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9 猫の恩返し
続けて名前を呼んだ、可愛い口調とは裏腹な艶っぽい低い声に、やっと司だと気付いた。
「なんだ。トイレの場所、忘れたのか?」
布団の中から起き出しかけて、違和感に気付いた。
司の影……猫耳がピンと立ってるのはともかくとして、全身がなんだか……フワフワ、毛で太って見える。
それはつまり、長い毛を押さえるような服を全く着てないってことで……。
……司、全裸だ……?
ひゅっと息を飲んだ途端に、司は音もなく俺の布団の隣にスッと潜り込んできた。
肉球のあるべき場所までしっかりと毛の生えたフワフワの白い手が、起きかけていた俺の身体を押し倒し、腕の中に閉じ込める。
耳元に長く細いヒゲが当たり、そして囁かれた。
「貴弘君。……泊めてくれたお礼……してもいいかな……?」
暗闇の中で、あったかい舌が俺の耳たぶをざらぁ……っと舐めあげてきた。
「……っ」
ゾク、とそこから電流が走って、腰が布団から浮く。
急に心臓の鼓動が速くなり、体温が更に上がった。
温まった血が全身を巡って、下半身に甘い、よく知った熱が満ち始める。
ボンヤリとした頭で、青い瞳と目を合わせた。
腿の間に白いモフモフの生えた長い脚が入ってきて、浴衣の合わせがずれて開く。
柔らか過ぎる繊細な毛がさわりと肌を愛撫して、嫌でも甘い吐息が漏れた。
「あは、貴弘君もちゃんとオメガなんだね……。寝てたら、いい匂いがしてきてさ……。どこから来てるのかなぁ、って追ってたら、ここに来ちゃったよ……」
「……っ」
しまった、いつの間にか俺、発情してたのか――。
時間が戻ったから、前回の発情期がいつかなんて確かめようがなかったし、油断してた。
いや、そんなこと言ってる場合じゃない。
司のざらざらしたピンク色の猫舌が、俺の首筋をなぞりあげている。
「……っあ……っ」
人間よりも高い、温かい体温。
毛布よりもずっと触り心地のいい毛皮に包まれて、また「あの時」みたいに、何も考えられなくなりそうだ――。
――危ない、駄目だ!
俺はやむなく、素早く司の尻に手を回し、尻尾の根元をグッと強くつかみ上げた。
「ギャウ!!」
布団が宙に浮くほど司の身体が飛び上がり、フワフワの白い獣が、パッと離れて背中を丸くした四つん這いに身構える。
俗に言う、「やんのかステップ」と言われる猫の姿勢そのままだ。
「貴弘君、何すんの!?」
不機嫌全開で聞かれたが、それはこっちのセリフだった。
「何って、全裸で勝手に布団に入ってくる奴があるか!!」
「だって、貴弘君、発情してるだろ……!」
「お前に発情してるわけじゃない……!」
「何それ……!」
もう一度、司が肉食獣のしなやかな動きでそろりと近付いてくる。
「ねえ、貴弘君……まだ会ったばっかりだから、信じてくれないかもしれないけど……」
司はもう一度布団の上から俺に覆い被さり、猫顔が真上に来た。
額が、俺の額に触れて、青と灰の瞳が閉じる。
「俺ね、君のこと、運命の人だって気がしてるんだ。初対面なのに懐かしい感じがするし、何だか胸の中がぎゅっとして……君は出会った時から俺の心の中に、深くまで、入ってきちゃったんだよ……!」
ああ。
――お前はまた、それを言うのか。
心の奥に溜まったぐちゃぐちゃの感情を、声に出して叫びそうになって、ぐっと目を閉じて堪えた。
だってその言葉は、前の人生でも、会って初日で言われた言葉、そのままだったから。
司はホストだ。
そんな言葉は、誰にでも言ってる。
もしそれが真実だったとしても、生殺しのままつがいにもしてもらえない、八年後には捨てられてしまう、その程度の「今だけの好き」だ――。
「お前がそうだとしても、俺は違う!」
俺が吐き捨てると、司は布団の上で一瞬呆然として、猫顔でも明らかに分かる悲しそうな顔をして首を傾げた。
「……なんで? なんでそう思うの。貴弘君、明らかに猫、好きじゃん……。俺のことも気に入ってくれてると思ったんだけど」
「猫は好きだけど、猫獣人もお前のことも、好きじゃない」
乱れた浴衣を乱暴に引き合わせながら逃げるように布団から立つ。
そのまま大股で開いた襖の方に逃げて、暗い廊下に出た。
追ってくる気配はないけれど、心臓はドクドクと強く打ち続けていた。
冷たい板の上を駆け抜け、居間に入ってすぐに後ろ手に襖を閉め、壁際に置いた階段箪笥に飛びつく。
引き出しから抑制剤を引っ張り出し、水を汲んでくる余裕もなく、錠剤を唾液で無理矢理喉に押し込んだ。
しばらく壁際で膝を抱えていると、すぐに身体の熱はおさまってゆく。
「……薬が効きやすい体質でよかった……」
安堵しながら廊下の気配を伺ったが、外はシンと静まり返り、何の物音もしない。
……まさか、司はまだ俺の部屋で待ち構えてるのか……?
落ち着いたところで立ち上がり、恐る恐る、元の自分の床の間に戻ってみた。
障子を開けると、何故か司は猫頭に全裸のまま、堂々と俺の布団を被って横になっている。
あそこまではっきり言ったのに、どういうメンタルなんだ!?
「おい! なんでまだそこにいる」
「ニャ~……。だって今日、寒いから出る気がしなくて。布団、あったまってたし」
お前は猫か!?
……って、猫だった。
「仕方ないな。絶対、何もするなよ!?」
「ニャン……」
鳴き声だか返事なのか分からない返しに不安になりつつ、俺は司のモフモフの身体を押しやって布団の中に入った。
正直狭いし、暑苦しい。
それでも司は満足げに目を細め、いかにも撫でて欲しそうに頭を俺の肩に押し付けてくる。
仕方なく顎の下を撫でてやると、ゴロゴロ……と音が鳴った。
司が片方の目を開いて、俺をじっと見る。
その青い瞳から、涙が一粒はらりとこぼれ落ちて、枕にシミを作った。
「……? 目、もしかしてこっちも悪いのか?」
不安になって聞くと、司は首を振った。
「……分からない。でも貴弘君になでられると、涙が出そうになる。何でかな?」
聞かれても、そんなこと俺にも分かるわけがない。
「もう、寝ろよ……変なこと言ってないで……」
「……うん……ふふ。貴弘君、やっぱり俺のこと好きだよね?」
「好きじゃ無いって言ってるだろ……」
でも……数え切れないほどの夜をこうして一緒に眠ったのを思い出して、俺はつい、司のモフモフした頭を撫で回してしまった。
次の日の朝、司はいつの間にか猫になって、布団を出た足元のあたりの畳で丸くなって寝ていた。
恐らく、途中で暑くなったに違いない。
「全くもう……」
丸い背中をひと撫でしてから起き上がり、俺は着替えて身支度を始めた。
司を一人にするのは何となく心配だが、今日はどうしても出ないとならない授業がある。
一度飲めば一日中もつ抑制剤をしっかり飲んで、ニットにジーンズ、トレンチコートと、老けて見られがちないつもの服で家を出た。
そして、駅までのやたらに広い田舎の車道沿いをいつも通りに歩いている時――ふと、違和感を感じた。
……時々すれ違う人間が、やたらこっちを見てくるのだ。
「……?」
何だろう。
ズボンを表裏逆に履いてるとか?
自分を見回してみたが、特に変な所はない。
首を捻りながら改札に入る。
通勤ラッシュを過ぎて人気のないホームで電車待ちをして、鈍行列車に乗った時、やっと原因が分かった。
「わっ、可愛い。カッコいい眼帯したモフモフのでっかい白猫ちゃんが乗ってきてる」
乗った車両からそんな子供の声が聞こえてきて、驚いて振り向くと――電車のドア脇に、真っ白な尻尾をふわふわさせて、猫の姿の司がちょこんと座っていた。
「!? な、何でついてきた!?」
聞いても、相手は「ニャン」としか答えない。
というか、こんな所で全裸の獣面人身姿や人間に戻ったら大惨事になるから答えようもないだろう。
多分、後ろを歩いてついて来てたんだんだろうか。
俺は人目から隠すように、司の身体を電車の床から抱き上げた。
「そもそもお前、無賃乗車なんじゃないのか!?」
「ミィ~」
「未就学の子猫のフリしても駄目だ」
ツッコミを入れたが、もう乗ってしまったものはどうにもならない。
「……仕方ないな。降りる時に俺が払うか……」
「ニャ~」
キラキラした瞳で見つめられたら、追い返すことも出来ない。
床に下ろそうとしたら、首に巻き付くようにして肩に乗られてしまった。
モフモフの尻尾が、まるで襟巻きのように俺の口のあたりにくる。
お日様の匂いのする、そのあまりにも極上の感触に、俺はもはや何も言えなくなってしまった。
「なんだ。トイレの場所、忘れたのか?」
布団の中から起き出しかけて、違和感に気付いた。
司の影……猫耳がピンと立ってるのはともかくとして、全身がなんだか……フワフワ、毛で太って見える。
それはつまり、長い毛を押さえるような服を全く着てないってことで……。
……司、全裸だ……?
ひゅっと息を飲んだ途端に、司は音もなく俺の布団の隣にスッと潜り込んできた。
肉球のあるべき場所までしっかりと毛の生えたフワフワの白い手が、起きかけていた俺の身体を押し倒し、腕の中に閉じ込める。
耳元に長く細いヒゲが当たり、そして囁かれた。
「貴弘君。……泊めてくれたお礼……してもいいかな……?」
暗闇の中で、あったかい舌が俺の耳たぶをざらぁ……っと舐めあげてきた。
「……っ」
ゾク、とそこから電流が走って、腰が布団から浮く。
急に心臓の鼓動が速くなり、体温が更に上がった。
温まった血が全身を巡って、下半身に甘い、よく知った熱が満ち始める。
ボンヤリとした頭で、青い瞳と目を合わせた。
腿の間に白いモフモフの生えた長い脚が入ってきて、浴衣の合わせがずれて開く。
柔らか過ぎる繊細な毛がさわりと肌を愛撫して、嫌でも甘い吐息が漏れた。
「あは、貴弘君もちゃんとオメガなんだね……。寝てたら、いい匂いがしてきてさ……。どこから来てるのかなぁ、って追ってたら、ここに来ちゃったよ……」
「……っ」
しまった、いつの間にか俺、発情してたのか――。
時間が戻ったから、前回の発情期がいつかなんて確かめようがなかったし、油断してた。
いや、そんなこと言ってる場合じゃない。
司のざらざらしたピンク色の猫舌が、俺の首筋をなぞりあげている。
「……っあ……っ」
人間よりも高い、温かい体温。
毛布よりもずっと触り心地のいい毛皮に包まれて、また「あの時」みたいに、何も考えられなくなりそうだ――。
――危ない、駄目だ!
俺はやむなく、素早く司の尻に手を回し、尻尾の根元をグッと強くつかみ上げた。
「ギャウ!!」
布団が宙に浮くほど司の身体が飛び上がり、フワフワの白い獣が、パッと離れて背中を丸くした四つん這いに身構える。
俗に言う、「やんのかステップ」と言われる猫の姿勢そのままだ。
「貴弘君、何すんの!?」
不機嫌全開で聞かれたが、それはこっちのセリフだった。
「何って、全裸で勝手に布団に入ってくる奴があるか!!」
「だって、貴弘君、発情してるだろ……!」
「お前に発情してるわけじゃない……!」
「何それ……!」
もう一度、司が肉食獣のしなやかな動きでそろりと近付いてくる。
「ねえ、貴弘君……まだ会ったばっかりだから、信じてくれないかもしれないけど……」
司はもう一度布団の上から俺に覆い被さり、猫顔が真上に来た。
額が、俺の額に触れて、青と灰の瞳が閉じる。
「俺ね、君のこと、運命の人だって気がしてるんだ。初対面なのに懐かしい感じがするし、何だか胸の中がぎゅっとして……君は出会った時から俺の心の中に、深くまで、入ってきちゃったんだよ……!」
ああ。
――お前はまた、それを言うのか。
心の奥に溜まったぐちゃぐちゃの感情を、声に出して叫びそうになって、ぐっと目を閉じて堪えた。
だってその言葉は、前の人生でも、会って初日で言われた言葉、そのままだったから。
司はホストだ。
そんな言葉は、誰にでも言ってる。
もしそれが真実だったとしても、生殺しのままつがいにもしてもらえない、八年後には捨てられてしまう、その程度の「今だけの好き」だ――。
「お前がそうだとしても、俺は違う!」
俺が吐き捨てると、司は布団の上で一瞬呆然として、猫顔でも明らかに分かる悲しそうな顔をして首を傾げた。
「……なんで? なんでそう思うの。貴弘君、明らかに猫、好きじゃん……。俺のことも気に入ってくれてると思ったんだけど」
「猫は好きだけど、猫獣人もお前のことも、好きじゃない」
乱れた浴衣を乱暴に引き合わせながら逃げるように布団から立つ。
そのまま大股で開いた襖の方に逃げて、暗い廊下に出た。
追ってくる気配はないけれど、心臓はドクドクと強く打ち続けていた。
冷たい板の上を駆け抜け、居間に入ってすぐに後ろ手に襖を閉め、壁際に置いた階段箪笥に飛びつく。
引き出しから抑制剤を引っ張り出し、水を汲んでくる余裕もなく、錠剤を唾液で無理矢理喉に押し込んだ。
しばらく壁際で膝を抱えていると、すぐに身体の熱はおさまってゆく。
「……薬が効きやすい体質でよかった……」
安堵しながら廊下の気配を伺ったが、外はシンと静まり返り、何の物音もしない。
……まさか、司はまだ俺の部屋で待ち構えてるのか……?
落ち着いたところで立ち上がり、恐る恐る、元の自分の床の間に戻ってみた。
障子を開けると、何故か司は猫頭に全裸のまま、堂々と俺の布団を被って横になっている。
あそこまではっきり言ったのに、どういうメンタルなんだ!?
「おい! なんでまだそこにいる」
「ニャ~……。だって今日、寒いから出る気がしなくて。布団、あったまってたし」
お前は猫か!?
……って、猫だった。
「仕方ないな。絶対、何もするなよ!?」
「ニャン……」
鳴き声だか返事なのか分からない返しに不安になりつつ、俺は司のモフモフの身体を押しやって布団の中に入った。
正直狭いし、暑苦しい。
それでも司は満足げに目を細め、いかにも撫でて欲しそうに頭を俺の肩に押し付けてくる。
仕方なく顎の下を撫でてやると、ゴロゴロ……と音が鳴った。
司が片方の目を開いて、俺をじっと見る。
その青い瞳から、涙が一粒はらりとこぼれ落ちて、枕にシミを作った。
「……? 目、もしかしてこっちも悪いのか?」
不安になって聞くと、司は首を振った。
「……分からない。でも貴弘君になでられると、涙が出そうになる。何でかな?」
聞かれても、そんなこと俺にも分かるわけがない。
「もう、寝ろよ……変なこと言ってないで……」
「……うん……ふふ。貴弘君、やっぱり俺のこと好きだよね?」
「好きじゃ無いって言ってるだろ……」
でも……数え切れないほどの夜をこうして一緒に眠ったのを思い出して、俺はつい、司のモフモフした頭を撫で回してしまった。
次の日の朝、司はいつの間にか猫になって、布団を出た足元のあたりの畳で丸くなって寝ていた。
恐らく、途中で暑くなったに違いない。
「全くもう……」
丸い背中をひと撫でしてから起き上がり、俺は着替えて身支度を始めた。
司を一人にするのは何となく心配だが、今日はどうしても出ないとならない授業がある。
一度飲めば一日中もつ抑制剤をしっかり飲んで、ニットにジーンズ、トレンチコートと、老けて見られがちないつもの服で家を出た。
そして、駅までのやたらに広い田舎の車道沿いをいつも通りに歩いている時――ふと、違和感を感じた。
……時々すれ違う人間が、やたらこっちを見てくるのだ。
「……?」
何だろう。
ズボンを表裏逆に履いてるとか?
自分を見回してみたが、特に変な所はない。
首を捻りながら改札に入る。
通勤ラッシュを過ぎて人気のないホームで電車待ちをして、鈍行列車に乗った時、やっと原因が分かった。
「わっ、可愛い。カッコいい眼帯したモフモフのでっかい白猫ちゃんが乗ってきてる」
乗った車両からそんな子供の声が聞こえてきて、驚いて振り向くと――電車のドア脇に、真っ白な尻尾をふわふわさせて、猫の姿の司がちょこんと座っていた。
「!? な、何でついてきた!?」
聞いても、相手は「ニャン」としか答えない。
というか、こんな所で全裸の獣面人身姿や人間に戻ったら大惨事になるから答えようもないだろう。
多分、後ろを歩いてついて来てたんだんだろうか。
俺は人目から隠すように、司の身体を電車の床から抱き上げた。
「そもそもお前、無賃乗車なんじゃないのか!?」
「ミィ~」
「未就学の子猫のフリしても駄目だ」
ツッコミを入れたが、もう乗ってしまったものはどうにもならない。
「……仕方ないな。降りる時に俺が払うか……」
「ニャ~」
キラキラした瞳で見つめられたら、追い返すことも出来ない。
床に下ろそうとしたら、首に巻き付くようにして肩に乗られてしまった。
モフモフの尻尾が、まるで襟巻きのように俺の口のあたりにくる。
お日様の匂いのする、そのあまりにも極上の感触に、俺はもはや何も言えなくなってしまった。
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