パステルカラーの世界より

さようなら

 


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17:28     晴れ     

今日は桃を食べた。腐りかけていたので少し変な匂いがしていた。
    
   パステルカラーの世界より

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いつからかこんな手紙が私の机の上に置かれるようになっていた。


とはいえ特段何も気にしていなかった。


というのも、知らない手紙があるのはおかしいが、別に内容を見ても何も危険要素がなかったからだ。


いつも日常の一コマを切り抜いて書かれているだけだった。


危険を感じるどころかむしろ、私の生活様式に似ている所があったので、ちょっとした親近感を覚えてすらいた。

 
しかし私は仕事柄、早朝から昼にかけて働き、夕方から深夜にかけて睡眠を取る、というライフスタイルであったため、その点だけはこの手紙と相違していた。


そして次の日も、


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17:29     快晴

今はちょうど、空が夜に飲み込まれ始める時間帯だ。
少し寂しいけれど仕方ない。おやすみ。

 パステルカラーの世界より

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驚いた。私も寝るタイミングに窓から見える夕方の空が好きだ。それは差出人も一緒のようだ。


それより私は今から行かなければいけない所があるので失礼する。


お恥ずかしながら私は少々心が疲れてしまっていてね。


通院しているんだ。


それでは。


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17:30      曇り

今日は雲が少し出ているが、この時間帯は少し雲があるくらいの方が綺麗だ。


話は変わるのだが、手紙はこれで最後になるだろう。


パステルカラーの世界は終わってしまったようだ。


私は今から行かなければいけない所があるので失礼する。


それでは、












さようなら。