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はじめての動画撮影
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ほんの出来心だったんだ。
姉ちゃんのセーラー服姿を見てひーちゃんが顔を赤くしていたとか、僕じゃなくて姉ちゃんと遊んでるときのほうが楽しそうだとか、そういう積み重ねがいくつもあって、この間、姉ちゃんが結婚するって言ったらすごい驚いてそれからちょっと考えてこんでて。
ああまだ姉ちゃんのことが好きなんだなって思ったらすごく泣けてきて、僕ひーちゃんが好きなんだなって。
倫也の倫から”リン”って名付けてトゥイッターで裏垢作って、そのコトを吐露したらフォローしてる人もフォロー外の人も慰めてくれて。
色んな人がいた。男が好きな男の人はもちろん、女の人が好きな女の人。誰も好きになれない人とか、それなのにセックスはしちゃう人。
それから女装してる人。
もしかして、僕が女の子だったらひーちゃんと付き合えるかな? って思ってしまった。
だから家を出た姉ちゃんの部屋に入り、クローゼットを開けて、ひーちゃんの顔を赤くさせたあの白い半袖のセーラー服を取り出した。
姉ちゃんは女子にしては大きいし、僕は男子にしては小さいから、当ててみたらぴったりだった。鏡に合わせてみたら男の顔にセーラー服ですっごい違和感。
そこで、セーラー服を諦めればよかったんだ。
ひーちゃんとのことや受験勉強のストレス、優等生でいなきゃいけないプレッシャーがぼくの正気を失わせた。
メガネを外し、頭からシーツを被ると、ぼやけた視界のせいであの頃の姉ちゃんそっくりだった。
それからはもう転がり落ちるように女装にハマった。
幸いなことに、日曜日は母さんがいない。看護師をしてる母さんは姉ちゃんも嫁いで、僕ももう一人で大丈夫だからとバリバリ働き出した。
まだ動けるうちにたくさん稼いでおきたいそうだ。父さんは商社に勤めていてしょっちゅう海外出張で家にいることはあまりいない。
最初は女装して可愛いポーズ撮るだけだった。それを裏垢にあげて満足していた。
そしたらちらりと見えた太腿に反応されて、ちょっとずつ露出が増えていった。
『細いのに肌触り良さそうなふともも、ぺろぺろしたい』
気持ち悪いなって思うのにこれがひーちゃんだったら? って思ったら、もっと見て欲しいって、触ってほしいって気持ちが加速した。
お腹とか胸とか、服の隙間からちょっとずつ。
『おへそかわいい~。くりくりしたい』
『乳首チラ見え! つんつん乳首つまみたいよ~』
いやほんとあんたら気持ち悪い。そう思うのに書き込まれた言葉をそのまま自分でやってみた。
薄い腹に縦に伸びた小さいへそに指を突っ込む。くりくりしたら普段触れることのない場所は敏感で不思議な感じだった。
小さい乳首はつまむほどはなかったけれど、こりこり爪で引っ掻くとぷくりと膨らんで、それを押しつぶしてみるとぷりんとはねかえってくる。
気持ちがいいというよりも面白い生き物みたいな気分がした。
優等生でいることはキツイけど、勉強することは好きだ。なにかに集中して追求したくなる。
男だって乳首で感じられるって言われたら、気になってそれから毎日ちょっとずつ開発していった。
『リンちゃん乳首大きくなってない? 自分でしてるとこ見たい』
『乳首ぐりぐりってして引っ張っる動画欲しい!』
確かにちょっと大きくなったかなとは思った。
スマホのカメラを動画にして、胸元だけを映るように置くと、そっと乳首に触れてみた。
「んっ♡ あっ♡ なに、これっ♡」
いつもは感じるってほど気持ちいいわけじゃなかった。まぁまぁかなって程度。
なのに、カメラで撮影して、その先に見ている人がいる。ひーちゃんに見られてるって思ったら、全然違った。
書き込まれていたとおりに親指と人差指でつまんでグリグリとこするようにして、そこをたまに引っ張ってみる。
これ、スゴイ。声は止まらないし、ちんこはずくんと熱を持って、スカートを持ち上げてる。
「見られてるの、かんじちゃうっ♡ ちくび、きもちいぃ♡」
言葉にするともっと気持ちが良い。書き込まれる言葉もひーちゃんに言われてる気がして素直に従いたくなる。
いつまでも一緒にはいられないから最近は距離をおいてるひーちゃん。あだ名で呼ぶのも気になって最近は如月って呼ぶようにして、もう甘えないようにしないとって。
それなのに、こんなことでひーちゃんを利用してる。罪悪感と背徳感が入り混じって僕はそのままおちんちんを扱いた。
乳首をいじりながらひーちゃんの名前を何度も呼んで、卑猥な言葉でひーちゃんを汚して。
この動画はアップしなかった。
けどこれが僕が女装配信者になるきっかけだったのは確かだ。
姉ちゃんのセーラー服姿を見てひーちゃんが顔を赤くしていたとか、僕じゃなくて姉ちゃんと遊んでるときのほうが楽しそうだとか、そういう積み重ねがいくつもあって、この間、姉ちゃんが結婚するって言ったらすごい驚いてそれからちょっと考えてこんでて。
ああまだ姉ちゃんのことが好きなんだなって思ったらすごく泣けてきて、僕ひーちゃんが好きなんだなって。
倫也の倫から”リン”って名付けてトゥイッターで裏垢作って、そのコトを吐露したらフォローしてる人もフォロー外の人も慰めてくれて。
色んな人がいた。男が好きな男の人はもちろん、女の人が好きな女の人。誰も好きになれない人とか、それなのにセックスはしちゃう人。
それから女装してる人。
もしかして、僕が女の子だったらひーちゃんと付き合えるかな? って思ってしまった。
だから家を出た姉ちゃんの部屋に入り、クローゼットを開けて、ひーちゃんの顔を赤くさせたあの白い半袖のセーラー服を取り出した。
姉ちゃんは女子にしては大きいし、僕は男子にしては小さいから、当ててみたらぴったりだった。鏡に合わせてみたら男の顔にセーラー服ですっごい違和感。
そこで、セーラー服を諦めればよかったんだ。
ひーちゃんとのことや受験勉強のストレス、優等生でいなきゃいけないプレッシャーがぼくの正気を失わせた。
メガネを外し、頭からシーツを被ると、ぼやけた視界のせいであの頃の姉ちゃんそっくりだった。
それからはもう転がり落ちるように女装にハマった。
幸いなことに、日曜日は母さんがいない。看護師をしてる母さんは姉ちゃんも嫁いで、僕ももう一人で大丈夫だからとバリバリ働き出した。
まだ動けるうちにたくさん稼いでおきたいそうだ。父さんは商社に勤めていてしょっちゅう海外出張で家にいることはあまりいない。
最初は女装して可愛いポーズ撮るだけだった。それを裏垢にあげて満足していた。
そしたらちらりと見えた太腿に反応されて、ちょっとずつ露出が増えていった。
『細いのに肌触り良さそうなふともも、ぺろぺろしたい』
気持ち悪いなって思うのにこれがひーちゃんだったら? って思ったら、もっと見て欲しいって、触ってほしいって気持ちが加速した。
お腹とか胸とか、服の隙間からちょっとずつ。
『おへそかわいい~。くりくりしたい』
『乳首チラ見え! つんつん乳首つまみたいよ~』
いやほんとあんたら気持ち悪い。そう思うのに書き込まれた言葉をそのまま自分でやってみた。
薄い腹に縦に伸びた小さいへそに指を突っ込む。くりくりしたら普段触れることのない場所は敏感で不思議な感じだった。
小さい乳首はつまむほどはなかったけれど、こりこり爪で引っ掻くとぷくりと膨らんで、それを押しつぶしてみるとぷりんとはねかえってくる。
気持ちがいいというよりも面白い生き物みたいな気分がした。
優等生でいることはキツイけど、勉強することは好きだ。なにかに集中して追求したくなる。
男だって乳首で感じられるって言われたら、気になってそれから毎日ちょっとずつ開発していった。
『リンちゃん乳首大きくなってない? 自分でしてるとこ見たい』
『乳首ぐりぐりってして引っ張っる動画欲しい!』
確かにちょっと大きくなったかなとは思った。
スマホのカメラを動画にして、胸元だけを映るように置くと、そっと乳首に触れてみた。
「んっ♡ あっ♡ なに、これっ♡」
いつもは感じるってほど気持ちいいわけじゃなかった。まぁまぁかなって程度。
なのに、カメラで撮影して、その先に見ている人がいる。ひーちゃんに見られてるって思ったら、全然違った。
書き込まれていたとおりに親指と人差指でつまんでグリグリとこするようにして、そこをたまに引っ張ってみる。
これ、スゴイ。声は止まらないし、ちんこはずくんと熱を持って、スカートを持ち上げてる。
「見られてるの、かんじちゃうっ♡ ちくび、きもちいぃ♡」
言葉にするともっと気持ちが良い。書き込まれる言葉もひーちゃんに言われてる気がして素直に従いたくなる。
いつまでも一緒にはいられないから最近は距離をおいてるひーちゃん。あだ名で呼ぶのも気になって最近は如月って呼ぶようにして、もう甘えないようにしないとって。
それなのに、こんなことでひーちゃんを利用してる。罪悪感と背徳感が入り混じって僕はそのままおちんちんを扱いた。
乳首をいじりながらひーちゃんの名前を何度も呼んで、卑猥な言葉でひーちゃんを汚して。
この動画はアップしなかった。
けどこれが僕が女装配信者になるきっかけだったのは確かだ。
応援ありがとうございます!
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続きという名の萌えを恵んでください( ー`дー´)キリッ(((((((((((((((
感想ありがとうございますっ!
またリンちゃんが気にいる玩具が見つかったら書くかもしれません(。•̀ᴗ-)✧