【R18】美少年との出会いはご先祖様のお導き⁈童貞を奪ったらイケメンに成長して翻弄されました

とらやよい

文字の大きさ
3 / 20

雨の足止め

 


 夕食には、この地方の特産物であるリンゴを原料としたお酒が振舞われた。フェリクスは子供なので勿論飲まなかったが、私は一口飲んでその美味しさに感動した。

 部屋に戻る前に、宿代につけておいて欲しいとお願いし、リンゴ酒の瓶とフェリクス用にリンゴジュース、グラスを二つ用意してもらい、それを持って部屋まで上がった。

 一緒に泊まるのは子供とはいえ美少年だし、今日知り合ったばかりの他人でもある。気まずいのでお酒でも飲んでさっさと寝てしまおうと思った。


 部屋に戻り、お互いにお風呂を済ませると、部屋着なんて持ち合わせていない私達は用意されていたバスローブ姿になってしまう……余計気まずい。

 私は何でもないというように大人の素振りで、フェリクスにジュースの入ったグラスを渡すと自分用にお酒を注いだ。

 フェリクスはぐいっとジュースを一気飲みした。

「僕も貰っていいですか?」

 リンゴ酒に手を伸ばす。

「ダメよ!未成年でしょう?」

 慌てて瓶を取り上げる。

「はあ!?」

 素っ頓狂な声を上げて、わなわなと震えるフェリクス。

「僕は大人です!ほらっ!」

 鞄の中から身分証明書のカードを取り出し、ずいっと私の目の前に翳した。

「え…十八歳!?……中学生くらいかと思っていたから…」

 童顔だし身長だって私と変わらないし…てっきり子供だとばかり思っていた。

 この辺りの国々では十八歳は成人だ。選挙権もあるし飲酒だって認められている。

 美少年の顔がますます強張る。

「お酒を飲むことだって法律で認められています!」

 グラスにリンゴ酒を注ぐと、ぐいっと一気に飲み干した。はぁっと大きく息を吐くと二杯目を注ぎ始める。

「どいつもこいつも…僕が童顔だからって…チビだからってバカにして……」

 遂に四杯目を飲み干したところで、やんわりと彼の手をリンゴ酒の瓶から剥がす。

「フェ、フェリクス?お酒は飲んでもいいけど飲み過ぎは良くないよ~。ちょ~っと…ピッチ速すぎるから」

「―――リディは何歳?」

「え、二十歳……」

「僕と二歳しか変わらないじゃないか…」

 項垂れたかと思ったら、がばっと顔を上げた。

「そもそもさ。今夜、僕と部屋が一緒で平気なのも子供扱いしていたからでしょう?」

 ソファの隣に座っていた彼は距離をぐいぐいと詰めてくる。

「子供の僕とは、エッチな…関係にもならないって高を括ってた?」

 涙目になっている。

「やっぱり…僕がチビだから?女みたいな顔しているから?」

「大丈夫よ!きっと身長はこれから伸びるから。それに女みたいな顔って…美少年ってことでしょう?羨ましがられているのよ」

っていうのも子ども扱いですよね?なに、美って」

 うう、上げ足をとるのをやめて欲しい。こっちはこれでも慰めているつもりよ?もうここまでくると立派な絡み酒よ!

「ああー!もう!うじうじと煩いっ!そんなに大人扱いして欲しいなら……」

 私はフェリクスをソファに押し倒すと彼の上に跨り見下ろした。

「してあげましょうか?!大人扱い」



感想 0

あなたにおすすめの小説

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在 唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話 中山加恋(20歳) 二十歳でトオルの妻になる 何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛 中山トオル(32歳) 17歳の加恋に一目ぼれ 加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する 加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる 会社では群を抜くほどの超エリートが、 愛してやまない加恋ちゃんに 振り回されたり落ち込まされたり… そんなイケメンエリートの ちょっと切なくて笑えるお話

俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。 そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う これが桂木廉也との出会いである。 廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。 みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。 以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。 二人の恋の行方は……

そこは優しい悪魔の腕の中

真木
恋愛
極道の義兄に引き取られ、守られて育った遥花。檻のような愛情に囲まれていても、彼女は恋をしてしまった。悪いひとたちだけの、恋物語。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜

ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。 そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、 理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。 しかも理樹には婚約者がいたのである。 全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。 二人は結婚出来るのであろうか。

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。