魔眼の復讐者

山﨑キョウ

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11話

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「しっかし、オメー付与魔法師だったんだな」

夜、ロックバードの丸焼きをかじっていると隣にいたウタクリスさんが話しかけてきた。

「あれ?言ってなかったか?」

「いや、聞いてねぇ」

ウタクリスさんもロックバードにかじりつく。

「でも、やっぱ付与魔法って珍しいだな」

キャラバンの人にめちゃくちゃ驚かれたし。

「だな。俺も知ってはいたけど初めて見た」

「そんなに?ことキャラバンっていろんなところ回ってんだろ?」

「おう。俺が聞いた話にゃ付与魔法ってもう存在しない魔法だとか100年に一度だとかそんなレベルだぜ」

「そんなにか…まあ別にいいや」

そこまで気にすることじゃないし。

「それより夜の目張りはどうする?」

ロックバードの丸焼き1人前を食べ終わり天幕を張る。

「やっぱ順番だな…あ、てめ、そこ間違ってんぞ」

「え?ごめん…順番つっても誰からだよ」

天幕を張り終わり中に寝袋を並べる。
天幕は大きいのが3つ。女性用、戦闘隊用、その他用で分かれている。

「てめーは明日だよ」

「明日?ウタクリスさんは?」

「俺は今日」

「お疲れっしたー」

俺は戦闘隊の天幕に入って1番端の寝袋に入ろうとする。

「おいおいおい、そりゃーねぇだろ」

「えー?まだ何かあんの?」

しぶしぶと天幕から出る。

「いや、俺の装備に耐寒のエンチャントかけてくれねぇか?」

あー、なるほどね。

「別にいいぞ。銀貨1枚な」

1枚なら果物1個ぐらいの値段だしな。

「よろしく頼む!」

ウタクリスさんの装備を受け取る。

「エンチャント:防寒、術式展開、発動」

また付与魔法を省略しないで掛ける。

「おお!これで夜も耐えられる!」

ウタクリスさん装備を抱え嬉しそうに走ってった。

「他の人も、防寒ぐらいだったら消費魔力も少ないんで銀貨1枚で掛けますよ」

周りで羨ましそうに見ていた団員に声をかける。

「「「「お願いします!!」」」」


団員全員の分をやる羽目になり、だけど合計で銀貨28枚になった。


ダーングラウトまでの道のりもあまり魔物との戦闘がなく進んでいった。

「ジンさん、ありがとうございました」

「いえ、こちらこそありがとうございました」

ダーングラウト王国に入りハンスさん達と別れの挨拶を。

「私たちキャラバンは帝国で活動していましたがこの度王国で活動する事になりました。今回も何かの縁。何かお買い物の際は私たち、リーリンローゼに」

こうやって宣伝も欠かさずしてくる事は流石商人と言ったところかな。


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