悪役令息アナ゠ルゥに転生したので、婚約者を奴隷にします

三谷玲

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婚約者のペニ゠スゥを襲います

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「というわけで、ペニ゠スゥ! いまからヤるぞ」
「なにが、どういうわけだか説明してもらおうか! アナ゠ルゥ! 貴様、俺を縛ってどうする気だ」
「だから、ヤるって言ってるじゃん」

 シリ・アーナが城勤めをはじめるまで、あと一か月もない。というわけでさっそく行動することにした俺は、いま、サンラーン王国王太子であるペニ゠スゥをベッドに拘束している。もちろん、ヤることはひとつ。
 いざ、セックスである。

「貴様……あのおかしな宗教にハマって、性交は結婚するまでしないのではなかったのか?」
「貞操守って死ぬくらいなら、ヤりまくったほうがいいって気づいたんだよ」

 なにがどうしてこうなったかはわからないけれど、もともとサンラーン王国で権力を持つコダクサーヌ公爵家のうつくしき令息で、性的なことを除けば勝気なアナ゠ルゥと、見た目はごついが性格は究極の内弁慶、なのに性的なことには人一倍興味津々なアナニストなとが融合した結果、「真・アナル天使」が爆誕した。
 完全に融合したいまでは、もうどちらがどちらかわからないが、権力と美貌を持ち、大胆で、性欲旺盛な天使として、クラスチェンジしたのである。待て、が残ってるとこ性欲旺盛しかなくない? まぁもうどっちでもいいか。
 目の前に食ってもいい生チンがいくらでもあるのだ。しかも、アナ゠ルゥなら食べ放題!
 食べなきゃ損だよね?
 ということらしい。いや自分のことだけどもうよくわからない。とにかく、没落男娼白目アヘ顔ダブルピースだけは避けたいのである。
 あんなの、絶対、いやっ!
 そんなわけで、俺は新しく父につけてもらった護衛騎士を使ってペニ゠スゥを捕獲。公爵家の自室に連れ込み、ベッドに大の字に縛り付けてもらったのである。
 残念ながら、前世の俺みたいに筋力があるわけじゃないからね。残ってるのは性欲と知識くらい。
 俺は、ベッドに上がるとペニ゠スゥの足の間に陣取った。

「な、ならこの縄は解けばいいだろう?」
「ヤだよ。だってお前、巨根を鼻にかけて突っ込むしか能がないへたくそじゃん」
「巨根の何が悪いっ! ちゃんとイかせてやってるんだから問題ないだろう?」
「これだからテクなしヤリチンは……」

 さんざんやりつくしたゲームである。ペニ゠スゥのセックスがどんなだったかはっきりと覚えている。こいつ、抜き差しするしか能がないテクなし男なのである。
 ニック・ケインのような粘着質だが相手を悦ばせる技術も、マーラ・デッカのように体力を駆使した変化に富んだ体位も、チン・コウの頭から蕩けるような淫靡さもないのである。本当に、バックか正常位で突くだけなのだ。つまらん……本当に、つまらん。
 この先この男と結婚したとして、こんなセックスが続くなんて冗談じゃない。いくら処女でも、セックスが子作りのためだけでないことは知っている。

「ふんっ! 貴様のような性の悦びを知らない男に、果たして俺が御せるのか?」
「そんなこと言ってここ、ガチガチですけど?」

 目の前にあるうっすらどころかがっつりテントの張ったペニ゠スゥの股間を指で突いてやる。

「そ、それは……! ふだんから臨戦態勢を取ってるだけだ! それに俺が本気になればもっとデカくなるぞ!」
「それで、あちこち浮気しまくってたってわけ? 俺って言う婚約者がいるのに?」
「……それは貴様がヤらせてくれなかったからではないか」
「じゃあ俺が満足させてやれば、浮気はしない?」

 ペニ゠スゥの目が泳ぐ。あ、こいつすでに浮気してるな。それも一度や二度じゃない。ゲーム内でペニ゠スゥが童貞ではないことはわかっていることだ。婚約だってペニ゠スゥの父親であるビグ・ディック国王が勝手に決めただけである。そりゃ俺はかわいくて子だくさんな家系だけど、ペニ゠スゥがどう思っていたかは、ゲーム内でもわからない。
 たぶん、きらいだったんじゃないかな。男娼になって最初の客でやってきたペニ゠スゥは、アナ゠ルゥを罵倒しながら凌辱し、彼に性の悦びを教えるどころか、痛みと苦痛だけを与えて、ぼろ雑巾のように棄てたんだから。
 ……そういや、続編ではその時にデキたであろう金のたまご。そこから孵った金髪くんが、騎士になって主人公である勇者の仲間になったっけ……。物語の中盤で闇堕ちして裏切るけど。あとからわかるんだよな、アナ゠ルゥとペニ゠スゥの子どもだって……。名前は、たしか……、リバ゠ルゥだ。ミドルネームが「ルゥ」の時点で気付こうぜ! って気もするけど、続編では国王になっているペニ゠スゥにとっては、アナ゠ルゥのことなんて忘れたい過去だったんだろうな。

「まぁどっちでもいいよ」

 没落男娼白目アヘ顔ボテ腹エンドじゃなければ。シリ・アーナがいないいまが食べ放題のチャンスなのだ。
 この後、シリ・アーナに浮気しようがそんなのどうでもいい。アナ゠ルゥには邪魔するつもりもないから、好きにしてくれ。
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