8 / 54
第7話『休日の過ごし方』
しおりを挟む
美味しい朝ご飯はもちろん完食した。
シンクなどの使い方の勉強を兼ねて、エリカさんに後片付けをしてもらった。
あと、衣服や下着の洗濯についてどうしようか迷ったけれど、エリカさんが俺の服ならむしろ一緒に洗ってほしいと言われたので、その言葉通りにする。
お屋敷では洗浄魔法が使える使用人の方に任せていたそうで、洗濯機を使うのはこれが初めてとのこと。洗濯機の使い方や、注意すべき点を教えながら洗濯を行なった。
「エリカさん。食器の後片付けや洗濯、ありがとうございます。食後のコーヒーを淹れようと思うのですが、エリカさんはコーヒーって飲んだことはありますか?」
「コーヒーは知ってる。とても苦い飲み物だよね。ダイマ王星で似たようなものがあって、仕事中や休憩に飲むの。ただ、甘くしたりしないと飲めないな」
「分かりました。今からコーヒーを淹れますね。ソファーでゆっくりしていてください」
「うん、ありがとう」
コーヒーはダイマ王星で知られているのか。
2人分の温かいコーヒーを淹れ、エリカさんのためにスティックシュガーも一緒に持って行く。
「エリカさん、コーヒーです。これに砂糖という甘味料が入っていますので、お好みの甘さにしてください」
「ありがとう。とりあえず、1本分入れてみようっと」
エリカさんはスティックシュガーを1本入れて、コーヒーを一口飲む。
「……うん。苦味があるけれど、甘味もあって美味しい」
「良かったです。俺も仕事中や休憩しているときにコーヒーを飲みます。特に疲れているときは、砂糖やミルクがたくさん入っているものを飲みますね」
「そうなんだ。どこの星でも飲み物事情はあまり変わらないのかも」
飲み物事情って言葉は初めて聞いたな。
俺は砂糖を入れずにブラックの状態で一口飲む。うん、結構苦いな。ただ、個人的にはこのくらい苦い方が好きだ。
「宏斗さんは砂糖入れないんだね」
「ええ。苦味の強いコーヒーが好きなので」
「……飲んでみてもいい?」
「いいですけど、苦いですよ」
「分かってる。でも、一口挑戦してみたいの。あと、コーヒーについても報告したいから」
「分かりました。では、どうぞ」
任務のためとはいえ苦手なものに挑戦するとは。今回はコーヒーを一口飲むだけだからまだしも、あまり無理はしないでほしいな。エリカさんのことをちゃんと見ていないと。
エリカさんは俺のコーヒーを一口飲む。
「に、苦い……」
何とも言えない表情を浮かべ、コーヒーカップを俺の前に戻した。さすがにブラックはキツかったか。
「宏斗さんは凄いよ。私よりもずっと若い27歳なのに、こんなに苦いものを普通に飲むことができるなんて……」
「俺も最初は砂糖やミルクが入っていないと飲めませんでしたよ。苦味に慣れていくうちに、ブラックコーヒーの方が好きになっていきました」
「そっかぁ。私は110歳になった今も苦いものは苦手だから、この先死ぬまでずっと味の好みは変わらないかも」
エリカさんの場合、死ぬまで数百年くらいあるけれど。ただ、好みの問題だから、そのくらいの時間が経っても変わらないかも。
まさか、異星人の女性とコーヒーの話題で盛り上がるときが来るとは。人生、何が起こるか分からないなと思う。
「あの、宏斗さん。今日はお仕事は休み?」
「そうですね。今日は土曜日なのでお休みです。俺が勤めている会社は月曜日から金曜日まで働いて、土曜日と日曜日、祝日は休日です。基本的には5日働いたら2日休むという感じですね。その他にも色々と休暇の制度が設けられています」
「そうだったんだ。ダイマ王星も、定期的に休みを入れるよう法律で定められているの。勤務場所にもよるけれど、色々なお休みの制度は設けられてる」
「労働とお休みの規定はダイマ王星でもしっかりと定められているんですね」
「もちろん。十分な賃金と休暇があってこそ、各々の仕事がしっかりとできるからね。ただ働かせるだけだと、いつかは絶対に崩れるから」
「その言葉、特に日本の企業の上層部や官公庁の方々に聞かせてあげたいです」
今のエリカさんの話を聞いたら、地球支部を作って、ダイマ星人の方々に地球の労働について是正してほしい気持ちになってきた。
俺も部下を持つ立場になったので、残業ゼロが当たり前になるように動いている。それもあってか、今のところは夜遅くまで残業する状況にはなっていない。サービス残業なんて愚の骨頂だよ、まったく。前に俺がいた部署でそうなりかけたけど、それを阻止して残業代は払ってもらった。
「宏斗さん、目が恐い」
「すみません。以前の上司のことを思い出したら腹が立ちまして」
ただ、あの上司はクビになって、今後、仕事で俺と関わることはおそらくないだろう。もう過去の人間だ。
「ところで、エリカさんは休日にはどんな風に過ごすんですか?」
「家でゆっくりすることの方が多いね。ダイマ王星にもテレビジョンのようなものがあってお笑いやドラマを観たり、小説を読んだりもするよ」
「そうなんですか。俺も家でテレビを観たり、本を読んだり、音楽を聴いたりするのが好きですね。あと、ダイマ王星の小説にはどんなものがあるか気になります」
「地球のようにジャンルは恋愛、歴史、推理、ファンタジーとか色々とあるよ。私はその中でも恋愛小説や推理小説が好きかな」
「恋愛小説は想像ができそうですけど、魔法が使えるダイマ星人の方が書く推理小説がどんな感じなのか想像できないです」
「地球の推理小説のように刃物や鈍器などで殺す小説もあれば、移動魔法で宇宙空間まで動かして窒息死させたり、爆発魔法で体を爆発させて失血死させたりと魔法で殺害する小説もたくさんあるね」
「い、色々とあるんですね」
魔法を使った殺人事件の小説もあるとは。さすがに、地球人の俺はそんな推理小説に出会ったことがない。
「あと、リサや2人の姉とはお買い物や食事、映画に行ったりするかな」
「外でリフレッシュすることもあるんですね。王族の方ですから、外出するときって護衛の方はいるんですか?」
「小さい頃はそういう人がいたけれど、成人を迎えてからはそういうこともなくなったな。私はテレパシー魔法やテレポート魔法が使えるからね。もちろん、家の者に行き先やおおよその帰宅時間を伝えるようにしているけど」
「へえ、意外ですね。家の中ならまだしも、安全上、外出するときは常に誰か護衛の方が側にいるというイメージがありました」
「なるほどね」
あははっ、とエリカさんは楽しそうに笑う。まあ、そうじゃなかったらエリカさんを1人で地球には行かせないか。
「ただ、今はこうして宏斗さんと一緒に過ごしたいな」
そう言って、エリカさんは俺の腕をぎゅっと抱きしめてきた。嬉しそうな笑みを浮かべ、しっぽをフリフリさせて。猫みたいで可愛いなと思い、彼女の耳を触る。
「宏斗さんは私の耳が好きなんだね」
「そうですね。ご存知かもしれませんが、地球には猫という動物がいて、実家で何匹も飼っているんです。それが可愛くて。猫の耳とエリカさんの耳が似ているんです」
「猫は知っているよ。地球で人気だよね。確かに、私達ダイマ星人の耳と似てるね」
「俺の実家で飼っている猫の写真を見せますから、ちょっと待ってくださいね」
さすがに猫ほどの動物はダイマ星人にも知られているか。俺はスマートフォンで実家に飼っている猫の画像を表示させて、エリカさんに見せる。
「そうそう、この動物! 可愛い!」
「可愛いですよね。黒猫、白猫、茶トラ、黒白のハチ割れ猫の4匹を飼っているんです」
「そうなんだ。可愛いなぁ。あと、この猫を撫でたり、抱きしめていたりしている女性達は? 見たところ耳がないから地球人みたいだけれど。まさか、元カノ?」
「違います。それに、今まで恋人がいたことは一度もないですよ。彼女達は俺の妹です。ロングヘアの方が大学生の妹の美夢で、セミロングでキリッとしている方が高校生の妹の有希といいます」
「なるほど、妹さんかぁ。可愛いね。私は弟はいるけど、妹はいないんだよね」
じゃあ、姉妹の中では末っ子になるのか。きっと、2人のお姉さんはエリカさんに似て綺麗な方達なんだろうな。
「兄がいることに憧れたときもあるんだ。じゃあ、宏斗さんのことをお兄ちゃんって呼んでみてもいい?」
「もちろんです」
「……宏斗お兄ちゃん」
にっこりと笑みを浮かべながらエリカさんにそう言われる。とても可愛くてほっこりとした気分になるな。思わずエリカさんの頭をたくさん撫でてしまう。
あと、お兄ちゃんと呼ばれると実家にいるような気分になる。ゴールデンウィークに実家に帰ったとき、美夢や有希は学校生活が楽しいと言っていたけれど、今も楽しんでいるかな。もうすぐ2人は夏休みだから、そのときにエリカさんと会わせようかな。
「お兄ちゃんっていうの、意外といいかも。一番なりたいのは宏斗さんの妻だけれど」
「エリカさんならそう言うと思ってました」
「ふふっ。あぁ、この猫ちゃん達に触ってみたいなぁ」
「実家はここから遠いですけど、歩いて10分くらいのところに、猫カフェという猫との触れ合いを楽しむことのできるお店があるんです。午後に食材を買いに行こうかなと思っていたので、その前に行ってみますか?」
「行ってみたい!」
「じゃあ、お昼ご飯を食べたら、猫カフェに行ってみましょう」
「うん!」
エリカさん、とてもワクワクしているな。あと、エリカさんは興奮したり、楽しいときはしっぽを激しく振るのかな。
ただ、猫のような耳としっぽが生えているエリカさんが行ったら、カフェにいる猫はどんな反応をするだろう。とても人気になりそうな気もするし、一切近づかない可能性もあり得る。
とりあえず、午前中は昨晩録画したドラマやアニメをエリカさんと一緒に観ることに。
ドラマを観るのが趣味と言っていただけあって、エリカさんはとても楽しんでいたのであった。
シンクなどの使い方の勉強を兼ねて、エリカさんに後片付けをしてもらった。
あと、衣服や下着の洗濯についてどうしようか迷ったけれど、エリカさんが俺の服ならむしろ一緒に洗ってほしいと言われたので、その言葉通りにする。
お屋敷では洗浄魔法が使える使用人の方に任せていたそうで、洗濯機を使うのはこれが初めてとのこと。洗濯機の使い方や、注意すべき点を教えながら洗濯を行なった。
「エリカさん。食器の後片付けや洗濯、ありがとうございます。食後のコーヒーを淹れようと思うのですが、エリカさんはコーヒーって飲んだことはありますか?」
「コーヒーは知ってる。とても苦い飲み物だよね。ダイマ王星で似たようなものがあって、仕事中や休憩に飲むの。ただ、甘くしたりしないと飲めないな」
「分かりました。今からコーヒーを淹れますね。ソファーでゆっくりしていてください」
「うん、ありがとう」
コーヒーはダイマ王星で知られているのか。
2人分の温かいコーヒーを淹れ、エリカさんのためにスティックシュガーも一緒に持って行く。
「エリカさん、コーヒーです。これに砂糖という甘味料が入っていますので、お好みの甘さにしてください」
「ありがとう。とりあえず、1本分入れてみようっと」
エリカさんはスティックシュガーを1本入れて、コーヒーを一口飲む。
「……うん。苦味があるけれど、甘味もあって美味しい」
「良かったです。俺も仕事中や休憩しているときにコーヒーを飲みます。特に疲れているときは、砂糖やミルクがたくさん入っているものを飲みますね」
「そうなんだ。どこの星でも飲み物事情はあまり変わらないのかも」
飲み物事情って言葉は初めて聞いたな。
俺は砂糖を入れずにブラックの状態で一口飲む。うん、結構苦いな。ただ、個人的にはこのくらい苦い方が好きだ。
「宏斗さんは砂糖入れないんだね」
「ええ。苦味の強いコーヒーが好きなので」
「……飲んでみてもいい?」
「いいですけど、苦いですよ」
「分かってる。でも、一口挑戦してみたいの。あと、コーヒーについても報告したいから」
「分かりました。では、どうぞ」
任務のためとはいえ苦手なものに挑戦するとは。今回はコーヒーを一口飲むだけだからまだしも、あまり無理はしないでほしいな。エリカさんのことをちゃんと見ていないと。
エリカさんは俺のコーヒーを一口飲む。
「に、苦い……」
何とも言えない表情を浮かべ、コーヒーカップを俺の前に戻した。さすがにブラックはキツかったか。
「宏斗さんは凄いよ。私よりもずっと若い27歳なのに、こんなに苦いものを普通に飲むことができるなんて……」
「俺も最初は砂糖やミルクが入っていないと飲めませんでしたよ。苦味に慣れていくうちに、ブラックコーヒーの方が好きになっていきました」
「そっかぁ。私は110歳になった今も苦いものは苦手だから、この先死ぬまでずっと味の好みは変わらないかも」
エリカさんの場合、死ぬまで数百年くらいあるけれど。ただ、好みの問題だから、そのくらいの時間が経っても変わらないかも。
まさか、異星人の女性とコーヒーの話題で盛り上がるときが来るとは。人生、何が起こるか分からないなと思う。
「あの、宏斗さん。今日はお仕事は休み?」
「そうですね。今日は土曜日なのでお休みです。俺が勤めている会社は月曜日から金曜日まで働いて、土曜日と日曜日、祝日は休日です。基本的には5日働いたら2日休むという感じですね。その他にも色々と休暇の制度が設けられています」
「そうだったんだ。ダイマ王星も、定期的に休みを入れるよう法律で定められているの。勤務場所にもよるけれど、色々なお休みの制度は設けられてる」
「労働とお休みの規定はダイマ王星でもしっかりと定められているんですね」
「もちろん。十分な賃金と休暇があってこそ、各々の仕事がしっかりとできるからね。ただ働かせるだけだと、いつかは絶対に崩れるから」
「その言葉、特に日本の企業の上層部や官公庁の方々に聞かせてあげたいです」
今のエリカさんの話を聞いたら、地球支部を作って、ダイマ星人の方々に地球の労働について是正してほしい気持ちになってきた。
俺も部下を持つ立場になったので、残業ゼロが当たり前になるように動いている。それもあってか、今のところは夜遅くまで残業する状況にはなっていない。サービス残業なんて愚の骨頂だよ、まったく。前に俺がいた部署でそうなりかけたけど、それを阻止して残業代は払ってもらった。
「宏斗さん、目が恐い」
「すみません。以前の上司のことを思い出したら腹が立ちまして」
ただ、あの上司はクビになって、今後、仕事で俺と関わることはおそらくないだろう。もう過去の人間だ。
「ところで、エリカさんは休日にはどんな風に過ごすんですか?」
「家でゆっくりすることの方が多いね。ダイマ王星にもテレビジョンのようなものがあってお笑いやドラマを観たり、小説を読んだりもするよ」
「そうなんですか。俺も家でテレビを観たり、本を読んだり、音楽を聴いたりするのが好きですね。あと、ダイマ王星の小説にはどんなものがあるか気になります」
「地球のようにジャンルは恋愛、歴史、推理、ファンタジーとか色々とあるよ。私はその中でも恋愛小説や推理小説が好きかな」
「恋愛小説は想像ができそうですけど、魔法が使えるダイマ星人の方が書く推理小説がどんな感じなのか想像できないです」
「地球の推理小説のように刃物や鈍器などで殺す小説もあれば、移動魔法で宇宙空間まで動かして窒息死させたり、爆発魔法で体を爆発させて失血死させたりと魔法で殺害する小説もたくさんあるね」
「い、色々とあるんですね」
魔法を使った殺人事件の小説もあるとは。さすがに、地球人の俺はそんな推理小説に出会ったことがない。
「あと、リサや2人の姉とはお買い物や食事、映画に行ったりするかな」
「外でリフレッシュすることもあるんですね。王族の方ですから、外出するときって護衛の方はいるんですか?」
「小さい頃はそういう人がいたけれど、成人を迎えてからはそういうこともなくなったな。私はテレパシー魔法やテレポート魔法が使えるからね。もちろん、家の者に行き先やおおよその帰宅時間を伝えるようにしているけど」
「へえ、意外ですね。家の中ならまだしも、安全上、外出するときは常に誰か護衛の方が側にいるというイメージがありました」
「なるほどね」
あははっ、とエリカさんは楽しそうに笑う。まあ、そうじゃなかったらエリカさんを1人で地球には行かせないか。
「ただ、今はこうして宏斗さんと一緒に過ごしたいな」
そう言って、エリカさんは俺の腕をぎゅっと抱きしめてきた。嬉しそうな笑みを浮かべ、しっぽをフリフリさせて。猫みたいで可愛いなと思い、彼女の耳を触る。
「宏斗さんは私の耳が好きなんだね」
「そうですね。ご存知かもしれませんが、地球には猫という動物がいて、実家で何匹も飼っているんです。それが可愛くて。猫の耳とエリカさんの耳が似ているんです」
「猫は知っているよ。地球で人気だよね。確かに、私達ダイマ星人の耳と似てるね」
「俺の実家で飼っている猫の写真を見せますから、ちょっと待ってくださいね」
さすがに猫ほどの動物はダイマ星人にも知られているか。俺はスマートフォンで実家に飼っている猫の画像を表示させて、エリカさんに見せる。
「そうそう、この動物! 可愛い!」
「可愛いですよね。黒猫、白猫、茶トラ、黒白のハチ割れ猫の4匹を飼っているんです」
「そうなんだ。可愛いなぁ。あと、この猫を撫でたり、抱きしめていたりしている女性達は? 見たところ耳がないから地球人みたいだけれど。まさか、元カノ?」
「違います。それに、今まで恋人がいたことは一度もないですよ。彼女達は俺の妹です。ロングヘアの方が大学生の妹の美夢で、セミロングでキリッとしている方が高校生の妹の有希といいます」
「なるほど、妹さんかぁ。可愛いね。私は弟はいるけど、妹はいないんだよね」
じゃあ、姉妹の中では末っ子になるのか。きっと、2人のお姉さんはエリカさんに似て綺麗な方達なんだろうな。
「兄がいることに憧れたときもあるんだ。じゃあ、宏斗さんのことをお兄ちゃんって呼んでみてもいい?」
「もちろんです」
「……宏斗お兄ちゃん」
にっこりと笑みを浮かべながらエリカさんにそう言われる。とても可愛くてほっこりとした気分になるな。思わずエリカさんの頭をたくさん撫でてしまう。
あと、お兄ちゃんと呼ばれると実家にいるような気分になる。ゴールデンウィークに実家に帰ったとき、美夢や有希は学校生活が楽しいと言っていたけれど、今も楽しんでいるかな。もうすぐ2人は夏休みだから、そのときにエリカさんと会わせようかな。
「お兄ちゃんっていうの、意外といいかも。一番なりたいのは宏斗さんの妻だけれど」
「エリカさんならそう言うと思ってました」
「ふふっ。あぁ、この猫ちゃん達に触ってみたいなぁ」
「実家はここから遠いですけど、歩いて10分くらいのところに、猫カフェという猫との触れ合いを楽しむことのできるお店があるんです。午後に食材を買いに行こうかなと思っていたので、その前に行ってみますか?」
「行ってみたい!」
「じゃあ、お昼ご飯を食べたら、猫カフェに行ってみましょう」
「うん!」
エリカさん、とてもワクワクしているな。あと、エリカさんは興奮したり、楽しいときはしっぽを激しく振るのかな。
ただ、猫のような耳としっぽが生えているエリカさんが行ったら、カフェにいる猫はどんな反応をするだろう。とても人気になりそうな気もするし、一切近づかない可能性もあり得る。
とりあえず、午前中は昨晩録画したドラマやアニメをエリカさんと一緒に観ることに。
ドラマを観るのが趣味と言っていただけあって、エリカさんはとても楽しんでいたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
『階段対策会議(※恋愛)――年上騎士団長の健康管理が過剰です』
星乃和花
恋愛
【完結済:全9話】
経理兼給仕のクラリスは、騎士団で働くただの事務員――のはずだった。
なのに、年上で情緒に欠ける騎士団長グラントにある日突然こう言われる。
「君は転倒する可能性がある。――健康管理対象にする」
階段対策会議、動線の変更、手をつなぐのは転倒防止、ストール支給は防寒対策。
全部合理的、全部正しい。……正しいはずなのに!
「頬が赤い。必要だ」
「君を、大事にしたい」
真顔で“強い言葉”を投下してくる団長に、乙女心を隠すクラリスの心拍数は業務超過。
さらに副団長ローレンは胃薬片手に「恋は会議にするな!!」と絶叫中!?
これは健康管理?それとも恋愛?
――答え合わせの前に、まず“階段(概念)“をご確認ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる