蛇好き令嬢、魔界に嫁ぐ

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波乱の結婚式

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やっとで、結婚式を迎えます。

私の親類は来ません。

その分、魔王城でお披露目式。
ナーガ国で誓いの言葉。
ファンタンクスの国の王都の教会で、結納。
ダンジョンにて、新婚旅行が決まりました。

ダンジョン新婚旅行は、グルセポネさんのオススメらしいです。
…大丈夫かな?

魔王城でのお披露目式は、魔王様の希望です。
宰相の妻をみんなに教えて広める為とか。

ナーガ国の誓いの言葉は、予定通りですね。

ファンタンクスの国の教会で結納は…私の戸籍を魔界に移すために必要不可欠だからです。
ついでに、聖女を預けて来る予定です。
本当は戻りたくないのです。
ナギ様を両親に会わせたくないな…ガ、本音です。

計1年間のコースです。
ファンタンクスに帰るだけでも…時間かかりますしね。


「真紅のドレスがよく似合っている…ミーシャは、私が幸せにしよう。だから…私の幸せのために…ずっと側にいて欲しい」

「はい。ナギ様…ミーシャ・ファミ・ジモデンズは、ナギリス・ヘポン・ナーガの妻となり、生涯共に過ごすことを誓います」

「今日から、ミーシャは、ミーシャ・ファミ・ナーガになる。魔王の名において、その誓いを認めよう」

魔王様の許可を頂き、魔界の皆様に挨拶をして周る。
ナギ様が結婚してしまったことで、泣き崩れる令嬢や失神する令嬢が多数現れて…お披露目パーティーは、騒然となったが…ナギ様の腕の中の私には、何一つ被害はなかった。

ちなみに、純白の花嫁衣装は、ナーガの国で着ます。
ナーガの神に祈りを捧げて、誓いを再度たてる予定です。

怖いのは…大人しく結いを言ってきた…グルセポネさんである。
終始…睨み付けられているのは…気のせいですか?
サングラスでわからない目線だが…
明らかに…ナギ様と見つめ方が違うのです。
不安になって、ナギ様にそれとなく確認したが…ナギ様もそれを感じているご様子です。

「…グルセポネ殿下にかぎって…馬鹿な真似はしないと思うが…」

ナギ様も注意して、グルセポネさんを見守るようです。



そんな時に…馬鹿な真似は、他から発生しました。

「はい!皆さーん!異世界に道が繋がりました。繋がった異世界は、「地球」というところの日本です!」

ビンセントの言葉を聞いて、ハデルス様が、険しい表情で、グルセポネさんを引き寄せる。
危険を察知して、ナギ様や魔王様…その他お偉い陣営は、一歩ずつその場を離れていく。

「ハデルス様からの念話だ。日本は、聖女のような勘違い人間が居たり、ハデルス様並みの知識人や天才が多く存在する場所らしい。個々の力は小さいが…腹芸は得意らしいから…よう注意だ。しかも、魔法ではなく、科学という力を行使するらしい。未知の存在だ。この場を離れるぞ!」

そう、ナギ様が話をした途端…会場が眩い光に包まれた。

「皆!防御の魔法を行使しろ!」

ハデルス様の声が聞こえた。
それと同時に爆音、爆風、爆炎が同時に襲う。
私は、ただ…ナギ様の腕の中で縮こまっていた。

ハデルス様の声に反応出来た方々により、爆音、爆風、爆炎から…無事生還を果たした。
ほぼ、上層部の方々の展開した魔法陣に包まれていたので、被害者はいないだろう。

「ちっ!これくらいでは、ダメか?自衛隊さん達よ。プロのお手並み拝見をよろしくお願いします」

ビンセントの言葉に反応したハデルス様が、みんなに念話で指示を出す。

「毒ガス系統の攻撃に注意!魔眼系の者は特に目に注意しろ!光や音の威嚇もあり得る。物理攻撃注意!見えない弾丸が、飛んでくる!固まるな!各々散れ!」

知らない単語に反応出来ないものから…バタバタと足元を狙われて動きを止められる。

「ほお、勇者と同じ穴のムジナとな…ナギリス、指示を出せ。軍を指揮せよ」

「ハッ!魔王様。ナギリス・ヘポン・ナーガ、名により軍を指揮します」

それまで、指揮をしていたハデルス様から、魔王様の名により…ナギ様が指揮下を預けられる。
するとナギ様は、目配せ、指先、腕の振りなどを使って、周りの長クラスの人に指示を出す。
それまで、整然と慌てていた貴族達の動きが変わる。
声は出していない。

「何だと??こんな動きは、俺は知らんぞ?!」

驚くビンセントを速やかに束縛していく。
異空間の門から…出てきそうだった自衛隊さん達?を魔法で押し戻して、魔王様が…速やかに門を閉じた。封印と言うものなのだろう。門に鍵穴が出来て、鍵をかけた感じだ。

「皆様、パーティーがあらぬ事態で乱れましたが、事は去りました。怪我人は治療を受けてください。すべての損害の費用はビンセントの家から出ます。心配せずにたくさん使いましょう」

「そんな!ひどい!?日本人に脅されてやっていただけなのに…」

項垂れるビンセントを無視して…
全てを仕切り直して、パンパンと手を鳴らしたナギ様は、爽やかな感じでその場の的確な指示を出す。
流石…一国の宰相。鮮やかである。

「いや~!100年も前の作戦が通じると、爽快な気分だね~!」
「やはり、宰相殿の指示は、力が増しますなぁ。あれもまた、能力ですね~!昔ではわからんかったが…」
「いやはや、若もんにはまだまだ負けませぬ」
「ガハハ、勇者の方が、まだ…手応えがあったよ」
「勇者は、別格だったのだろうさ。魔界の半分が死の世界に堕ちたのだから…」
「原爆か?あの技は…怖いね~!今も後遺症に悩む魔族がいるらしい」
老廃の貴族達が、何やら楽しそうだ。
見てみると、怪我をしているのは…若い魔族が多い。

「…100年前…勇者は…何をしたんだ?原爆なんて、チートだろう?」
ハデルス様が、何やらつぶやいている。

「…ハデルス様は、将来有望ですなあ~。魔界の未来も明るい」
魔導師長様が、楽しそうにハデルス様を見ている。

「よくやった。ナギリス」

「はっ!魔王様は…お力を使いすぎた様子…全ての始末は私がしますので、部屋でお休みください」

「済まぬな…結婚早々に…休ませたいが、全ての始末を頼むぞ」

「お任せください」

一礼すると、私を腕の中に収めて、周りに指示を出していく。
魔王様は、席を立たれて、部屋に戻って行った。
残ったのは…封印の門。
ナギ様の指示で、魔導師達が…更に封印を施して、小さくまとめてその場から持っていく。

持っていく場所で、揉めていた。

「ダンジョンの奥深くが良くないか?」
「それでは、いつかは見つけるであろう?」
「では、魔王城の地下では?」
「そこには…もう、勇者が封印されているだろう?もしもの時に…いっぺんに封印が解かれたらどうするつもりだ?」
「では、街の中において、魔界全体で見張って見ては?」
「馬鹿な人間が手を出したろどうする?それこそ危険だ」

話が、纏まらない。
…勇者は魔王城の地下に封印されているのですか?ビックリ事実ですね。
話をまとめる案が、ハデルス様から…だされた。

「神のダンジョンの最奥深くが良いでしょう。ダンジョンは、俺の管理下にありますし、隠し部屋の中に更に封印を施して、ダンジョンで見張りを立てますよ」

「それはいい。ハデルス様お願いします」

こうして…異世界の扉は、ハデルス様に渡された。

「ナギリス殿、ダンジョンの奥深くまで、封印をしに着いてきていただきたいです」

グルセポネさんが、いきなり提案して来た。

「新婚旅行という感じで、ダンジョンに行くので…構いませんが…」

ナギ様がそう答えると、嬉しそうだ。
やっぱり…何かあるよね?

封印の方が、優先すべき事柄なので…ナーガ国での誓いとファンタンクス国での結納は、先送りになりました。

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