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スーパーの男
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その日の午後、光男はスーパーに行くつもりなどなかった。
冷蔵庫には食パンも卵も残っていたし、カップ麺の在庫も十分だ。
だが気がつけば、日傘をさして団地を出て、坂道を下り、信号を渡り――「くすの木食品」の自動ドアをくぐっていた。
⸻
体が先に動いていた。
夢の続きを、ほんの少しでも味わいたくて。
あの男の匂いを探し求めていた。
⸻
店内は混雑していた。
主婦や老人、学校帰りの学生たち。
光男は人波をすり抜けながら、ふと足を止めた。
奥の精肉コーナー。
そのカウンターの向こうに――
いた。
白い作業着。首にタオル。丸い肩と太い背中。
肉を切る音。包丁の刃がまな板に当たる鈍い音が、やけに耳に残った。
⸻
その瞬間、光男の膝から力が抜けた。
買い物かごが床に落ち、玉子が1パック、中で割れた。
高浜――あの男が顔を上げた。
まっすぐ、光男の方を見た。
夢の中で自分を抱いた、あの目と同じだった。
⸻
光男はその場から逃げ出した。
買い物かごを拾う余裕もなく、店を飛び出し、坂道を駆け上がる。
呼吸が乱れ、心臓が跳ね、シャツの下で腹が揺れる。
団地に戻ると、光男はすぐに寝床へ転がり込んだ。
昼間だろうと関係ない。
夢でしか会えないなら、今すぐ眠ればいい。
⸻
──次の瞬間、光男は冷蔵室の中にいた。
薄暗く湿った空間。床に血の跡、氷の匂い、鉄の味。
そして、背後から回される逞しい腕。
耳元で、低い声が囁いた。
「お前、逃げたな……」
⸻
光男の心臓が跳ねる。
夢の中の男――高浜が、怒っているように見えた。
その手は強く、荒く、シャツ越しに乳首を乱暴に弄びながら、背後から腕を絡めてくる。
「現実で、俺から目を逸らした……」
「違う……俺は、ただ……」
「嘘つくな。」
⸻
ズボンのゴムが乱暴に下ろされる。
パンツが尻の下まで引きずり下げられ、空気が陰部を撫でる。
「こんなに濡らして……俺に会いたくなかったって顔かよ?」
「ち、違……うぅ……っ!」
男は光男の尻肉を割り、奥へと指を這わせた。
汗と体液が混じったぬるりとした感触が、指先にまとわりつく。
「すっかりクセになってるな。ここ、もうこんなに開いてるぞ?」
⸻
光男は顔をそむけ、必死に喘ぐ。
「や、ぁ……だめ……見ないで……」
「見えるわけねぇよ。お前が現実で俺を避けるからな。」
その言葉に、光男の背筋がゾクリと震えた。
夢の中なのに――高浜は“現実でのこと”を知っている。
⸻
男の体が、光男を押し倒す。
その上に、巨大な腹と胸が覆いかぶさる。
脂と脂がぶつかり、くぐもった水音が狭い室内に響いた。
腹が押し潰され、胸が密着し、陰部と陰部がぬるぬると滑り合う。
「んっ、くっ……ぁっ……」
「ちゃんと見ろ。夢の中でだけ抱かれて満足してんじゃねぇぞ。」
⸻
肉と肉が擦れるたび、快楽が脊髄を駆け上がる。
光男は男の胸にしがみつき、必死に喘いだ。
熱がこもり、汗が滴り、視界が揺れる。
「君に、会いたくて……現実で、探して……」
「なら逃げるな。」
「怖かったんだ……夢でしか……俺みたいな体、誰も……」
「うるせぇ。」
⸻
男が唇を塞いだ。
舌をねじ込み、光男の舌を吸い上げる。
唾液が絡み、口の端を伝う。
同時に、高浜の圧が強まり、分厚い腹で押し込んでくる。
「ひぃっ、あっ、いっ……いくっ……くるっ……っ……!」
光男の意識が白く飛んだ。
腹の奥から音を立てて何かが弾け、股間とシーツがぬるりと熱を帯びる。
夢の温度が、現実の皮膚まで侵食してきた。
⸻
最後に、耳元で男が囁いた。
「次、現実で目が合ったら……逃げたら、許さねぇぞ?」
⸻
──目が覚めた。
今度は、股間だけでなく尻の奥にまで違和感があった。
夢で肉棒をねじ込まれた感触が、まだ残っている。
呼吸は荒く、胸は熱く、皮膚の下で鼓動が暴れていた。
「……現実で、目を合わせる……」
光男は震える手でパンツを脱ぎ、シャワーを浴びに行った。
体中が、夢の汗と欲望で濡れたままだった。
⸻
そして、彼はまだ知らない。
夢の中で自分が“胸が痛い”と訴えたことを――現実の高浜が、なぜか記憶の片隅に覚えていることを。
冷蔵庫には食パンも卵も残っていたし、カップ麺の在庫も十分だ。
だが気がつけば、日傘をさして団地を出て、坂道を下り、信号を渡り――「くすの木食品」の自動ドアをくぐっていた。
⸻
体が先に動いていた。
夢の続きを、ほんの少しでも味わいたくて。
あの男の匂いを探し求めていた。
⸻
店内は混雑していた。
主婦や老人、学校帰りの学生たち。
光男は人波をすり抜けながら、ふと足を止めた。
奥の精肉コーナー。
そのカウンターの向こうに――
いた。
白い作業着。首にタオル。丸い肩と太い背中。
肉を切る音。包丁の刃がまな板に当たる鈍い音が、やけに耳に残った。
⸻
その瞬間、光男の膝から力が抜けた。
買い物かごが床に落ち、玉子が1パック、中で割れた。
高浜――あの男が顔を上げた。
まっすぐ、光男の方を見た。
夢の中で自分を抱いた、あの目と同じだった。
⸻
光男はその場から逃げ出した。
買い物かごを拾う余裕もなく、店を飛び出し、坂道を駆け上がる。
呼吸が乱れ、心臓が跳ね、シャツの下で腹が揺れる。
団地に戻ると、光男はすぐに寝床へ転がり込んだ。
昼間だろうと関係ない。
夢でしか会えないなら、今すぐ眠ればいい。
⸻
──次の瞬間、光男は冷蔵室の中にいた。
薄暗く湿った空間。床に血の跡、氷の匂い、鉄の味。
そして、背後から回される逞しい腕。
耳元で、低い声が囁いた。
「お前、逃げたな……」
⸻
光男の心臓が跳ねる。
夢の中の男――高浜が、怒っているように見えた。
その手は強く、荒く、シャツ越しに乳首を乱暴に弄びながら、背後から腕を絡めてくる。
「現実で、俺から目を逸らした……」
「違う……俺は、ただ……」
「嘘つくな。」
⸻
ズボンのゴムが乱暴に下ろされる。
パンツが尻の下まで引きずり下げられ、空気が陰部を撫でる。
「こんなに濡らして……俺に会いたくなかったって顔かよ?」
「ち、違……うぅ……っ!」
男は光男の尻肉を割り、奥へと指を這わせた。
汗と体液が混じったぬるりとした感触が、指先にまとわりつく。
「すっかりクセになってるな。ここ、もうこんなに開いてるぞ?」
⸻
光男は顔をそむけ、必死に喘ぐ。
「や、ぁ……だめ……見ないで……」
「見えるわけねぇよ。お前が現実で俺を避けるからな。」
その言葉に、光男の背筋がゾクリと震えた。
夢の中なのに――高浜は“現実でのこと”を知っている。
⸻
男の体が、光男を押し倒す。
その上に、巨大な腹と胸が覆いかぶさる。
脂と脂がぶつかり、くぐもった水音が狭い室内に響いた。
腹が押し潰され、胸が密着し、陰部と陰部がぬるぬると滑り合う。
「んっ、くっ……ぁっ……」
「ちゃんと見ろ。夢の中でだけ抱かれて満足してんじゃねぇぞ。」
⸻
肉と肉が擦れるたび、快楽が脊髄を駆け上がる。
光男は男の胸にしがみつき、必死に喘いだ。
熱がこもり、汗が滴り、視界が揺れる。
「君に、会いたくて……現実で、探して……」
「なら逃げるな。」
「怖かったんだ……夢でしか……俺みたいな体、誰も……」
「うるせぇ。」
⸻
男が唇を塞いだ。
舌をねじ込み、光男の舌を吸い上げる。
唾液が絡み、口の端を伝う。
同時に、高浜の圧が強まり、分厚い腹で押し込んでくる。
「ひぃっ、あっ、いっ……いくっ……くるっ……っ……!」
光男の意識が白く飛んだ。
腹の奥から音を立てて何かが弾け、股間とシーツがぬるりと熱を帯びる。
夢の温度が、現実の皮膚まで侵食してきた。
⸻
最後に、耳元で男が囁いた。
「次、現実で目が合ったら……逃げたら、許さねぇぞ?」
⸻
──目が覚めた。
今度は、股間だけでなく尻の奥にまで違和感があった。
夢で肉棒をねじ込まれた感触が、まだ残っている。
呼吸は荒く、胸は熱く、皮膚の下で鼓動が暴れていた。
「……現実で、目を合わせる……」
光男は震える手でパンツを脱ぎ、シャワーを浴びに行った。
体中が、夢の汗と欲望で濡れたままだった。
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そして、彼はまだ知らない。
夢の中で自分が“胸が痛い”と訴えたことを――現実の高浜が、なぜか記憶の片隅に覚えていることを。
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