人類滅亡7日間のビジョン

黒うさ

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巨人兵が求めたもの

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かつて古代。太陽が生まれる前の地球。
人間は当たり前に悪魔と共に地球に生きていた。
場所は南米、インカ帝国の時代。人間には、天敵が居た。蝶々の化け物ヤイカであった。今の時代の映画ゴジラで有名な怪物である。ヤイカの鱗粉は腸を動かなくさせる。人間は糞詰りで死んでいた。特に、赤子は無力であったから天敵である。赤子は一週間の便秘でも死んでしまう。
インカ帝国には、ミノムシキライという悪魔の血の王が居た。ミノムシキライは、美形であったらしい。悪魔は人間に近い距離に存在した。その頃の宗教は、13進法という宗教。いつでも、ふと足を止めた時に13数える。そして、赤い色を見るか占う。赤を見たならそれは誰かに恨まれている。そして、死ぬ可能性がある。青や緑なら、気にしなくて良い。
ヤイカは、天敵として人間を滅ぼそうかというそんな人間のピンチに、人間は悪魔の知識を借りて巨人兵になるという、瀕死の手段があった。
それは、腸が無くても人間として生きている施術。お腹は空洞で、心臓や血管はそのまま、脳の無い人間。一見み、姿形は変わらない。けど、食べ物を食べても、糞をしない。巨人兵は、一人しか、子供を生めなかった。だから、必然的に人間の数は減り続ける。
仏陀様がカマラから聴いた地球が妊娠した人類の負の遺産。インカ帝国はその巨人兵を人間の身体の外で妊娠する、地球が生む化け物を求めた。悪魔の残酷の美だろうか?
そして、インカ帝国はその巨人兵の暴走により滅ぶ事になる。
その見たこともない化け物は、南米の何処かにひっそり封印されて眠っていたのだろう。
しかし、時は20世紀。GHQという秘密組織が、その怪物を捜索し、目覚めさせる計画があった。それこそ、ヒットラーの見果てぬ夢は、12体の巨人兵の武器をつくり世界を支配する野心。インカ帝国の巨人兵は、確かに目覚めたらしい。そして、20世界を知り、意外なものを求めた。それが、記憶である。想い出を美しく思い出す人間の行いに憧れた。巨人兵は、想い出が止まって動かなくなる、そういう人間を分かっていたし、求めたのだ。人間はそういう記憶をトラウマとした。悪魔の印をふみボルトというクモの巣に走る強烈な電気で、テレビとカメラが生まれた。そう、巨人兵の記憶を与える為に。それが、ヒットラーの時代だっただろうか。
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