レベル1のときと比べるとステータスは均等に倍加されている。さらに魔法は2種類増えていた。ウォータージェットは自分の足元から水を噴出する魔法だ。どうやら素早さを上げられるらしい。近距離戦闘をする俺には最適の魔法だ。そして、ウォーターカッターは剣を振りながら発動することで水の刃が飛ぶ魔法だ。
「狭い森の中だと使うの大変かもな。」
そう呟きながらもトレントを探しているといきなり尖った木の幹が俺を串刺しにせんとばかりに襲ってきた。ただ、トレントが1体だけだったことが幸いし、不馴れながらもなんとか刀で捌ききることができた。
「まさかここまで森に溶け込んでいるとは思わなかった。」
しかし構え直し、ウォータージェットとウォーターカッターを併用し、トレントの周りを走りながら斬撃を飛ばす。しかし魔力にも限界がある。なので、確実に当たるタイミングを狙って攻撃を続けた。ウォーターカッターが4度ほど当たったところでトレントの攻撃が止んだ。トレントはダメージを回復することに専念しだした。さすがに回復されたら困るので魔力を使わず近距離攻撃をしかける。刃は非常によく通り、トレントがどんなに身を固めても遮られることはなさそうだ。止水の真刀の能力である、魔力を流すことによる攻撃力上昇を使う必要もなさそうで安心だ。近距離で斬り続ける内にトレントはその場で崩れ落ちた。目の前には直方体型に整形された木材が残った。コボルトの際には1体もアイテムをドロップしなかったため起こらなかったが、今回トレントはアイテムをドロップしてくれたために見ることができたゲーム内の演出だ。
「よし、この調子でトレント狩りまくるぞ!!!」
これからヴァイスの壮絶なデスマーチが始まるのだった。別に強いられているわけではないのに。
今日の19時に新作「黒雷無双」をカクヨムとアルファポリスで連載を始めます。
毎日19時に投稿する予定です。今日の投稿内容はプロローグとなるので次回予告を見る感覚で読んでいただけると幸いです。本作と違い、文章量は1話につき1000文字を超えないように意識して書きたいと思います。是非読んでください!
本作「氷帝と呼ばれた男」は不定期更新になる予定です。(ボソッ)
0
あなたにおすすめの小説
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが
初
ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。
勇者の様子がおかしい
しばたろう
ファンタジー
勇者は、少しおかしい。
そう思ったのは、王宮で出会ったその日からだった。
神に選ばれ、魔王討伐の旅に出た勇者マルク。
線の細い優男で、実力は確かだが、人と距離を取り、馴れ合いを嫌う奇妙な男。
だが、ある夜。
仲間のひとりは、決定的な違和感に気づいてしまう。
――勇者は、男ではなかった。
女であることを隠し、勇者として剣を振るうマルク。
そして、その秘密を知りながら「知らないふり」を選んだ仲間。
正体を隠す者と、真実を抱え込む者。
交わらぬはずの想いを抱えたまま、旅は続いていく。
これは、
「勇者であること」と
「自分であること」のあいだで揺れる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる