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43話
しおりを挟むグリフォンを倒して今38階層にいる。迷宮に潜ってる期間ももう2ヶ月近い。
38階層は泉があって、その水も綺麗で飲めるから基本的にここを拠点としてる。
「ギャキャギャ!」
この階層近くは出る魔物が強く少し前まで30前後の階層で特訓してやっとここまでに来れた。
「マジックバットか」
エンチャント:攻9重、防5重、速6重の計20重のエンチャントをする。
これが今の俺の最大エンチャント。
マジックバットは瞳の色にあった魔法を使って来る魔物で基本的に3~5体の群れで行動している。
「火と雷と地か」
マジックバットが火球、雷矢、岩弾を放ってきた。
それを避けつつ距離を詰める。
「シッ!」
まず、魔法の発射スピードがバカみたいに速い雷属性のマジックバットを斬り落とす。
「ギャキャー!」
仲間を殺され激昂した火属性のマジックバットが突撃してきて、それも一刀両断。
残りの地属性のマジックバットは一目散に逃げていった。
「ふぅ、今日はよく襲ってくるな」
こんな時は大抵何かが起こる前兆だったはず。
そんな事を考えながら魔石を回収して、休憩していると遠くからバサバサと羽音が聞こえる。
「おいおい!ふざけんなよ」
さっきのマジックバットは逃げたんじゃない!仲間を呼びに行ったんだ!!
俺が拠点としてる泉に繋がってる道は3本。その中の1本から数十はくだらない数の羽音が聞こえる。
「マズイ!マズイ!」
逃げ…道はない!
「殺ってやるよ!」
マナポーションを2本一気に飲み、エンチャントを無茶して攻7重、防6重、速7重、衝撃3重を掛ける。
「まずは挨拶!!」
投げナイフを続けざま連続10本を投げる。その中の8本はマジックバットの体に深く刺さり落とした。残りの2本はちょっとかすっただけだった。
見るだけで30はいる。その中の約半分が魔力を練って魔法を発動しようとしている。
「っざけんな!」
また投げナイフ10本を投げて、俺も走りる。
幸いな事に魔力を練っていたマジックバットに投げナイフ10本全部が突き刺さり、残ったマジックバットは雷属性ではなかった。
水槍や氷槍を避け、すれ違いざまに数匹を殺す。
「ギャキャギャ!!!!」
バダバタと羽音がする中俺は魔法を喰らいながらも次々とマジックバットを斬り落としていった。
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