ほのぼの生きますか

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噂の悪役令嬢?

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婚約破棄…どっかの小説みたいな展開をして、此処にいるの令嬢の名前は、ヴァントリーという。愛称はヴァイとか、トリーだそうです。

トリーは、メチャクチャお蝶夫人?を少女にした感じの美人でした。

髪がドリルです。

でも、おバカな感じは全くない。

才女と言われるだけあって、落ち着きながらも、話を合わせてくる。

この子…社交界なれしていますね?


「マツリ様は、S級ランクの冒険者なのですか?お若いのに…素晴らしいですね」

いつの間にか?2人っきりにされました。

「トリー様は…お幾つですか?私は15です。(本当は45)…落ち着いていらっしゃるので、失礼ながら、お聞きしてしまいました」

「私は16です。マツリ様も落ち着いていらっしゃるわ。年上と思っておりましたの」



はあ、無いわ~!

ど庶民の俺に…伯爵の親戚?姪っ子?

しかも、幼い…犯罪的な…年下だ。…俺には、無理。


どうやって、断ろうか?

面倒だから、他の人間に押し付ける?




ん?


トリー様は…誰かを見つめてる?

おお?!これって…意中の人がいるタイプだな!


よくある…かませ犬的な人間が俺か?


「トリー様?…俺には気を使わずに、正直に行動されてはいかがでしょうか?」


初めは躊躇っていたトリー様は…自分で気持ちを決めて、進み出す。

こうして、お嬢様を見送ります。



「何だ?良かったのか?」

イージスさんが合流してきました。

「良いも何も…あの方には、相手がいるみたいではないですか?…ほら、仲が良さそうですよ?」

イージスさんに任せておくと、面倒になりそうなので、そろそろ、自分で動きたいと思います。


「イージスさんの作戦は、此処で俺の知名度を上げることですよね?しかも、貴族にではなくて、使用人が主人にしたいと、思わせたい!って、感じでしょうか?」

「マツリはわかっているようだな、俺の紹介でよい知人と顔見知りなところを売りにしようと思っている。出来れば、俺以外の強い後ろ盾が欲しいところだが…」

「イージスさん。結婚相手は、いりません。ついでに、後ろ盾も遠慮します」

「よい使用人が来ないぞ?」

「…その時は…自分でスカウトするか、育てます」

「そっちの方が、マツリらしい…かもな……で?どうするつもりだ?」

「此処では、目立ちたくはありません。それに、そろそろダンスの時間でしょう?…残念ながら、俺は踊れません」

「…マツリにも出来ないことがあったのか?」

イージスさんは、俺を何だと思っているのか?



俺には、ベテランの使用人でなくても構わないのです。

初めっから、自分で考えて行動すれば良かったのだ。

此方の世界に来て、様子見というか?
遠慮がちに構えすぎて…人に頼り過ぎた感じが否めない。



「…一週間後は、都市の郊外・壁外にいる住民にも声かけて、面接を行いたいと思います」

「…そうか?マツリがそのつもりならば…遊ぶのはやめよう」

遊んでいたのかよ。

「はい。やめてくださいね?」



俺たちは、会場を後にする。

「イージスさん…いっしょに帰るの?」

「…ん?やる事は終わったしな。マツリのこともあったが…仕事のことで、此処に来ていたのだよ。…パーティは、面倒だから、帰れる時に帰る方がいい」

ああ~!仕事ね。

実は、全て聞こえてました。

魔獣の素材のことで、自由都市は、他国から喜ばれているが、良好な仲ではない。

だから、逆に、いい条件での取り引きが他にあれば、素材の行き場を変えることが出来る。

そんなことをしていたために、国々から自由都市は狙われているのだ。

そこで、全世界に存在するギルドが、自由都市と国々の間にたっている。

素材の交渉の場には、必ず、ギルドが介入している。

そして、その交渉に、後日、何かが起きたら、ギルドがまた介入する。

そして、修正するのだ。

今日は、何も起きていないことを確認に来たのだ。



ガシャーン!


ガラスが割れた音がする。

「ひどい!ヴァントリー様…私が何をしたって言うの?」

トリー様は…ワナワナと怒りに震えて、声も出ないようだ。

でも、相手はそうではないらしく、声をはりあげる。

「お金持ちのヴァントリー様には、大したことの無いドレスですが…王子様にこの日のために、作っていただきました。いくら、私が羨ましいとはいえ、こんなところまで追いかけてきて、こんなことしなくてもいいじゃない!」

ん?…王子様?

ああ~!トリー様の元婚約者か?

じゃあ、乙女仕様のキラキラした目の、心がドス黒いこの女は…ライバル的な…女だろう。

でも、此処まで来て何をしているのか?

人の国で…争う女も珍しい。

「…そこまでにしたまえ。当たってきたのは、君だろう?言いがかりはやめたまえ」

トリー様をかばう隣の男。

「違います!ヒソリーニ様!この女は、いつも私を目の敵にしてきました!この服を見てください!ワインを自分で浴びますか?」

「…叫ぶ女は、嫌いでね。俺の前から消えてくれ」

おお?!…中々言うね~!

男は、トリー様をかばうように会場を出て行く。

うるさい女も、負けじと付いて行った。



何のお遊戯会かなぁ?



会場が騒然とする中で、俺たちはコソコソと家に帰るのであった。


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