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第四章 波乱の軍事訓練後半戦
11 不意打ち
しおりを挟むそのまま宿舎に帰るものと思っていたが、李浩然に手を引かれるままに歩いていると、初めに通った道からどんどん外れていく。彼が淀みない足取りで進んで行くので、呉宇軒はきっと近道か何かだろうと大人しくついて行った。
街灯の僅かな灯りしかないその道を道なりに進みながら、呉宇軒はご機嫌な顔で幼馴染に尋ねた。
「浩然、今日のことは一体いつから考えてたんだ?」
祖父の弟子を見つけて働く約束を取り付けるなんて、昨日今日で準備できるものではない。李浩然は浮かれる幼馴染を微笑ましげに見つめると、何気ない口調で言った。
「君がこの大学を選んだ時から」
「俺の気が変わるとは思わなかったのか?」
「うん。君は必ずこの大学を受けると思っていた」
彼の確信めいた言葉に、呉宇軒はますます不思議に思う。取り寄せた大学のパンフレットはかなりの数あって、いくつか候補を絞ったもののしばらくは迷っていた。特に実家から近い有名大学は最終候補としてギリギリまで検討していて、どちらに転んでもおかしくなかったのだ。
何が決め手だったのか問い詰めようとした呉宇軒は、ふと周りの様子が先ほどまでと違っているのに気が付いた。
「あれ? ここって……」
赤いランタンの灯りが辺りを照らし、そこかしこに人が居る。みんな声を潜めているせいで、彼らの話す声はザワザワとした小さな細波のようになっていた。
一際大きな灯りのすぐ側に大きな看板があり、『肝試しの受付はこちら』と書かれている。サークル勧誘イベントのもう一つの肝試し会場だ。
「行きたいと言っていただろう?」
幼馴染の言葉に呉宇軒はハッとした。李浩然からの素晴らしいサプライズに浮かれてすっかり忘れていたが、確かにサークル勧誘イベントの初日に、工学部とこちらの肝試しのどちらに行こうか迷っていたのだ。
李浩然のエスコートは何もかもが完璧で、呉宇軒は思わず彼の顔をまじまじと見る。
「どうした?」
「いや……なんでもないよ。行こう!」
不思議そうに見返してきた幼馴染に、呉宇軒は言葉を濁した。あまりに上出来すぎて自分が教えることなんてないんじゃないかと思ったものの、せっかく幼馴染が楽しそうにしているのに水を差すのも忍びない。
列に並んで受付を済ませると、二人の順番はすぐに来た。
広い庭を丸々使った肝試しの会場には所々に道案内の看板が立っていて、蝋燭の形をしたランプを手に進んで行く。嬉しい出来事に加えて開放感のある屋外ということも相まって、呉宇軒の足取りは工学部の肝試しの時よりもずっと軽かった。
薄暗い道を意気揚々と歩いていると、隣で李浩然が小さく笑みを漏らす。
「今日は怖くないのか?」
「別に前のも怖くなかったけど!?」
呉宇軒は強がってそう言った。工学部が本気で作った肝試しで散々叫んだことは、彼の記憶から一刻も早く抹消しなければ。
実際オカルト研究サークルの肝試しは手ぬるいほどで、今の所そこまで怖くないので余裕ぶってぐんぐん進んで行く。ところが案内に従って曲がり角を曲がった途端、木の影から何かが飛び出してきた。びっくりした呉宇軒は、急に驚かされた猫のように後ろに飛び退き、サッと李浩然を盾にした。
「なっ、何だよ!?」
警戒したのも束の間で、蝋燭型ランプの頼りない明かりに照らされた人物を見た呉宇軒はふっと気が緩んだ。
「軒兄ちゃぁぁん!」
「王茗! お前、こんな場所で何してるんだよ」
ルームメイトと出店周りをしているはずの王茗が、泣きそうな顔で胸に飛び込んでくる。怖がりな彼がこんな暗い場所で一人でいるなんて一体どうしたというのか。
見知った顔に会えた喜びからか、彼は嬉し泣きしながら口を開いた。
「トイレ行ってみんなの場所に戻ろうとしたら迷っちゃって……然兄も一緒で良かったぁ」
一緒に居た李浩然に気付くなり、王茗は薄情にも呉宇軒から彼に乗り換えた。
彼は肝試し会場のゴール近くにある公衆トイレに行って、帰り道が分からなくなったらしい。結局この肝試しで呉宇軒を一番驚かせたのは、突如乱入してきた王茗だった。
迷子の彼を連れてゴールすると、トイレの辺りで呂子星たちが携帯を片手に探しているのが見える。呉宇軒は王茗の背中を強めに叩いて押し出すと、悪戯っぽく笑って言った。
「ほら、母ちゃんが心配して探してるぞ。早く安心させてやりな」
「二人ともありがとう!」
肝試しの会場を抜けて緊張が解けたようで、王茗は良い笑顔でブンブンと手を振りながらルームメイトたちの元へ駆けて行く。彼が仲間たちと合流するのを見届けて、呉宇軒はやれやれと小さく息を吐いて呟いた。
「人騒がせな奴だな」
「無事で良かった」
幼馴染の言葉に、呉宇軒は確かにと頷く。怖がりな王茗のことだから、自分たちが来なければずっとあの場所で動けないでいたかもしれない。
近くの出店に大好物のサンザシ飴が売っていたので、呉宇軒は二本買うと一本を幼馴染に手渡した。赤くツヤツヤした飴はランタンの明かりに照らされて瑞々しく見える。数珠繋ぎになった先端を齧りながら歩こうとしていたら、心配そうな顔をした李浩然に肩を掴まれて止められてしまった。
「阿軒、危ないから止まってからにして」
「相変わらず心配性だなぁ。分かったよ、どこか良い場所探そう」
昔から呉宇軒がサンザシ飴を食べていると、幼馴染は彼が転んで串が刺さらないかと心配してくれる。さすがにこの歳でまで心配されるとは思わなかったが、嬉しくなってつい口元が緩む。
二人は落ち着ける場所を探してしばらく歩き続け、人気のない広場までやって来た。この辺りは出店も何もないので、人もほとんど通らない。
広場の隅にあった二人掛けのベンチを見つけて腰を落ち着けると、呉宇軒は早速サンザシを一つ咥えて串から引き抜いた。薄く飴がかかった果実は甘酸っぱく、林檎に似た素朴な味がする。昔からこの味が大好きで、飴売りのおじさんが来ると喜んで買いに行っていた。
「この味、やっぱ作りたては良いよな」
「懐かしいな。君はよく何本も買っておばさんに怒られていた」
ガリガリと音を立てながら飴を齧っているのを見て、李浩然は昔を懐かしむように笑う。サンザシ飴は元々が北方地域のものなので、昔は飴売りのおじさんが来てくれなければ食べられず、小さな呉宇軒は日持ちのことも考えずにたくさん買い込んでよく叱られていたのだ。
「そうそう。それでじいちゃんが店の冷凍庫にこっそり隠してくれてさ、母ちゃんに見つかって二人とも怒られたりしたっけ」
孫可愛さに店の冷凍庫を私用に使った祖父は、サンザシ飴を大量買いした呉宇軒以上に怒られていた。
思い出話が弾んであっという間に食べ終わってしまい、名残惜しく手の中で串を弄んでいると、李浩然がまだ食べている途中の飴と交換してくれる。彼はいつも、食べ足りなそうにしている呉宇軒に自分の分を分けてくれるのだ。
「いつもありがと」
お礼を言うと、彼は柔らかな表情で微笑んだ。
二串目を食べ終わった頃、不意に何処かからドンドンと大きな音が鳴り響き、天空に大輪の花が咲いた。呉宇軒たちが居る広場からはちょうど空がよく見え、なんの変哲もないベンチがちょっとした特等席になる。
色とりどりに咲くその花に見惚れていたら、ふと肩と肩がぶつかった。どうしたのかと隣に顔を向けると、李浩然は花火には目もくれず真っ直ぐに呉宇軒を見つめ、覗き込むようにそっと顔を寄せてきた。
光が遮られて顔に影が落ち、甘酸っぱい吐息が肌を撫でる。頬に触れた柔らかな感触に、呉宇軒は思わず息を飲んだ。
「……く、口にキスされるかと思った」
花火の光は戻ってきたが、頬にはまだ彼の唇の感触が残っている。止めようもなく心臓がバクバクして、力の抜けた指先からポロリとサンザシの串が落ちた。
「今日のデートはどうだった?」
動揺する呉宇軒を他所に、李浩然は何事もなかったかのように平然として尋ねた。彼の言葉にデートの予行練習をしていたことを思い出し、なんとか気を取り戻して口を開く。
「う、うん……二百点満点だな。今のは特に良かったよ。ちょっと刺激が強すぎたけど……」
幼馴染の不意打ちに、心はまだふわふわと落ち着かない。初デートでこんなことをされては、相手の女の子はたちまち彼に夢中になるだろう。
妙に意識してしまって花火を見るどころではなくなった呉宇軒は、チラチラと李浩然の様子を窺ったが、彼は動じる様子もなく普段通りだ。
花火があって良かった、と呉宇軒は内心ほっとする。あんなことをされた後では何を話して良いか分からない。花火が終わるのを待ってから、二人はのんびりとした足取りで帰路に就いた。
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