最強幼女は大盾と共に～転生したらメイン武器が大盾だった件～

7件目 アトラティアです！

20.祖龍と七ノ大罪。

【祖龍と七ノ大罪】

祖龍という2対の龍あり。
全ての産みの親でありこの惑星をも造り上げた存在、『神龍レイヴン・シェン』
この世界に属性を産み出し、属性を司りし神々《属性神》を産み出した『虹龍レイヴン・イリス』
2対の龍はアルカディアを造り上げると七の属性神に世界を任せ天へと戻った。

それから数千年、神々の力により世界は安寧をもたらしていた。
それぞれの神が自身を模した種族を造り上げ七つの種族がアルカディアで平和に暮らしていた。
七つの神と七つの種族はそれぞれ異なる地域で暮らしており接点は全く無かった。

南大陸、火山地帯に暮らす額に角があり強靭な肉体を持つ『鬼人族オーガ』とそれを守護する火の属性神『イフリート』

西大陸近海に暮らす魚と人間のハーフの姿をしている『魚人族ぎょじん』とそれを守護する水の属性神『リヴァイアサン』

北大陸の雪深い山脈に暮らす人間とほとんど変わらない見た目だが魔力適正の高い『氷魔族シャード』とそれを守護する氷の属性神『シヴァ』

東大陸の森林地帯に暮らす蝶の様な羽を持ち様々な属性に特化した体つきの『妖精族フェアリー』とそれを守護する風の属性神『ベルフェゴール』

南大陸の砂漠地帯に住む獣の耳や尻尾を持つ『獣人族アニマ』とそれを守護する土の属性神『ヨルムンガンド』

西大陸全体に住んでいる最も多い種族『人間族ヒューマン』とそれを守護する光の属性神『トール』

北大陸全体に住み高い魔力適正と知識、長寿で人間と姿の変わらない種族『魔族まぞく』とそれを守護する闇の属性神『ヴァハムート』

彼ら七つの属性神とそれを崇める七つの種族がそれぞれ会いまみえる事なく暮らしていたのだが人は欲深い。
西大陸に住む人間族が他の大陸へ侵攻し、領土を広げようとした。
それを期に戦争が勃発。
戦争はみるみるうちに戦火を拡大し世界中にまで広がった。
そして、そこで魔族により創られた技術、『属性神召喚魔法』
これにより圧倒的な力を持つ魔族が優勢となるがこの技術が他の種族にも伝わり七つの種族と七つの神々が争いあった。
これを重く見たそれぞれの2対の祖龍は天より舞い降り戦争を沈めるため『天をも焦がす終焉の咆哮ワールドブレイクシャウト』で全属性神のみを沈静化、その後『紡ぎし魂の喪失メモリアルデリート』により全人類から戦争や戦闘の知識、技術を消し去り神との接点もなくした。
そしてそれと共に属性神達は七ノ大罪と呼ばれ特に行いの酷かった光の属性神トールを雷の属性神へと降格、新たに極東に住まう神、『アマテラス』を光の属性神にした。

そうして神々の戦争を終わらせた2対の祖龍は二度とこのようなことがないようにと属性神の力を武器へと封じ込め、属性神達は天へと封印した。
そして自らの半身となる不老不死のヴァンパイアを造り出し彼らに武器の管理を任せ、2対の祖龍は天へと戻り属性神の封印を守った。
これにより高度に発達した世界から魔道技術や文字が消えた。
祖龍の力により昔のような草原や砂漠の広がる自然だけの世界になり、全種族の数も半数以下になりかつての世界のように安寧を取り戻した。

そして、我ら不老不死の吸血鬼イモータルヴァンパイアは七ノ大罪の武器と祖龍の残した二対の武器を守るために海に要塞のごとき船を造り上げ、その船を海底に沈め身を隠して生きるようになった。

そしてここに二対の龍の残した武器と七ノ大罪の力を封じた武器を記す。
力が解き放たれし時は再度武器に封印すること、そして二度とこのような事がないよう切に願う。

火属性神イフリートを封じ込めし大剣『憤怒の大剣：イフリートブレイヴソード』

水属性神リヴァイアサンを封じ込めし双機巧剣『嫉妬の双機巧剣：リヴァイアサン・ツインソード』

氷属性神シヴァを封じ込めし杖『色欲の魔杖：シヴァワンド』

風属性神ベルフェゴールを封じ込めし弓『怠惰の魔杖弓：ベルフェゴール』

土属性神ヨルムンガンドを封じ込めし斧『強欲の巨斧：ヨルムンガンドアックス』

光属性神アマテラスを封じ込めし刀『暴食の刀：アマテラスソード』

闇属性神ヴァハムートを封じ込めし双銃『傲慢の双銃：ヴァハムートツインバレット』

神龍レイヴン・シェンの託した本『魔典ワルプルギス』

虹龍レイヴン・イリスの託した盾『機巧大盾イージス』

全ての武器を正しき道に使いたまえ。

光より派生した属性、雷属性神トールの力を封じた槌『紫電ノ巨槌しでんのきょついミョルニル』

闇より派生した属性、影属性神ニーズヘグの力を封じた短剣『幻影ノ魔剣げんえいのまけんグラム』

解き放たれし神を武器に封じる魔槍『滅神ノ魔槍めっしんのまそうグングニル』

上の3つを祖龍より新たに託された。
世界の安寧の為に使用する為ここに記す。

著者：ジェーン・アルヴァスター
追記：シトラス・アルヴァスター