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第二章 波乱の軍事訓練前半戦
16 四◯九号室の怪
しおりを挟む誰もが口を閉ざし、話すどころか呼吸すらままならない。息を飲んで半開きの扉を見つめていると、照らしていた携帯のライトが突然ふっと消えた。長時間点けっぱなしにしていたせいで自動で切れてしまったのだ。
目の前が一瞬で暗闇に包まれ、肝を潰した王茗がヒィッと小さく声を上げる。彼は慌てて隣の呂子星にしがみついた。
「浩然、ちょっとそのまま照らしてて」
ライトを点け直そうと携帯を弄りながら、呉宇軒は幼馴染に小声で言った。眩しいからと画面の明るさ設定を下げていたせいで、照らしていてもらわないと操作し辛い。
李浩然は言われるがまま手元へライトを向けたが、タイミングの悪いことに彼の携帯も自動で切れる頃合いだった。頼りなげなもう一つの明かりも消えてしまい、ついには視界の全てが真っ暗になった。
「馬鹿っ、早く明かり点けろよ」
堪らず声を出した呂子星にせっつかれ、呉宇軒は慌てて携帯を操作したが、焦りすぎてなかなか上手くいかない。暗闇の中で何度か画面をタップしていると、ようやく点いたライトが何の変哲もない床をパッと照らした。
その光は弱々しいが、ささやかでも明かりがあると多少は気が楽になる。もう一度例の扉を照らそうとしたその時、キィ……キィ……と金属の擦れる音が静寂に包まれた廊下に響き渡った。
突如聞こえてきた謎の音に全員が息を呑む。それは錆びついたブランコが揺れているかのように、ゆっくりと規則正しい耳障りな音を響かせている。
呉宇軒は冷静を装いながらも僅かに震える手で恐る恐る明かりを動かし、前方を照らし出した。するとそこには、風もないのにゆらゆらと揺れる四◯九号室の扉が浮かび上がった。扉が動くのに合わせて、あの掠れた金属音が耳に届く。
不気味に揺れる扉を前に動けないでいると、前後に揺れるそれは突風が吹いたかのように突然閉まった。
バタンッという大きな音と共に、恐怖が限界を超えた王茗が絶叫する。
「わあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
彼は叫ぶなり仲間たちを置き去りにして、月明かりの差す階段の方へ逃げ出した。大きな声に金縛りが解けて仲間たちも一斉に走り出し、バタバタと忙しない足音が廊下に響き渡る。
呉宇軒は少し遅れて駆け出したが、ふと背後を見るとぼんやりとした明かりが扉の方へ向かっていた。その光景が目に入るなり背筋が凍りつく。
「馬鹿馬鹿! 何やってんだ逃げるぞっ!」
恐れを知らない李浩然が、あろうことか四◯九号室の扉を開けようとしている。呉宇軒は来た道を引き返して幼馴染の腕を掴むと、階段の方へ向かって全速力で駆け出した。
階段まであと僅かという距離まできた途端、必死になって走っていた王茗が急に足を止めた。後を追っていたルームメイトたちはぶつかりながら急停止して、そのまま固まって動けないでいる。
「どうした? 早く行けよ」
不審に思った呉宇軒が彼らの影から顔を出すと、階段の扉にある小さな窓に人影があった。それはこちらを窺い見ているようで、前からも後ろからも幽霊に挟まれてしまったと心臓が縮み上がる。
窓に映る人影はゆらりと動き、突然強烈な光でこちらを照らしてきた。
「こら! そこで何してる!」
咎める声は若い男性教官のものだった。ふっと緊張の糸が緩み、王茗は喜び勇んで扉を開けて教官に力一杯抱きついた。
「ちょっとちょっと、一体何があったんだ?」
仲間たちは困惑する教官に一斉に群がり、先ほどあった出来事を話し始めた。全員がいっぺんに喋ったせいで、若い教官は目を白黒させる。
「落ち着いて、誰か一人代表してくれないかな」
全員がはたと口を閉ざし、呂子星が皆を代表して言った。
「四◯九号室の扉が勝手に開いたんです!」
それを聞くなり教官は青ざめ、たちまち懐中電灯を持つ手が震え始める。
尋常ではないその様子に、やはりあの部屋には何かよくない噂があるらしいと考えた呉宇軒は、幼馴染の命知らずな行動にゾッとした。度胸があるにも程がある。
「き、君たち……冗談はよくないよ。からかっているんだろう?」
「本当なんです!」
今度は謝桑陽がそう言って、おどおどしながらも肝試しから扉の異変まで洗いざらい説明した。彼の話を聞くなり教官は難しい顔をして考え込み、よし、と何かを決意したように言った。
「部屋を抜け出した罰として、今から四階の巡回に着いてきなさい」
四階は無施錠なので、こっそり隠れている学生が居ないか見回りをしに来たらしい。教官の提案に王茗はえぇーっと不満げな声を出した。
「えぇーじゃないよ。君たち勝手に出歩いて……本当だったら腕立て伏せとスクワット百回なんだからね」
「俺そっちの方が良い……」
抱きついてぐずる王茗を引き剥がし、教官は聞き分けのない子どもを叱るように言った。
「今回は大目に見てあげるから。いいから着いてくる!」
どうしても一人で見回りしたくないようで、教官にあるまじき発言が飛び出す。王茗は自分が怖いだけじゃん、といじけけて呟き、教官に頭を叩かれた。
一同は団子のように一塊になりながら、先に女子側の廊下を見回りした。どの部屋も施錠していないので、教官はひと部屋ずつ扉を開けて中を照らして回る。
教官が持っている懐中電灯は一般のものより光が強く、それを部屋の中へ向けると隅々まで確認できた。力強い光に勇気をもらったのか王茗も先ほどよりは怖がっていないが、その手は教官の服の袖をがっちり掴んでいた。
「次は向こう側だね……本当に扉が勝手に開いたのかい?」
尋ねられ、みんなは力強く頷いた。四◯九号室の扉が開いたのは、あの場にいた全員が目撃している。
その答えを聞いて教官は表情を曇らせたが、軍人としての意地なのか、彼は深呼吸すると先陣を切って歩き出した。
手前の部屋から一つずつ扉を開けて確認していく。呂子星たちが隠れていた部屋にも異常はなく、問題の部屋は後回しに他の場所を全て確認した。
「ここが噂の部屋か……君たち、俺を置いて逃げないでくれよ?」
「大丈夫ですよ。少なくともコイツは残りますから」
緊張の面持ちで懐中電灯を構える教官に、呉宇軒は幼馴染を指して言った。
生徒たちが見守る中、教官はドアノブに手をかけると慎重に開いた。立て付けが悪いのか金属の軋む嫌な音が響き、王茗は汗まみれの手で呂子星の腕をぎゅっと掴んだ。
強いライトで中を照らした途端、教官がびくりとして動きを止めた。恐怖に強張る顔を見た呉宇軒はそっと中を覗き、明かりが照らすものを見て思わずわっと声を出す。
部屋を照らす光の中に、窓辺に立つ白いワンピースを着た女の後ろ姿があった。腰までの長い髪がゆらりと揺れ、彼女はゆっくりと振り返る。
その顔が見える前に、頭の上で緊迫した教官の声がした。
「に、逃げろ!」
その一声でルームメイトたちが一目散に走り出す。若い教官も懐中電灯を取り落とし、大慌てで逃げ出した。
「どうやら、冷静なのは俺とお前だけみたいだな」
落とした懐中電灯を拾い上げる幼馴染を見て、呉宇軒はやれやれと肩を竦めた。李浩然は黙って頷くと扉を大きく開け、強い光で中の人影を照らす。すると彼女は片手で目を隠し、もう片方の手を振って止めるように訴えた。
「眩しいってば! あなた達いい度胸ね」
聞こえてきたのはごくごく普通の女性の声だ。彼女が長い髪を邪魔くさそうに引っ張ると、それはずるりと下に落ち、たちまちショートカットの若い女性が現れる。
呉宇軒は彼女の顔に見覚えがあった。朝の挨拶で見た教官の一人だ。
「いつ気付いたの?」
「ライトで照らされた時ですよ。あんなにはっきり影が出るんじゃ、幽霊には見えませんから」
教官と一緒に部屋を覗いていた呉宇軒は得意満面の顔で答えた。光源が強いほど影は色濃くなる。実体がある何よりの証拠だ。
彼女はその答えにふふっと笑い、李浩然から懐中電灯を受け取った。
「俺たちを驚かしたのも貴方ですか?」
「そうよ。本当は見回りの後輩を驚かすだけのつもりだったんだけど、悪い子たちが来たから」
李浩然の質問に彼女は悪戯っぽく笑って返す。どうやら教官たちの間でもドッキリが行われていたようで、運悪く呉宇軒たちの肝試しはそれに被ってしまったのだ。
扉を閉めた犯人が判明して緊張が一気に解け、呉宇軒の足取りは随分軽くなった。白いワンピースを着た教官と談笑する余裕まで戻ってくる。
李浩然は幼馴染を追って歩き出したが、ふと背後で物音がした気がして振り返った。携帯の明かりを向けるも、そこにあるのは何の変哲もない廊下だけだ。
「浩然、何してるんだ? 置いてくぞ」
訝しげに足を止めた幼馴染に、李浩然はなんでもないと言って歩き出した。
階段の方で待っていた若い教官は生徒を置いて逃げた事を先輩にからかわれ、ばつが悪い顔をした。お陰で呉宇軒たちはお咎めもなく、そのまま自分たちの部屋に返される。
扉の謎をネタばらしされた呂子星は、部屋に入るなり不思議そうに呟いた。
「四◯九号室は施錠されてるって聞いたんだが、あの人どうやって入ったんだ?」
「急に怖いこと言うなよ。鍵でも持ってたんだろ」
不穏な発言に呉宇軒は眉を顰める。これ以上話を膨らませるとまた王茗が煩くなりそうだったので、もう寝ろと呂子星を奥へ追いやった。
そして自分のベッドに入ろうとした呉宇軒は、人の形にこんもりした布団を見てわっと後ろに飛び退いた。声に驚いた王茗が慌てふためき何事かと聞いてきたが、すぐになんでもないと返す。
よく見ると布団に居るのは幼馴染だ。暗いのでベッドを間違えたらしい。
すやすやと寝息を立てているのを見て、呉宇軒は自分のベッドを諦めて隣へ移った。
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