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「好きです」
全く予想もしていなかった言葉が飛び出し、俺は一瞬、自分がどこにいて何をしていたのか分からなくなった。
思わず周りを見渡してしまった。
うん。いつもの体育館裏だ。
そうそう、練習試合の後だ。
今日は1年生が入ってきて初めての練習試合だったからか、いつにもましてギャラリーが多かったな。
今はもうそのギャラリーも、ほとんど帰った時間だろう。
俺たちは試合後、ミーティングして、プレーの確認をして、さらに掃除もした後。
まだ外で女の子たちの声が聞こえた気がして、もう少し待ってから帰ろうかなと、ここに来て涼んでいたところだ。
なんて、1人で思い出していたら、
「こんなこと言われても困らせるだけだって、分かってます。でも……どうしても伝えたくて……。自己満足でごめんなさい」
さっきの、震えて掠れていた声とは変わって、思ったよりも意志の強そうな声が聞こえてきた。
そこで改めて目の前の人物をまじまじと観察する。
うん。男の子だな。
まごうことなく。うちの制服着てるし。
前髪が伸びすぎている上に、うつむいているせいで、全く顔は見えない。
小っさ。
まぁ、俺がでかいんだけど。
最後に測った時すでに190センチ超えてたからなぁ。高2の平均よりははるかにでかいだろう。
でもこの子はこの子で、絶対平均値より下だよな。160あるのかな。
「……あの、試合で疲れているところなのに、時間取らせてごめんなさい。……返事は、その、分かっているので……それじゃあ……」
おっと。またトリップしているうちに、なんだか勝手に話して勝手に終わらせてるし。
おう。俺が一言もしゃべらないのに、本当に帰ろうとしてるし。
「まった!」
思ったより大きい声が出て、驚かせてしまったみたいだ。ビクッと音がしたみたいに肩が揺れて、その反動で顔が上がった。
目、まん丸。黒目が大きいのかな。
小動物みたい。うさぎだな。さっきのビクった感じ。
「あー……っと。そうそう、名前聞いたっけ?」
別に特に知りたかったってわけじゃないけど、そう聞いたら、うさぎちゃんは顔を歪めた。
「……水上雪です」
ユキちゃんだと!?訂正だ。うさぎじゃなくて、子ヤギだな。確か昔のアニメで……さすがに、タイムリーで見たことはないから、記憶はおぼろげだけど……じゃなくて。
「あー……もしかして同じクラスだったりする?」
さっきの反応が、名前を聞かれて驚いたような、俺が名前を知らなくて、悲しかったような顔に見えた。
だから、もしかしたらと思って聞いてみたけど、また同じ顔をされてしまった。
「去年。1年生の時です。同じクラスだったのは」
「へー。そうだったっけ。ごめんね。覚えてなくて」
そんなに悪いとも思ってないけど。
去年のクラスメートどころか、今年だって、新年度になって自己紹介されたばっかりだけど、誰の顔も名前も覚えてないから。覚える気ないし。
「いえ。……たぶん、そうだろうなって思ってたから。僕、その……一色君とそんなに話したことあるわけでもないから……」
何かいつもと反応が違って、ちょっと戸惑う。
いつもは、告白してきた女の子に、「君、だれだっけ?」的なことを言えば、大抵は怒りだす。
それで「最低!」とか捨て台詞吐かれるのがいつものパターンなんだけど。
男の子だからか?
「ふーん。そんな程度なのに、何で俺のことスキって思ったの?」
女の子の「好き」は分かりやすいけど。男で俺のこと好きって、よく分からないな。
「あの……何でそんなこと聞くんですか?」
やっぱりこの雪ちゃんは、見た目も態度も気弱そうなのに、言うことははっきりしている。
「一色君、告白されても、いつも同じ台詞で断ってるって聞きました。相手の名前も聞かないって」
うん、確かに。
「僕が男だからですか?」
しっかりと目を見て聞かれた。
「そうかな。うん、そうかも」
確かに俺はいつもはしないことをしている。
「だってさ、男の子に告白されたのなんか初めてだから。正直、予想外すぎてびっくりしてる」
俺たち、男には嫌われまくってると思ってた。
こっちもバスケ部以外と関わったりしないし。
「あ、でも別に、からかってるわけじゃないから。本当に、単純にギモン?俺たちの態度のどこを見て好きになるのかなーって。だって俺たち、ひどいだろ?1年も同じ教室にいたのに顔すら覚えてないんだよ。それを悪いとも思ってないし」
どうやったら俺のこと好きになれるのかな。
「……助けてもらったことがあって……」
雪ちゃんは少し考えてから答えてくれた。でも俺が言った『からかってない』という言葉を信じてはいないようだけど。
「俺に?」
「はい。去年の学園祭の時です」
「へー。そうなの?全然覚えてない」
学祭……クラスの方にはほとんど関わってなかった気がするけど。
「……一色君にとっては、きっと特別なことじゃなかったと思うけど……僕は……本当にうれしくて……でもその後も、特に話すこともないまま、今年、違うクラスになって……このままじゃ、もう、一色君に覚えてもらうどころか、認識されないまま卒業してしまいそうだったから……せめて伝えたくて」
「あぁ、だから『自己満足』ね」
告白なんて全部自己満足だと思うけど。
雪ちゃんは最初から、俺の答えを期待してなかったから、そういう風に言ったんだな。
でもその考え方は、いいな。
今までの、『私に好かれてうれしいでしょ』なんてナルシスト丸出しの女の子たちより、よっぽどかわいい。
何とも思ってない人間の告白に付き合わされたあげく、断れば怒りだすんだから。
だけど──
「ねぇ、それって本当に俺だった?」
意地の悪い質問をしてみる。
「一色君です。絶対に」
俺の質問の意図を正確に読んで、雪ちゃんはさすがに語気を強めた。自分の気持ちを疑われた気がしたんだろう。
「信じてもらえなくてもいいんです。でも、間違いなく、一色君です。去年同じクラスだった……流君でした。それじゃ……失礼します」
『流君』と、俺の名前を呼んだことに照れたのか、最後は早口になって、今度こそ話は終わりとばかりに、背を向けた。
「じゃ、お友達から、ということで」
「……え……」
驚いた顔、かっわいい。
「だから、告白の返事。お友達からよろしくってことで」
「……どうしてですか?」
「あれ?嫌なの?」
喜ぶかと思ったら、訝しげな表情をされてしまった。
やっぱりこの子、予想外で面白い。
「そうじゃなくて。だって……」
「だって俺、雪ちゃんのこと何にも知らないし」
「……っ雪ちゃんって!」
心の中でずっと呼んでたけど、口に出したのは初めてだっけ。まさに『雪ちゃん』なんだもん。ぴったりすぎ。
「それともこれで終わりでいいの?」
「え……」
「俺がいつもの台詞を言って、断って、はいサヨナラ、で」
俺はトドメとばかりに、顔を覗き込んでにっこり追い込んだ。
「俺は別にどっちでもいいんだよ」
「……お願いします」
雪ちゃんは即答ではなく、ちゃんと考えた上で、決意したように顔を上げて言った。
「お友達からお願いします」
「はーい。よろしくね」
ははっ。バスケ部以外で、初めての『お友達』かも。
「雪ちゃん、今何組なの?」
明日さっそく遊びに行こうと思ってそう聞くと、
「1組です」
お、ちょうどいい。滝と一緒だ。
俺は「じゃあ明日遊びに行くね」なんて言って、手を振って体育館の中に戻った。
「おい。遅い」
滝は、もう着替えて待っていたみたいだ。体育館裏で何があったか分かっているんだろう。ちょっと怒っている。
「悪い。でも俺も一応気を使って外に出たんだけど」
俺がニヤニヤしていたからだろう。滝はさらにムッとした。
「早く着替えろよ」
「ん……な、滝。明日、久々に『あれ』やろう」
「なに、いきなり」
「いいだろ。最近暇だったし」
「……まぁ、いいけど」
久しぶりに楽しみができた。
いつもは不機嫌になる告白後に、俺が楽しそうなのを、滝は不思議に思ったみたいだが、結局何も聞くことはなかった。
帰り道、春の風が強く吹き抜けていったが、なんだか新しいモノを運んできてくれたようで、心地よく感じた。
全く予想もしていなかった言葉が飛び出し、俺は一瞬、自分がどこにいて何をしていたのか分からなくなった。
思わず周りを見渡してしまった。
うん。いつもの体育館裏だ。
そうそう、練習試合の後だ。
今日は1年生が入ってきて初めての練習試合だったからか、いつにもましてギャラリーが多かったな。
今はもうそのギャラリーも、ほとんど帰った時間だろう。
俺たちは試合後、ミーティングして、プレーの確認をして、さらに掃除もした後。
まだ外で女の子たちの声が聞こえた気がして、もう少し待ってから帰ろうかなと、ここに来て涼んでいたところだ。
なんて、1人で思い出していたら、
「こんなこと言われても困らせるだけだって、分かってます。でも……どうしても伝えたくて……。自己満足でごめんなさい」
さっきの、震えて掠れていた声とは変わって、思ったよりも意志の強そうな声が聞こえてきた。
そこで改めて目の前の人物をまじまじと観察する。
うん。男の子だな。
まごうことなく。うちの制服着てるし。
前髪が伸びすぎている上に、うつむいているせいで、全く顔は見えない。
小っさ。
まぁ、俺がでかいんだけど。
最後に測った時すでに190センチ超えてたからなぁ。高2の平均よりははるかにでかいだろう。
でもこの子はこの子で、絶対平均値より下だよな。160あるのかな。
「……あの、試合で疲れているところなのに、時間取らせてごめんなさい。……返事は、その、分かっているので……それじゃあ……」
おっと。またトリップしているうちに、なんだか勝手に話して勝手に終わらせてるし。
おう。俺が一言もしゃべらないのに、本当に帰ろうとしてるし。
「まった!」
思ったより大きい声が出て、驚かせてしまったみたいだ。ビクッと音がしたみたいに肩が揺れて、その反動で顔が上がった。
目、まん丸。黒目が大きいのかな。
小動物みたい。うさぎだな。さっきのビクった感じ。
「あー……っと。そうそう、名前聞いたっけ?」
別に特に知りたかったってわけじゃないけど、そう聞いたら、うさぎちゃんは顔を歪めた。
「……水上雪です」
ユキちゃんだと!?訂正だ。うさぎじゃなくて、子ヤギだな。確か昔のアニメで……さすがに、タイムリーで見たことはないから、記憶はおぼろげだけど……じゃなくて。
「あー……もしかして同じクラスだったりする?」
さっきの反応が、名前を聞かれて驚いたような、俺が名前を知らなくて、悲しかったような顔に見えた。
だから、もしかしたらと思って聞いてみたけど、また同じ顔をされてしまった。
「去年。1年生の時です。同じクラスだったのは」
「へー。そうだったっけ。ごめんね。覚えてなくて」
そんなに悪いとも思ってないけど。
去年のクラスメートどころか、今年だって、新年度になって自己紹介されたばっかりだけど、誰の顔も名前も覚えてないから。覚える気ないし。
「いえ。……たぶん、そうだろうなって思ってたから。僕、その……一色君とそんなに話したことあるわけでもないから……」
何かいつもと反応が違って、ちょっと戸惑う。
いつもは、告白してきた女の子に、「君、だれだっけ?」的なことを言えば、大抵は怒りだす。
それで「最低!」とか捨て台詞吐かれるのがいつものパターンなんだけど。
男の子だからか?
「ふーん。そんな程度なのに、何で俺のことスキって思ったの?」
女の子の「好き」は分かりやすいけど。男で俺のこと好きって、よく分からないな。
「あの……何でそんなこと聞くんですか?」
やっぱりこの雪ちゃんは、見た目も態度も気弱そうなのに、言うことははっきりしている。
「一色君、告白されても、いつも同じ台詞で断ってるって聞きました。相手の名前も聞かないって」
うん、確かに。
「僕が男だからですか?」
しっかりと目を見て聞かれた。
「そうかな。うん、そうかも」
確かに俺はいつもはしないことをしている。
「だってさ、男の子に告白されたのなんか初めてだから。正直、予想外すぎてびっくりしてる」
俺たち、男には嫌われまくってると思ってた。
こっちもバスケ部以外と関わったりしないし。
「あ、でも別に、からかってるわけじゃないから。本当に、単純にギモン?俺たちの態度のどこを見て好きになるのかなーって。だって俺たち、ひどいだろ?1年も同じ教室にいたのに顔すら覚えてないんだよ。それを悪いとも思ってないし」
どうやったら俺のこと好きになれるのかな。
「……助けてもらったことがあって……」
雪ちゃんは少し考えてから答えてくれた。でも俺が言った『からかってない』という言葉を信じてはいないようだけど。
「俺に?」
「はい。去年の学園祭の時です」
「へー。そうなの?全然覚えてない」
学祭……クラスの方にはほとんど関わってなかった気がするけど。
「……一色君にとっては、きっと特別なことじゃなかったと思うけど……僕は……本当にうれしくて……でもその後も、特に話すこともないまま、今年、違うクラスになって……このままじゃ、もう、一色君に覚えてもらうどころか、認識されないまま卒業してしまいそうだったから……せめて伝えたくて」
「あぁ、だから『自己満足』ね」
告白なんて全部自己満足だと思うけど。
雪ちゃんは最初から、俺の答えを期待してなかったから、そういう風に言ったんだな。
でもその考え方は、いいな。
今までの、『私に好かれてうれしいでしょ』なんてナルシスト丸出しの女の子たちより、よっぽどかわいい。
何とも思ってない人間の告白に付き合わされたあげく、断れば怒りだすんだから。
だけど──
「ねぇ、それって本当に俺だった?」
意地の悪い質問をしてみる。
「一色君です。絶対に」
俺の質問の意図を正確に読んで、雪ちゃんはさすがに語気を強めた。自分の気持ちを疑われた気がしたんだろう。
「信じてもらえなくてもいいんです。でも、間違いなく、一色君です。去年同じクラスだった……流君でした。それじゃ……失礼します」
『流君』と、俺の名前を呼んだことに照れたのか、最後は早口になって、今度こそ話は終わりとばかりに、背を向けた。
「じゃ、お友達から、ということで」
「……え……」
驚いた顔、かっわいい。
「だから、告白の返事。お友達からよろしくってことで」
「……どうしてですか?」
「あれ?嫌なの?」
喜ぶかと思ったら、訝しげな表情をされてしまった。
やっぱりこの子、予想外で面白い。
「そうじゃなくて。だって……」
「だって俺、雪ちゃんのこと何にも知らないし」
「……っ雪ちゃんって!」
心の中でずっと呼んでたけど、口に出したのは初めてだっけ。まさに『雪ちゃん』なんだもん。ぴったりすぎ。
「それともこれで終わりでいいの?」
「え……」
「俺がいつもの台詞を言って、断って、はいサヨナラ、で」
俺はトドメとばかりに、顔を覗き込んでにっこり追い込んだ。
「俺は別にどっちでもいいんだよ」
「……お願いします」
雪ちゃんは即答ではなく、ちゃんと考えた上で、決意したように顔を上げて言った。
「お友達からお願いします」
「はーい。よろしくね」
ははっ。バスケ部以外で、初めての『お友達』かも。
「雪ちゃん、今何組なの?」
明日さっそく遊びに行こうと思ってそう聞くと、
「1組です」
お、ちょうどいい。滝と一緒だ。
俺は「じゃあ明日遊びに行くね」なんて言って、手を振って体育館の中に戻った。
「おい。遅い」
滝は、もう着替えて待っていたみたいだ。体育館裏で何があったか分かっているんだろう。ちょっと怒っている。
「悪い。でも俺も一応気を使って外に出たんだけど」
俺がニヤニヤしていたからだろう。滝はさらにムッとした。
「早く着替えろよ」
「ん……な、滝。明日、久々に『あれ』やろう」
「なに、いきなり」
「いいだろ。最近暇だったし」
「……まぁ、いいけど」
久しぶりに楽しみができた。
いつもは不機嫌になる告白後に、俺が楽しそうなのを、滝は不思議に思ったみたいだが、結局何も聞くことはなかった。
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