いつもと、違うことをしよう

三谷玲

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早川静玖は真面目だった

寝室

 抱えられていた頭を持ち上げられてそのまま吸い寄せられるように唇を奪われた。
 二度目のキスだがまだ慣れない静玖はそれだけで頬を上気させた。
 何度も角度を変えて唇を重ねると、次第に静玖の身体から力が抜けた。
 開いた唇が佑の舌を招き入れ、舌を絡ませられた。
 佑のつめたい舌のせいで自分がいかに熱を帯びているのかを実感させられる。

 佑に促されてはいった先は寝室だった。
 大きなベッドは白い寝具で統一されていて暗闇の中にそこだけが輝いて見えた。
 丁寧にシャツのボタンを外されて身体をあらわにすると、佑のつめたい手が静玖の首筋から鎖骨をなぞっていく。
 びくりとする静玖に佑が少し笑った。

「ごめん、僕手がつめたいからびっくりした?」
「大丈夫、それもあるけど……」
「……これでも感じちゃうんだ?」

 静玖は佑の手に欲情した。
 その手は胸元まで下りると静玖の薄い胸板に小さく尖る赤い乳首をとらえた。
 全体を揉み込むようにしながら時折かすめる親指で先端が弾かれる。

「あっ♡ ユウっ♡」
「かわいいね、シズク」

 甘い声が吸い込まれるように静玖の唇は塞がれた。
 静玖は目を閉じて受け入れると二人の舌先が擦れ合い、口端から唾液が溢れた。
 それを舐め取るように佑の舌が蠢いた。
 唇と胸と同時に攻められて、静玖の足から力が抜けていく。
 佑にしがみつきなんとか耐えているとその体がふわりと浮き、気付けばベッドに押し倒されていた。

「全部見せて」

 くたりとした静玖の下半身に佑の手がかかる。
 ジーンズのボタンを外し、ジッパーを下ろす。助けるように静玖が腰を持ち上げると下着ごと一気に引き抜かれた。
 薄く白い身体が白いシーツに横たわるのを佑が見下ろしていた。
 少し兆していた静玖のペニスは見られることでまたその硬さを増していた。恥ずかしくなった静玖はそれを両手で隠した。

「み、見ないで……恥ずかしい」
「大丈夫だよ。ほら、ちゃんと見せて」

 佑は静玖の足首を持ち押し広げた。肉のない薄い尻が開かされる。佑はその中心に顔を寄せると隠しきれていない陰嚢にキスをした。

「やっ♡ あっ♡ ユウ、だめ、そこっ」
「きれいにしてきたんだね、嬉しいな」

 静玖は佑に不快感を与えないようにと、生まれてはじめて陰毛の処理を行った。
 さすがに全部を剃るのはやりすぎだと思ったので孔の周りだけだ。
 それでもはじめての行為は静玖に緊張と興奮を与えたが、それが佑を喜ばせる結果となって今となってはしてよかったと思った。

 佑の唇はすっかり硬くなった静玖のペニスの根本に触れて、静玖はとうとう観念した。
 恐る恐る両手を開き、その手は佑の頭に触れた。
 触られることはあっても触ったことのない佑のつややかな黒髪に指を絡める。
 あらわになった静玖のペニスに何度も口づけする佑が、ついには先端にたどり着く。
 そこは小さな滴が滲み出ていた。佑のつめたい舌がそれを舐め取ると静玖の身体が跳ね、佑の頭を掴んだ。

「あっ♡」

 佑に押し付けるようになったペニスはそのまま佑の口の中に包まれた。
 はじめての感覚に静玖は身震いした。
 佑がそのまま頭を上下させ静玖のペニスを咥えこむ。じゅぶじゅぶという音が耳に届いて静玖の興奮はあっという間に最高潮に達した。
 時折かすめる先端からは先走りがこぼれ、それをまた舐め取られ、扱かれていく幹。
 佑の手が尻を揉み、その指が縁にかかった。

「あ、だめっユウ、でちゃ、うっ♡ でちゃうからっ♡」
「いいよ、出して?」
「や、だっ♡ ユウ、ダメっ、も、でるっ♡」

 静玖の限界を知った佑の動きはさらに速さを増し、急速に高められ、なすすべなく静玖はその精を放った。
 佑の口の中に拡がる静玖の精液は大量ではなく、佑はそれを難なく飲み込んだ。
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