しずくの旅路

しろがね白昼夢

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28普段は真面目

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 部屋の入口で数十分後、やっと全ての石を拾い終えたのか移動の許可が出た
 もうとっくにこの部屋での仕事は終わっているので、いい加減に次の仕事にかからないとベットから出る事を禁止されているバルバドロが這ってでも来そうだ…

「テリアもう作業は終わってだいぶ時間が経ってるし早く次に行くよ」
 移動するため彼女を急かす

「はい、分かりました。それではドアの封印を解きますね」
 そう言い彼女は難なく魔術を解除する、相変わらずの手際の良さについ関心してしまう

 魔術のせいでたまに狂うが、テリアは魔術の天才だ、少なくとも彼女のように簡単に魔術を行使している人は彼女以外に私は出会ったことが無い
 これであの暴走がなかったら名のある魔術師なんだけど全く残念だよ…あ~、名ならあったね完全にレッテルだけど

 鉱物が大好きなギルドの職員達に別れを告げ部屋を出てからしばらく歩き
「さて次は解体作業だったかな?」
 そうテリアに聞き振り返るとそこに彼女はいなかった…

 さっき出た部屋に戻ると彼女はまだ天雨石について、ギルドの職員と話していた
「…………………………………………、」

 無言でしばらく見ていたが一向に気付く様子もなく挙句の果てに何処から用意したのか、大量の器具を持ち出し、本格的な実験を始めた…
 この部屋にあんな器具あった?もう仕方が無い呼ぼう

「テリア早く次にの仕事に向かいたいんだけど?」

「あれ?ティア様聞きに戻って来たんですか?次は確か解体の仕事ですよね頑張って下さい」
 目の前の石に夢中で彼女は完全にこの部屋から出る気がないようだ…

「頑張って下さい、じゃないよ!テリアも一緒に来る予定だよね?それともテリアの仕事はもう終わったのかな、確かまだ次の担当と交代まで時間があるはずだよね?」
 私が言うと彼女は目を泳がせ頷く

「はい…まだ時間はあります、でも待って下さい!折角のスカイドロップを調べるチャンス何ですよ?いまやらないで何時やるんですか!」
 彼女は必死に訴えてきたが、仕事も何時やるのかな?
 全く普段は真面目なのに、なんで興味のある物が出て来るたび此処まで変わるのか…

「残念だな~、この後の解体作業はテリアに魔術使って欲しかったのにな~本当に残念…テリアは来ないし、アイゼルさんに頼んで別の人にお願いしよう」

「今直ぐに行きます!」
 彼女はそういうと、急いで出した器具を片付け始めた、よし勝った!
 テリアに勝利した私はやっと彼女と共に次の作業へと向かった

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