28 / 41
第四話
社長直撃
しおりを挟む
「社長室は最上階ですね。」
さっきまで乗り気じゃなかったはずの大和が、エレベーターのボタンを押した。
「ここまで来たら、やるしかないですね。責任は目黒さんがとってくださいね。」
「おう。わかってるよ。」
エレベーターは他の階で止まることなく、最上階に到着した。
「行くぞ。」
「はい。」
エレベーターを出ると、目の前が社長室だった。
ノックするべきか。
いや、突撃しよう。
俺はドアノブに手をかけると、勢いよく扉を開いた。
部屋の中には、秘書らしき人と正面の机に座っている男の人がいた。
「どちら様ですか?」
秘書らしき人が話しかけてきた。
「目黒探知事務所の目黒慶です。って言えばわかりますか?」
「ほう、まさか会社に押し掛けてくるなんて。」
男の人は行った。
この声。
あの夜、俺にこの依頼から手を引くように言っていた声と同じだ。
「まさか、社長直々に忠告してくれてたとは。」
「その忠告を無視するとは、君たちの決断は愚かだな。」
「梶さんはどこにいる?」
「彼女は自分から雅也くんから離れることを選んだんだ。僕は知らないよ。」
「そんなことより、君たちの動き次第では、こちらも然るべき行動をとるって言ったよね。」
男の人は、にこりと笑った。
でも、目は笑っていなかった。
「松本くん。警備員を呼んでくれ。」
「わかりました。」
秘書らしき男は社長に言われ、ズボンのポケットからスマホを取り出し、電話を掛け始めた。
「社長室に不審者が入ってきた。ああ、頼んだ。」
警備員が来たら厄介だ。
今のうちに聞き出そう。
俺は、社長の方へと近づき社長の胸ぐらを左手で掴んだ。
「梶さんはどこにいる。正直に答えろ。」
「わあ、怖いな。」
俺は右手に拳を握った。
「痛い目みる前に答えろ。」
「痛い目みるのは君たちの方だよ。」
「うわっ、」
後ろで大和の叫び声がした。
さっきまで乗り気じゃなかったはずの大和が、エレベーターのボタンを押した。
「ここまで来たら、やるしかないですね。責任は目黒さんがとってくださいね。」
「おう。わかってるよ。」
エレベーターは他の階で止まることなく、最上階に到着した。
「行くぞ。」
「はい。」
エレベーターを出ると、目の前が社長室だった。
ノックするべきか。
いや、突撃しよう。
俺はドアノブに手をかけると、勢いよく扉を開いた。
部屋の中には、秘書らしき人と正面の机に座っている男の人がいた。
「どちら様ですか?」
秘書らしき人が話しかけてきた。
「目黒探知事務所の目黒慶です。って言えばわかりますか?」
「ほう、まさか会社に押し掛けてくるなんて。」
男の人は行った。
この声。
あの夜、俺にこの依頼から手を引くように言っていた声と同じだ。
「まさか、社長直々に忠告してくれてたとは。」
「その忠告を無視するとは、君たちの決断は愚かだな。」
「梶さんはどこにいる?」
「彼女は自分から雅也くんから離れることを選んだんだ。僕は知らないよ。」
「そんなことより、君たちの動き次第では、こちらも然るべき行動をとるって言ったよね。」
男の人は、にこりと笑った。
でも、目は笑っていなかった。
「松本くん。警備員を呼んでくれ。」
「わかりました。」
秘書らしき男は社長に言われ、ズボンのポケットからスマホを取り出し、電話を掛け始めた。
「社長室に不審者が入ってきた。ああ、頼んだ。」
警備員が来たら厄介だ。
今のうちに聞き出そう。
俺は、社長の方へと近づき社長の胸ぐらを左手で掴んだ。
「梶さんはどこにいる。正直に答えろ。」
「わあ、怖いな。」
俺は右手に拳を握った。
「痛い目みる前に答えろ。」
「痛い目みるのは君たちの方だよ。」
「うわっ、」
後ろで大和の叫び声がした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる