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1話 召喚者はイケメン達
しおりを挟むあ~!
頭がボーっとする。
ここはどこだろうか??
「ようこそ!ミリアムへ!!」
カッコいい王子みたいな格好の人が、可愛い子3人に向かって話しかけている。
その斜め後ろにまだ倒れていた私は、ゆっくりと起き上がる。
「此処は何処??」
可愛い子の中でも、一番しっかりしていそうな?お姉さんが、王子のような人に問いかける。
「ミリアムです。あなた方の世界から見ると、異世界と言った方がよろしいかと……」
魔導師みたいな格好の美形の黒髪さんが、静かに答えた。
「混乱しているのでしょう。聖女の方々を落ち着いたところまで、連れて行こう。王閣下に紹介もしなくてはいけないですからね」
メガネが似合うイケメンが、冷たい目線で言った。
「心配しなくてもいい。我々が、聖女の皆さんをお守りします」
騎士のような細マッチョな若いイケメンが、胸を叩きながら嬉しそうに声を張り上げた。
何だろう……此処は??
ファンタジーの世界なのか?
私は、クラクラな頭を起こして、考え込んだ。
「移動する前に、説明をしてください」
線の細い可愛い子の一人が、か細い声で聞いた。
それに王子が答える。
「わかりました。説明をしましょう。
ここミリアムは、聖霊の力で守られている平和な国でした。
だが、ある日を境に……その平和は夢になってしまいました。」
「ある日?何かあったの?」
可愛い子の中でも元気のありそうな子が、声を出しました。
「はい、聖霊の力を自在に振るうことの出来る聖女の子孫が……急な病魔に取り憑かれて、この世を去ってしまわれました。
彼女が居なくなってから、聖女の力は途絶え……魔獣がはびこる世になってしまいました」
魔獣?!危ないじゃん。
「普段は、騎士や剣士、傭兵やギルド登録の冒険者などが、魔獣と戦い、人に被害は最小限で止めている」
「でも、魔獣は数を増やしているのです!」
「そこで、過去の文献を紐解き、聖女の召喚に踏み切りました」
??テンプレ展開??
「聖女の祈りで、聖霊の力を復活させてください」
来た~!聖女の祈り??
「私は聖女ではないです!家に帰して!!」
「私も違うと思います。普通の人間です!」
「聖女なんて知らないよ~!」
叫ぶ少女達。
みなさん元気ですね。
私は、頭がボーっとして、しゃべれません。
「聖女の証があるはずです!体の何処かに違和感はありますか?」
王子がそう言うと、可愛い子3人が、体を探りながら、叫ぶ。
「何??これ?宝石が、体に……」胸を覗いているのですか?服を下げすぎですね。大きな胸を自慢したいの??
「私は腕に!?……」細い腕ですね。色白い……。イケメンにわざわざ見せてるの??
「私は首筋に何かついてるよ~!」髪をたくし上げて、色っぽいですね!幼く見えたのに……首長??
私は??それっぽいものはないですね。
だって、違和感はこのクラクラした頭痛のみですからね。
「あなたは?証は出てないのですか?」
王子みたいな人に聞かれた。
優しいね。
ずっとスルーかと思ったよ。
「はい、ないみたいです」
「……では、あなたは聖女ではないです」
ん?
「聖女ではない」
「申し訳ないですが、別室で後ほどお話ししましょう」
は?
私は、両腕を兵士に掴まれて、その場を引きずるように退場させられた。
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