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一章 転生人生の幕開け

転生というファンタジーに期待してたのに!!

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私はごく普通の高校生で乙女ゲームが大好きないわゆるオタクだった

推しは「君との魔法の奇跡」いわゆる
「きみまほ」というゲームのヒーロー
『アーニコ・アルティアラ』
私は「きみまほ」でアーニコ様がでてる限りずっとこの生活を送り推しのために金を出すのだと思っていた


それが、まさか突然と途絶えてしまった


私はいつもの学校の帰り新しく発売された「きみまほ」のグッズを買いに行く最中
楽しみで浮かれていたため、近づいてくる車に気づかなかったのだ

「あぁ、私の人生こんな所で終わってしまうのか、悔いがあるとするならば家族と「きみまほ」まだ全クリアできていないということだろうか、、、。」

いろんなことが思い浮かんでは消えて行く

「もし、神様。来世が私に存在するのであれば「きみまほ」の世界へ転生させて欲しい」


それが今世の最後だった




周りが騒がしい
多分、高校生が車でひかれたのに対して騒いでいるのだろう


「お父様だぞ!おーい。」
「ご当主様、それではこの子が起きてしまいます」

それにしてもうるさいな

重くなったはずの瞼を力一杯あけてみる

すると、そこには私が最後にみたはずの場所ではなく

大きいシャンデリアが飾ってあり、まるでお貴族様の部屋で、日本ではありえないであろう部屋だった。
しかも私の手が小さい気がする

どういうこと????
私は死んだはずでは?
もしかして、転生という現実ではありえないファンタジーが本当に叶ったの?

え?もしかしてワンチャン「きみまほ」の世界だったりしないよね?
もし、そうだったら最高じゃない!?
私、多分泣く自信あるよ


「お!目を開けたぞ!!おはよう僕が君のお父様だよアーニコ」


ん?今なんか推しの名前が聞こえたような

うん( ・᷄ㅂ・᷅ )空耳かな?
多分そうに決まってる

「アーニコは、本当にご当主様に似ておりますね」

空耳ではないようだ……。

いやな予感が頭をよぎる

もしかして、アーニコ様に転生したのでは?いやいや、その可能性はひくい!!ひくいと信じたい

でも、そう思えば思うほど納得してしまい
どこか、この体の持ち主のお父さんの顔もどこか見覚えのある顔に感じてきてしまう

鏡をみるまでは絶対そうだと断言しない!
いや、したくない
そう、心に言い聞かせていると
近くのテーブルに手鏡があるのを見つけてしまった

早く違うと信じたくて鏡をとってと、赤ちゃんのつたない言葉でどうにか、伝えようとしていると

「うん?鏡が気になるのか?アーニコ」

そう!!鏡を私に!!

「そうか、そうか、手鏡が気になって仕方ないのだな?なら、どうぞ」

お父様が私に鏡を持たせてくれた
自分の顔をみるのが緊張して、鏡を持っている手が震える

えい!どうにでも見ないと始まらない!!

鏡をみてみると、、、。

そこにうつったのは…
赤ん坊でもわかる、
私にとって馴染み深い顔

まさに、「きみまほ」の「アーニコ様」だった

オーマイガー!!と叫びたい
なぜこの体に転生したのかと言いたくても
顔が良すぎて憎めない

だって、前世で好きだった推しが今の私なのだから

神様!なんで!私は確かに「きみまほ」の世界に転生したいと言ったけど、言ったけど
それは、
その世界に転生して推しに会いたかったからなのに…。




来世の人生
私は推しにまさかの転生してしまった
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