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建物の外に出ると、ようやくおろしてもらえたので、俺は嬉しくてケヤキ並木の下をぐるぐる走り回った。
思い切り走った後で、すぐに青磁の足元にも纏わりついて、ワンワンと大きく吠える。
「分かった分かった。あっちで遊ぼうな」
笑顔の青磁に頭からお尻までいっぱいナデナデされて、気持ちがふんわりあったかい。
俺、ずっと寂しかったんだ。
だから、いっぱい構って欲しい……。
――という、人間の時に素直に言えなかった気持ちを身体でぶつけるみたいに、後脚で立ち上がり、青磁の腹にのしっと前脚を乗せる。
「よしよし」
青磁はそのまま俺を抱き締めて、首筋をモフモフと掻き撫でてくれた。
その手が心の底から嬉しくて、尻尾をワサワサと振るのが止まらない。
早く早く遊んでくれ! と青磁の手を舐め倒していると、
「虎谷君、こんにちは! 立山TVのスタッフの吉野です~。こちら、カメラマンの杉野」
お揃いのパーカー姿の二人組が、背後からにこやかに話しかけてきた。
一人は大きなカメラを持った背の高い男子、もう一人は黒いバッグを抱え、髪の毛を一本縛りにした眼鏡の女子だ。
そうだ、インタビュー動画を撮られに来たんだった……!
ようやく俺もここに来た本来の目的を思い出して、ストンと前足を地面につけた。
青磁の隣にいそいそとお座りして、「しつけのいい犬」風を装う。
もう、遅いかもしれないけど……。
インタビュー動画を撮ってくれるらしき二人はすぐそばまで歩いて来ると、俺を見てぱあっと笑顔になった。
「うわあ、大きくて可愛いわんちゃん……! 金色でフワッフワ。これは確かに自慢したくなっちゃいますね!」
女子の方の吉野さんが目をキラキラさせながら俺を見つめてくる。
撫でさせてあげようかな? と思ってスクッと立ち上がり、彼女の方へ行こうとしたら、青磁にお腹をギュッとされて止められた。
「ミー君は俺のそばにいな」
何で……?
俺、怖がらせたりしないのになぁ。
「それじゃあ、まずは向こうの芝生でワンちゃんと遊んでる所を撮らせて貰いますね。その後、インタビューで」
芝生と聞いて、ワクワクが止まらなくなった。
さすが神奈川の広いキャンパスだ。思い切り走れる場所もあるらしい。
航も連れてきてあげたいなぁ、なんて思いながら二人の後について歩いていく。
「ミー君、走って行こうか?」
青磁に声を掛けられ、嬉しくてすぐさま思い切りアスファルトを蹴った。
「ワフッ」
青磁と一緒に並木道の先へと走り出す。
ケヤキの木陰を抜けた先には大きく開けた芝生の広場があって、青磁よりも先に飛び込んだ俺は嬉しくてそこを何周も走ってしまった。
「ワンッ、ワンッ!」
遮るもののない広場には太陽の光が沢山降り注いでいて、でもまだ午前中だからか風は気持ちよくて、最高の気分だ。
芝生にごろんと寝転がって背中を擦ってみたり、人間じゃやれない喜びの表現を一通りやって草まみれになった後、広場の端のベンチのそばで俺を笑顔で見ている三人にハッとした。
いけない……また忘れた……。
尻尾を垂らして反省しながら戻ると、カメラマンさんがカメラの準備をしているところだった。
「虎谷君、わんちゃんと遊んでてください。自然な姿を撮りたいので」
「分かりました」
頷く青磁を見上げて、すぐにまた俺の浮かれ気分が爆発した。
ベンチに前足をかけ、そこに置かれた俺のリュックの前面のポケットのチャックに噛み付いて吠える。
「ワン!」
「……ん? 何か入ってるのか?」
青磁が思惑通りにそこを開けてくれて、きれいな指が鮮やかな七色のフライング・ディスクを取り出した。
それは、俺が航の飼主役をする為にいつも持っているものだ。
青磁とも何度か遊んだことがある。
「フリスビーだ」
青磁は嬉しそうに笑って、俺の首筋を優しく撫でた。
「これで遊んで欲しかったんだな」
「ワン!」
早く投げてほしくて、跳び上がって吠えた。
(はやくはやく)
「分かったよ。――ほら、投げるぞ、行け!」
青磁が姿勢を正し、完璧なフォームと絶妙な力加減でフリスビーを投げた。
円盤が凄まじいスピードではるか遠くまで飛んで、追いながら俺の興奮がマックスになる。
何十メートルも先まで全速力で走り、やっとディスクをキャッチして、一直線に青磁の所へ飛び戻った。
「凄ーい! カッコいいー!」
吉野さんが黄色い歓声を上げている。
カメラさんが、勢い余って青磁の居る場所よりも後ろまで走りすぎた俺をカメラで追う。
青磁が両腕で覆い被さるみたいに俺の身体を捕まえてきて、温かい腕が俺を優しく抱きしめた。
「ははっ、久しぶりなのに凄いな、ミー君は」
撫でながら褒められるのも嬉しくて、尻尾をぶんぶん振った。
家族全員フリスビーが好きだけど、こんなに上手に投げられるのは青磁だけだ。
最初は下手だった気がするのに、付き合ってるうちにどんどん上手くなったんだっけ……。
俺は身体を回して振り向き、青磁の手にディスクを押し付けて、もう一度! とねだった。
「じゃあ、もう一回な」
青磁がディスクを受け取り、今度は別の方向に向かって素早くそれを投げる。
勢いよく飛んでいくディスクを、俺は青磁の脚の間を抜けてまた捕まえに行った。
――なんで、犬の姿で青磁と遊ぶとこんな楽しいんだろう。
嬉しくて楽しくて、カメラが回ってることなんてどうでも良くなる。
やっぱり、青磁が大好きなんだ、俺……。特に、犬の時の俺は。
難しいことを何一つ考えられないのをこれ幸いと、近頃のいろんなモヤモヤもはね飛ばして――しばらくの間、俺は思い切り青磁とじゃれまくって遊んだ。
思い切り走った後で、すぐに青磁の足元にも纏わりついて、ワンワンと大きく吠える。
「分かった分かった。あっちで遊ぼうな」
笑顔の青磁に頭からお尻までいっぱいナデナデされて、気持ちがふんわりあったかい。
俺、ずっと寂しかったんだ。
だから、いっぱい構って欲しい……。
――という、人間の時に素直に言えなかった気持ちを身体でぶつけるみたいに、後脚で立ち上がり、青磁の腹にのしっと前脚を乗せる。
「よしよし」
青磁はそのまま俺を抱き締めて、首筋をモフモフと掻き撫でてくれた。
その手が心の底から嬉しくて、尻尾をワサワサと振るのが止まらない。
早く早く遊んでくれ! と青磁の手を舐め倒していると、
「虎谷君、こんにちは! 立山TVのスタッフの吉野です~。こちら、カメラマンの杉野」
お揃いのパーカー姿の二人組が、背後からにこやかに話しかけてきた。
一人は大きなカメラを持った背の高い男子、もう一人は黒いバッグを抱え、髪の毛を一本縛りにした眼鏡の女子だ。
そうだ、インタビュー動画を撮られに来たんだった……!
ようやく俺もここに来た本来の目的を思い出して、ストンと前足を地面につけた。
青磁の隣にいそいそとお座りして、「しつけのいい犬」風を装う。
もう、遅いかもしれないけど……。
インタビュー動画を撮ってくれるらしき二人はすぐそばまで歩いて来ると、俺を見てぱあっと笑顔になった。
「うわあ、大きくて可愛いわんちゃん……! 金色でフワッフワ。これは確かに自慢したくなっちゃいますね!」
女子の方の吉野さんが目をキラキラさせながら俺を見つめてくる。
撫でさせてあげようかな? と思ってスクッと立ち上がり、彼女の方へ行こうとしたら、青磁にお腹をギュッとされて止められた。
「ミー君は俺のそばにいな」
何で……?
俺、怖がらせたりしないのになぁ。
「それじゃあ、まずは向こうの芝生でワンちゃんと遊んでる所を撮らせて貰いますね。その後、インタビューで」
芝生と聞いて、ワクワクが止まらなくなった。
さすが神奈川の広いキャンパスだ。思い切り走れる場所もあるらしい。
航も連れてきてあげたいなぁ、なんて思いながら二人の後について歩いていく。
「ミー君、走って行こうか?」
青磁に声を掛けられ、嬉しくてすぐさま思い切りアスファルトを蹴った。
「ワフッ」
青磁と一緒に並木道の先へと走り出す。
ケヤキの木陰を抜けた先には大きく開けた芝生の広場があって、青磁よりも先に飛び込んだ俺は嬉しくてそこを何周も走ってしまった。
「ワンッ、ワンッ!」
遮るもののない広場には太陽の光が沢山降り注いでいて、でもまだ午前中だからか風は気持ちよくて、最高の気分だ。
芝生にごろんと寝転がって背中を擦ってみたり、人間じゃやれない喜びの表現を一通りやって草まみれになった後、広場の端のベンチのそばで俺を笑顔で見ている三人にハッとした。
いけない……また忘れた……。
尻尾を垂らして反省しながら戻ると、カメラマンさんがカメラの準備をしているところだった。
「虎谷君、わんちゃんと遊んでてください。自然な姿を撮りたいので」
「分かりました」
頷く青磁を見上げて、すぐにまた俺の浮かれ気分が爆発した。
ベンチに前足をかけ、そこに置かれた俺のリュックの前面のポケットのチャックに噛み付いて吠える。
「ワン!」
「……ん? 何か入ってるのか?」
青磁が思惑通りにそこを開けてくれて、きれいな指が鮮やかな七色のフライング・ディスクを取り出した。
それは、俺が航の飼主役をする為にいつも持っているものだ。
青磁とも何度か遊んだことがある。
「フリスビーだ」
青磁は嬉しそうに笑って、俺の首筋を優しく撫でた。
「これで遊んで欲しかったんだな」
「ワン!」
早く投げてほしくて、跳び上がって吠えた。
(はやくはやく)
「分かったよ。――ほら、投げるぞ、行け!」
青磁が姿勢を正し、完璧なフォームと絶妙な力加減でフリスビーを投げた。
円盤が凄まじいスピードではるか遠くまで飛んで、追いながら俺の興奮がマックスになる。
何十メートルも先まで全速力で走り、やっとディスクをキャッチして、一直線に青磁の所へ飛び戻った。
「凄ーい! カッコいいー!」
吉野さんが黄色い歓声を上げている。
カメラさんが、勢い余って青磁の居る場所よりも後ろまで走りすぎた俺をカメラで追う。
青磁が両腕で覆い被さるみたいに俺の身体を捕まえてきて、温かい腕が俺を優しく抱きしめた。
「ははっ、久しぶりなのに凄いな、ミー君は」
撫でながら褒められるのも嬉しくて、尻尾をぶんぶん振った。
家族全員フリスビーが好きだけど、こんなに上手に投げられるのは青磁だけだ。
最初は下手だった気がするのに、付き合ってるうちにどんどん上手くなったんだっけ……。
俺は身体を回して振り向き、青磁の手にディスクを押し付けて、もう一度! とねだった。
「じゃあ、もう一回な」
青磁がディスクを受け取り、今度は別の方向に向かって素早くそれを投げる。
勢いよく飛んでいくディスクを、俺は青磁の脚の間を抜けてまた捕まえに行った。
――なんで、犬の姿で青磁と遊ぶとこんな楽しいんだろう。
嬉しくて楽しくて、カメラが回ってることなんてどうでも良くなる。
やっぱり、青磁が大好きなんだ、俺……。特に、犬の時の俺は。
難しいことを何一つ考えられないのをこれ幸いと、近頃のいろんなモヤモヤもはね飛ばして――しばらくの間、俺は思い切り青磁とじゃれまくって遊んだ。
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