【完結】誤解から溺愛になるまで、神様がサポートして二人の恋を後押しします

回帰後、神々との別れ

《シア、シアきこえますか？》


〈はい、イリア様、オリビア様、聞こえます〉

《シア、私達は、アレクとシアが幸せになるようにアドバイスをして、見守ってきました。

　時を巻き戻した、アウロスが目覚めました。

　貴方は、回帰前の運命を変えて幸せになりましたね。

　私達はあなた達を見守ることで、我々の与えた祝福が人に強く影響することを知り、ある決断をしました。

　今後生まれてくる子供たちの祝福を弱めることにしたのです。あまりに強い祝福は、時に祝福ではなくなってしまうことに気づいたからです。
　
　今のシアならツンデレの祝福も上手くやっていけますね。だからお別れを言いに来ました。私達はいつまでも見守っていますが、もう呼びかけたり、呼びかけに応えることはありません。

　アレクの方にも、ウロス達が、話に行っていることでしょう。

　私達の事をお互いに話すことは、以前は禁止しましたが、これからはアレクと話しても良いですよ。

　あなた達が私達の事を話して楽しんてくれると嬉しいです。

　シアなら幸せになれます。これからも頑張って下さい》


《シア、女性は常に美しくよ。幸せになりなさい》


〈イリス様、オリビア様、本当に相談やアドバイスを、ありがとうございました。

アウロス様、時を巻き戻し、助けていただきありがとうございました。

　ウロス様、エイリス様、アレク様と私を見守って下さりありがとうございました〉

　もう私のお礼の呼びかけにも答えてはくださらないのですね。
　とても寂しいです。きっと、今頃アレク様も、ウロス様達との別れに、寂しく感じているかもしれませんね。





《アレク、アレク聞こえてる？》

〈はい、ウロス様、エイリス様聞こえています。いつも、シアと仲良くなる助言ありがとうございます。

　今日は、何でしょうか？もしかして、シアとさらに仲良くなるミッションですか？〉

《アハハハ、アレクはミッションが気に入ってくれたんだね。嬉しいな。

　いつも、エイリスとどうすればいいか話してたんだよ。アレクとシアはもう僕たちがアドバイスしなくても、仲良く出来てるよ。

　もし話せなくても、交換日記で話して解決できるだろう。だから、僕達は、お別れを言いに来たんだよ。

　僕がシアにツンデレを、エイリスがアレクに無口の祝福を与えたことで、君達は悲しい思いをした。

　だから幸せになって欲しくて、人の世に介入した。でも、君達なら大丈夫だから、我々神々は介入しないことにしたよ。

　僕たちが与える祝福も少し弱める事にしたんだ。アレク、シアを幸せにするだよ。もう、呼びかけたり、呼びかけに応じることはないけど、いつも見守っているからさ。幸せなれ》

《アレク、無口でもここぞと言うときには、しっかり話すんだ。それこそ、無口がいかせる。
　あと、シアの方にはイリアとオリビアが別れをつげている。
　それぞれ、君たちをサポートしていたんだ。君たちが年を取った姿を我々に見せて欲しい。アレク、シアと幸せにな》

〈ウロス様、エイリス様ありがとうございました。シアと必ず幸せになります。いつも助言ありがとうございました〉


　ずっと、助言を下さっていたウロス様やエイリス様と話せないなんて寂しすぎる。

　きっとシアも寂しい思いをしているに違いない。シアに会いに行こう。