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.遠征なんて無理っ!絶対無理っ! 3
地図作りに没頭していたらあっという間に一日が過ぎていた。
ジジが用意してくれた夕飯をひとりで食べて、石けんで顔を洗う。
天然成分だからか、泡立ちは少ないけど、その分すすぎの水も少なくていいんだって。濡れタオルで拭うだけでいいらしい。
寝る前にろうそくの灯りでユウの生徒手帳を読み返していた。ちなみに、このろうそくもリノたちが石けんとおなじ、獣の脂で作ってるらしい。
ユウが外出を拒んだのは、外の世界が怖いのもあるけど、子どもができたからかも。
後半のほとんどは子育て日記だった。
十五人って言ってたもんな。
ページの関係で、最初の子どものことしか書いてないけど、かわいいと思ってるのとおなじくらい、この世界でちゃんと育てられるか心配だって書いてあった。
自分だけでも、生きていけるか不安なのにさらに子どもまで抱えてたら、外になんて目を向ける暇はないかも。
ちょうど読み終えたころ、ハオが帰ってきた。
「おかえり。遅かったな」
「なかなか見つからなくてな」
「そっか。大変なんだな」
いつものようにどさっとマントを脱ぎ捨てたハオがベッドにはいってきた。
「あったけぇ」
応急処置のトタンだからか、隙間がいっぱいあって室内はほぼ外気温と変わらない。
ハオにもらった毛皮のマントもかぶっていたけど、身体は冷え切っていたようだ。
外にいたハオのほうがあたたかく感じる。
特に足先。
あまりに寒いのでハオの足の間に挟んで、暖を取った。
「このまま寝るのか?」
「ダメ? 寒いんだもん」
「俺はかまわないが……。マナから抱きつかれて眠るのははじめてだな」
お?
おお?
あまりに寒くて無意識だったけど、俺、正面からハオに抱きついてた!
いやでも毎日抱きまくらにされてるんだから、たまには良くない?
あったまったら、離れればいいんだし。
前からか後ろからかなんて、大差ない。
「動けばもっとはやくあたたかくなれるぞ」
「いやだよ。俺、眠いもん」
「そうか。ならもう少し近寄れ」
背中に回された腕が、俺を引き寄せる。
厚い胸板に顔を押し付けられて、頭を抱えられる。
「おやすみ、マナ」
「おう……おやすみなさい」
なんか、結局俺が抱きまくらにされてないか?
まぁいいや。
寒いのは耐えられない。
男同士で抱き合っている違和感を忘れ、すっかりハオの腕の中で眠ることに慣れてしまっていた。
ジジが用意してくれた夕飯をひとりで食べて、石けんで顔を洗う。
天然成分だからか、泡立ちは少ないけど、その分すすぎの水も少なくていいんだって。濡れタオルで拭うだけでいいらしい。
寝る前にろうそくの灯りでユウの生徒手帳を読み返していた。ちなみに、このろうそくもリノたちが石けんとおなじ、獣の脂で作ってるらしい。
ユウが外出を拒んだのは、外の世界が怖いのもあるけど、子どもができたからかも。
後半のほとんどは子育て日記だった。
十五人って言ってたもんな。
ページの関係で、最初の子どものことしか書いてないけど、かわいいと思ってるのとおなじくらい、この世界でちゃんと育てられるか心配だって書いてあった。
自分だけでも、生きていけるか不安なのにさらに子どもまで抱えてたら、外になんて目を向ける暇はないかも。
ちょうど読み終えたころ、ハオが帰ってきた。
「おかえり。遅かったな」
「なかなか見つからなくてな」
「そっか。大変なんだな」
いつものようにどさっとマントを脱ぎ捨てたハオがベッドにはいってきた。
「あったけぇ」
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外にいたハオのほうがあたたかく感じる。
特に足先。
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「このまま寝るのか?」
「ダメ? 寒いんだもん」
「俺はかまわないが……。マナから抱きつかれて眠るのははじめてだな」
お?
おお?
あまりに寒くて無意識だったけど、俺、正面からハオに抱きついてた!
いやでも毎日抱きまくらにされてるんだから、たまには良くない?
あったまったら、離れればいいんだし。
前からか後ろからかなんて、大差ない。
「動けばもっとはやくあたたかくなれるぞ」
「いやだよ。俺、眠いもん」
「そうか。ならもう少し近寄れ」
背中に回された腕が、俺を引き寄せる。
厚い胸板に顔を押し付けられて、頭を抱えられる。
「おやすみ、マナ」
「おう……おやすみなさい」
なんか、結局俺が抱きまくらにされてないか?
まぁいいや。
寒いのは耐えられない。
男同士で抱き合っている違和感を忘れ、すっかりハオの腕の中で眠ることに慣れてしまっていた。
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