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捜索
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あの時以来、裕介からの連絡は無かったが、俺からも無理に連絡する事は無かった。
2週間ほど経ったある日、淀屋橋近くを通った時に、
「そういえば裕介は淀屋橋の三○ホテルと言ってたな…。」
と思い立ち、会えるかなんて分からないままGoogleマップで探してみる。
「意外に近い所にあるなぁ…。ちょっと覗くだけ覗いてみるか…。」
と三○ホテルへ向かってみる。
ホテルのウィンドウ越しに中を覗くと、なんと奥の方で大きな身体の裕介を見つけた。
また会えると思ってなかったので妙に嬉しく感じた。
しかし何か覗きに来たことが恥ずかしくなって会わないまま帰ろうと入り口を通り過ぎた時、
横の裏口から裕介が出てきてバッタリ出会ってしまった。
「あ…、あ…。」としか言えない俺。
最初裕介は気づいていなかったが、変なやつががオロオロしてるのでこっちを見た時、
「あー、あれ?貴史さん?どうしたんです、こんな所で?」
気付かれてしまった。これは裕介を探しに来たなんて素直に言えないなと思い、
「いや、仕事でこの先の取引先さんを訪問するので。」やはり咄嗟には上手く説明できない。
「そうなんですね、あの時ご飯食べた以来ですよね。しかし、こんな偶然あります…?」
ヤバいぞ、裕介がかなり疑ってきてる。
「ホント偶然やな。そういえばこの辺で働いてるって言ってたか。」
とシラを切り通す。裕介はあまり気にしてない様子で、
「久しぶりですし、ご飯でもどうですか?今晩空いてます?」
といつものように笑顔で誘ってくる。俺の内心はイエィ!と興奮気味であるが、
「そうやな、久しぶりに行くか。じゃぁ、19時に京橋の駅で待ち合わせにしようか。」
「オッケーっす。楽しみっすね。食うぞー。」と両手を上げてバンザイする裕介。
こんな仕草、たまらなく可愛いよな。すぐにでも抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、
「じゃ、また後でな。」と言って別れた。振り返ると大きく手を振っている裕介。
馬鹿正直と言うか素直すぎると言うか、とにかく俺の心を持っていきやがる。たまらない。
ますます裕介との関係を深くしたいと思うようになった。
2週間ほど経ったある日、淀屋橋近くを通った時に、
「そういえば裕介は淀屋橋の三○ホテルと言ってたな…。」
と思い立ち、会えるかなんて分からないままGoogleマップで探してみる。
「意外に近い所にあるなぁ…。ちょっと覗くだけ覗いてみるか…。」
と三○ホテルへ向かってみる。
ホテルのウィンドウ越しに中を覗くと、なんと奥の方で大きな身体の裕介を見つけた。
また会えると思ってなかったので妙に嬉しく感じた。
しかし何か覗きに来たことが恥ずかしくなって会わないまま帰ろうと入り口を通り過ぎた時、
横の裏口から裕介が出てきてバッタリ出会ってしまった。
「あ…、あ…。」としか言えない俺。
最初裕介は気づいていなかったが、変なやつががオロオロしてるのでこっちを見た時、
「あー、あれ?貴史さん?どうしたんです、こんな所で?」
気付かれてしまった。これは裕介を探しに来たなんて素直に言えないなと思い、
「いや、仕事でこの先の取引先さんを訪問するので。」やはり咄嗟には上手く説明できない。
「そうなんですね、あの時ご飯食べた以来ですよね。しかし、こんな偶然あります…?」
ヤバいぞ、裕介がかなり疑ってきてる。
「ホント偶然やな。そういえばこの辺で働いてるって言ってたか。」
とシラを切り通す。裕介はあまり気にしてない様子で、
「久しぶりですし、ご飯でもどうですか?今晩空いてます?」
といつものように笑顔で誘ってくる。俺の内心はイエィ!と興奮気味であるが、
「そうやな、久しぶりに行くか。じゃぁ、19時に京橋の駅で待ち合わせにしようか。」
「オッケーっす。楽しみっすね。食うぞー。」と両手を上げてバンザイする裕介。
こんな仕草、たまらなく可愛いよな。すぐにでも抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、
「じゃ、また後でな。」と言って別れた。振り返ると大きく手を振っている裕介。
馬鹿正直と言うか素直すぎると言うか、とにかく俺の心を持っていきやがる。たまらない。
ますます裕介との関係を深くしたいと思うようになった。
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