スピードマニア

深月 翠

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Vous êtes ...? あなたは、誰?  4話

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警察の人は、驚いた顔で私を見下ろしてる。でも態度は優しくて、息を乱す私に「大丈夫かい?」と目線を合わせてくれた。


その展開に男の子と言い争っていた男性は、明らかに顔色を変えてうろたえている。


後ろにいる男の子の表情はわからないけれど、さっきまでの激しい口調が嘘みたいに穏やかな声で「おい、怖い思いしたのに無理すんなよ」って。

そう言ってくれた。


だけどこれで、何か状況は変わるんじゃないかって。


私は必死になって、さっきの出来事を説明した。


結果 ── 、


「じゃあ君は、この男性の顔を確認した訳ではないんだね」


私は正直にコクリと頷いて。


「でも、痴漢からこの青年が助けてくれてたのは、確かだと」


これにもまた、コクコクと、二度頷く。「男の子は、確かに強く腕は掴んだかもしれないけど、それ以外何もしてないです」って、それを付け足して。


「「オトコノコ」」


その表現が失礼だったのか、警察も後ろの男の子も同時にそう口にしたから、一応「この子」って言い直してみたけれど、警察官は複雑そうだった。


とにかく。


彼らは犯人の確定は難しいこと、この後鉄道警察隊の部屋でもう一度状況確認と学校連絡をという流れを説明した。


その途端のことだった。


「もう充分だろ、オマワリさん。…行くぞ」


男の子が突然私の手を引いて、その場から走り出した。
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