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逆・恋心編
4月16日(水)
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今日もいつもの午前7時27分発、各駅停車八神行きを待つ。もちろん、先頭車両の一番後ろの扉が止まる場所で。平日の朝がこんなにも楽しみだなんて。
定刻通りに電車が到着すると、最後に乗って扉のすぐ近くに立つ。
昨日、電車を降りてからずっと、今日は彼と何を話そうかワクワクしている。彼と話すことができたのが本当に嬉しくて楽しかったから。
鳴瀬駅に到着すると、今日もいつもの場所に彼が立っていた。そのことが嬉しく、扉が開くと彼に小さく手を振った。
「おはようございます。今日もここで待っていましたね」
「僕のお気に入りの場所ですからね」
お気に入り。
その言葉を聞いてとても安心する。よほどのことがない限り、この場所に乗っていれば彼と会えると分かって。本当に嬉しい。
今日は、彼は私の左隣に立った。
昨日は彼から声をかけてきてくれたんだ。今日は私の方から話題を振らなきゃ。
「その制服って八神高校の制服ですよね」
「ええ、そうですよ」
「同じ中学だった友達の中に、八神高校に進学した人がいたので見覚えがあったんです」
思い出せば、私の同じ中学から八神高校に進学した女の子がいたんだよね。
そうだ、私の通っている高校がどこなのか訊いてみようかな。
「私はどこの高校に通っているか分かりますか?」
「分かりますよ。天羽女子高校でしょう?」
「正解です」
私のことを一つ知ってくれていて嬉しいな。ささいなことなのに、彼が関わると途端に嬉しさや愛おしさに変わる。
「やっぱり、天羽女子高校に進学したお友達がいたから分かったんですか?」
「そうですね。中学の同級生に天羽女子に進学した女子がいて」
なるほど、私と同じ理由なんだ。
天羽女子に通っている知り合いの女の子がいるんだ。まあ、女の子の知り合いの1人や2人いても……べ、別に気にしないけれどね!
「やっぱりいますよね、天羽女子に進学する女の子は」
「僕の知る女子は、みんな一度は天羽女子に行きたいって言っていましたね」
「私の中学校でもそうでした。ところで、八神高校はどんな雰囲気なんですか? 確か私立の共学でしたよね」
「ええ、私立だけあって校舎が凄いです。クラスの雰囲気は共学だからか、中学のときとあまり変わりない感じですね」
「なるほどです」
私は高校になって初めて女子校に通うから、新鮮な雰囲気かな。あと、天羽女子も校舎がなかなか凄い。
「そういえば、女子校ってどんな雰囲気なんですか? 僕のイメージだとみんな上品で、クラスに一人くらい王子様的なポジションの女子がいて……」
「ふふっ」
やっぱり、男の子ってそういうイメージがあるのかな。漫画やドラマで描かれる女子校は個性的な生徒が登場することが多いし、どうしてもそういうイメージになってしまうのかも。
「確かに、女子に好かれそうな子はクラスにはいますね。みんな結構普通ですよ。可愛い子ばかりです。ただ、男の子がいないからなのか開放的になっている子はいるかな……」
ワイシャツの第2ボタンまで開けて、肌を大胆に露出させたり、胸の谷間を普通に見せたりしている子とか。
「1年生ではまだいませんけど、1学年上では学内公認のカップルが何組かあるそうです。それが女子校特有かもしれませんね」
「つまり、女子同士のカップルができるんですか」
「そうですね。一番有名なカップルはとってもかっこいい金髪の女の子と、とっても可愛い茶髪の女の子でした」
茶髪の女の子の方は、茶道部でお世話になっている先輩のことなんだけど。その先輩が彼女さんと一緒にいるときはとても幸せそうにしていて。
私もいつか先輩達のようになりたいなって思っている。できれば、隣に立っている彼と。
「……あの。もしかして、男子よりも女子の方が……ってことはあるんですか? まあ、人を好きになることは自由なので、僕は同性でもいいと思いますけど」
彼は爽やかな笑みを浮かべながら、そんなことを訊いてくる。
こ、こういうことを質問するってことは、もしかして私のことが恋愛的な意味で気になっているのかな。いやいや、それは自意識過剰か。
ううっ、何だか恥ずかしくなってきて、顔が熱くなってきたよ。
「もちろん、友人としての好きになることはあると思いますけど、恋愛対象になるのはやっぱり男の子……でしょうか」
それでも、私は自分の考えを正直に伝えた。彼の目をしっかりと見ながら。
私が彼の目を見つめているからか、彼も私のことを見つめてくれる。何だか、とっても気持ちのいいドキドキが私を包み込んできて。
『まもなく、鏡原、鏡原。お出口は左側です』
そのアナウンスで我に返った。
「きょ、今日もあっという間でしたね。もう降りないと」
私は慌ててスクールバッグを肩にかけた。
「やっぱり誰かと話すと15分なんてあっという間ですね。楽しいから……かな。ま、また明日もお話ししましょうね!」
そう言ったときには電車が鏡原駅に到着していた。私は急いで電車から降りる。
彼が私を見つめてきたとき、凄くドキドキした。どうして、私をあんなに見つめてきたんだろう。もしかして、本当に私のことが気になっているのかな。
彼の気持ちがとても気になってきた。
だけど、焦らずに彼ともっと話してみよう。その中で、彼の気持ちを少しずつ聞いてみることにしよう。そう心に決め、高校に向かって歩き始めるのであった。
定刻通りに電車が到着すると、最後に乗って扉のすぐ近くに立つ。
昨日、電車を降りてからずっと、今日は彼と何を話そうかワクワクしている。彼と話すことができたのが本当に嬉しくて楽しかったから。
鳴瀬駅に到着すると、今日もいつもの場所に彼が立っていた。そのことが嬉しく、扉が開くと彼に小さく手を振った。
「おはようございます。今日もここで待っていましたね」
「僕のお気に入りの場所ですからね」
お気に入り。
その言葉を聞いてとても安心する。よほどのことがない限り、この場所に乗っていれば彼と会えると分かって。本当に嬉しい。
今日は、彼は私の左隣に立った。
昨日は彼から声をかけてきてくれたんだ。今日は私の方から話題を振らなきゃ。
「その制服って八神高校の制服ですよね」
「ええ、そうですよ」
「同じ中学だった友達の中に、八神高校に進学した人がいたので見覚えがあったんです」
思い出せば、私の同じ中学から八神高校に進学した女の子がいたんだよね。
そうだ、私の通っている高校がどこなのか訊いてみようかな。
「私はどこの高校に通っているか分かりますか?」
「分かりますよ。天羽女子高校でしょう?」
「正解です」
私のことを一つ知ってくれていて嬉しいな。ささいなことなのに、彼が関わると途端に嬉しさや愛おしさに変わる。
「やっぱり、天羽女子高校に進学したお友達がいたから分かったんですか?」
「そうですね。中学の同級生に天羽女子に進学した女子がいて」
なるほど、私と同じ理由なんだ。
天羽女子に通っている知り合いの女の子がいるんだ。まあ、女の子の知り合いの1人や2人いても……べ、別に気にしないけれどね!
「やっぱりいますよね、天羽女子に進学する女の子は」
「僕の知る女子は、みんな一度は天羽女子に行きたいって言っていましたね」
「私の中学校でもそうでした。ところで、八神高校はどんな雰囲気なんですか? 確か私立の共学でしたよね」
「ええ、私立だけあって校舎が凄いです。クラスの雰囲気は共学だからか、中学のときとあまり変わりない感じですね」
「なるほどです」
私は高校になって初めて女子校に通うから、新鮮な雰囲気かな。あと、天羽女子も校舎がなかなか凄い。
「そういえば、女子校ってどんな雰囲気なんですか? 僕のイメージだとみんな上品で、クラスに一人くらい王子様的なポジションの女子がいて……」
「ふふっ」
やっぱり、男の子ってそういうイメージがあるのかな。漫画やドラマで描かれる女子校は個性的な生徒が登場することが多いし、どうしてもそういうイメージになってしまうのかも。
「確かに、女子に好かれそうな子はクラスにはいますね。みんな結構普通ですよ。可愛い子ばかりです。ただ、男の子がいないからなのか開放的になっている子はいるかな……」
ワイシャツの第2ボタンまで開けて、肌を大胆に露出させたり、胸の谷間を普通に見せたりしている子とか。
「1年生ではまだいませんけど、1学年上では学内公認のカップルが何組かあるそうです。それが女子校特有かもしれませんね」
「つまり、女子同士のカップルができるんですか」
「そうですね。一番有名なカップルはとってもかっこいい金髪の女の子と、とっても可愛い茶髪の女の子でした」
茶髪の女の子の方は、茶道部でお世話になっている先輩のことなんだけど。その先輩が彼女さんと一緒にいるときはとても幸せそうにしていて。
私もいつか先輩達のようになりたいなって思っている。できれば、隣に立っている彼と。
「……あの。もしかして、男子よりも女子の方が……ってことはあるんですか? まあ、人を好きになることは自由なので、僕は同性でもいいと思いますけど」
彼は爽やかな笑みを浮かべながら、そんなことを訊いてくる。
こ、こういうことを質問するってことは、もしかして私のことが恋愛的な意味で気になっているのかな。いやいや、それは自意識過剰か。
ううっ、何だか恥ずかしくなってきて、顔が熱くなってきたよ。
「もちろん、友人としての好きになることはあると思いますけど、恋愛対象になるのはやっぱり男の子……でしょうか」
それでも、私は自分の考えを正直に伝えた。彼の目をしっかりと見ながら。
私が彼の目を見つめているからか、彼も私のことを見つめてくれる。何だか、とっても気持ちのいいドキドキが私を包み込んできて。
『まもなく、鏡原、鏡原。お出口は左側です』
そのアナウンスで我に返った。
「きょ、今日もあっという間でしたね。もう降りないと」
私は慌ててスクールバッグを肩にかけた。
「やっぱり誰かと話すと15分なんてあっという間ですね。楽しいから……かな。ま、また明日もお話ししましょうね!」
そう言ったときには電車が鏡原駅に到着していた。私は急いで電車から降りる。
彼が私を見つめてきたとき、凄くドキドキした。どうして、私をあんなに見つめてきたんだろう。もしかして、本当に私のことが気になっているのかな。
彼の気持ちがとても気になってきた。
だけど、焦らずに彼ともっと話してみよう。その中で、彼の気持ちを少しずつ聞いてみることにしよう。そう心に決め、高校に向かって歩き始めるのであった。
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