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家を買おう2
しおりを挟む結局物件は、先見送りになりました。
困った時の…神頼み。
俺は、御社に手を合わせて祈祷する。
白い部屋に着く。
「マツリさん。ようこそおいでくださいました。物件のアドバイスですね?」
「はい。なかなか無くて」
「…幽霊屋敷の幽霊を退治する事をオススメしますが…他が良いのですね?」
幽霊屋敷は、手間がかかりそうだった。
別があるなら、別がいい。
「はい。ならば…自由都市を出られては?お産の安定期に合わせて移動して、小さな村でも作ったらいいのですよ!」
「小さな村…イイね~!」
「…壁外の土地を購入してください。そしてレッツトライ!村造り!」
ん?
それって…ダダの壁外地区へ移動という事??
「壁外地区の発展ですよ」
そのまま、元に戻された。
「…女神様は、壁外をオススメらしい」
「…壁外ですか?では…これなんか、良いのでは?」
デュランドが持ってきたパンフレットに、こう書いてある。
「森の中の1軒屋?土地は広いが…家は作り直しが必要だなぁ」
「井戸もあり、沢から水もひけます。近くに温泉ありです」
「…何と?!…温泉とな??」
「はい。ギルドに依頼して、権利書が正しいものか?調べてもらっています」
手配が上手い。
「…いいなぁ。自由都市に近いし、何かあっても…不便ではないか…」
「はい。直ぐに引っ越す訳でもないはずです。結局、産んでからが一番いいでしょう。それまで、コツコツ整備をすればいいのでは?」
何処の宰相??…優秀ですね?
「みんなに聞いてみよう。…なんて言っても、森の中だからね」
ほのぼの…というよりも、スローライフが待っていたのか?
俺が死んだ後は、魔王城に成ったりしないようにしなきゃね。
…家探しは難航してます。
森の中の家の権利書が正しいものではない事が、判明しました。
如何してもダメなら…いっそう幽霊屋敷か?
ミュートさんに聞いて貰います。
「…家探しは難航してます」
「うーん、都市だからね。家探しは難しいと思うよ?」
ミュートさんも、良い案はない。
子ども用品を買って、ミュートさんにお礼をいう。
薬局に来ました。
クリフトさんに会いにいく。
「うーん、物件かい?難しいね。ウチの息子も、新しい店の場所が無くて困っているらしい」
何処も同じ悩みか?
「買うのでは無くて、借りる事にしたらしいよ?」
借りるのは出来るのか?
長年住み続けていれば、いつかは買えるかもしれない。
また、不動産屋に行ってみるか?
不動産屋にまた入る。
今回はすぐにジョイさんが出てきた。
「…いらっしゃいませ。お決まりましたか?」
「うーん、今回は借家も視野に入れて考えたい」
「借家ですね?たくさんあります。どうぞ、ご覧ください」
分厚い冊子が出てくる。
この中から、選ぶのか?
「オススメは?」
ペラペラめくるジョイさん。
「一戸建ての庭付きでしたね。場所は治安の良いところ。このページは、お客様に合った物件の特集になったいます。どうぞご覧ください」
うわー!接客が下手クソだ~!
まだ、嘘つき青年の受付の方が、厳選してくれたかもしれない。
必死にページをめくる。
暗記していく。
かなりあります。
「...良い感じのところが、無いですね?やっぱり、幽霊屋敷か?」
「...私としては、元公爵家の物件をお勧めします!」
ジョイさん、やっとで、仕事をする気になったよ~!
「...理由を聞いても?」
「...周りの家の持ち主は、みんなS級ランクの冒険者です」
何だよ!速く言ってよ!
「...買いかなぁ?」
デュランドを見る。
「...メイドか使用人を雇うことを考えましょうか...」
ギルドマスターに聞いて、人を雇うことにしよう。
俺は、自由都市で一番大きな物件を手に入れた。
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