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第45話『花火大会-後編-』
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――エリカちゃんとはぐれちゃったの!
そう言って、美夢はボロボロと涙をこぼした。その涙を俺はハンカチで拭い取る。
「エリカさんとはぐれたのか」
「うん。焼きそばを食べた後にまた露店を見ていたら、人が多いからかいつの間にかいなくなってて。私、エリカちゃんとまだ連絡先とか交換していなかったから、自分で探すしかなくて。それで、ここに辿り着いたの」
「そういうことだったんだ」
「そういえば、アルバムとか、お昼ご飯とか、ホームビデオとかやりたいことをやっていたから、エリカさんやリサさんとは連絡先をまだ交換していなかったね」
俺の家で次々とやりたいことがでてきて、ずっと一緒にいたからな。ダイマ星人の2人と俺の姉妹の連絡手段がなかったのか。
「連絡の交換のことは考えていなかったよ。ごめんね。兄ちゃんはエリカさんとこのダイマフォンっていう機械で連絡できるから、エリカさんに電話をかけてみるね。美夢、このイカ焼き持ってて。食べちゃってもいいから」
「うん」
美夢にイカ焼きを渡して、俺はダイマフォンでエリカさんに電話をかけてみる。
――プルルッ。
呼び出しているけれど、人がいっぱいで気付いていないのかな。この花火大会の会場にいるのは確かだろうけど、電話に出ないと不安な気持ちが膨らんでいく。美夢が涙を流した気持ちも分かる。
「エリカさん出ないな。とりあえず、メッセージを送っておこう」
呼び出しを止めて、俺はエリカさんに、
『エリカさん、今どこにいますか? 教えてください。俺は今、美夢や有希と一緒にいます』
というメッセージを送った。これに気付いてくれるといいけれど。
「とりあえず、エリカさんにはメッセージは送っておいた。彼女にはテレポート魔法だけじゃなくて、透視魔法も使えるからそれで俺達のことを見つけてくれるはずだ。探しに行かずに、ここで待っていよう」
「……うん、分かった。あと、イカ焼き美味しかったよ、お兄ちゃん……」
「そうか。美味しいよね」
さすがにもう美夢の涙は止まっていた。そういえば、昔も美夢が迷子になって、見つけたときは号泣されて、露店のものを買ってあげたら泣き止んだっけ。
――プルルッ。
ダイマフォンが鳴ったので確認してみると、エリカさんからメッセージが届いていた。
『ごめんね! 露店を回っていたら美夢ちゃんとはぐれちゃって。今からそっちに行くから』
そのメッセージを確認し終わったときには、チョコバナナ2本を持ったエリカさんが俺の目の前に立っていた。少し気まずそうな苦笑いを浮かべながら。
「エリカちゃん……」
「美夢ちゃん、心配かけさせちゃったね。ごめんなさい。チョコバナナのお店の前で美夢ちゃんがいないことに気付いて。お詫びのチョコバナナを買って、テレポート魔法で美夢ちゃんのところに行こうとしたの。ただ、宏斗さんと一緒だからすぐに見つかったよ。そのダイマフォンには私の魔法がかけられているからさ」
そうか、エリカさんにとってはこのダイマフォンは発信器代わりになるのか。美夢が俺や有希と会えて良かったんだな。
「そうだったんだ。エリカちゃんが無事で良かったよ。あと、こっちもごめんね」
「ううん、気にしないで。はい、美夢ちゃん、チョコバナナ」
「ありがとう!」
美夢は再び目に涙を浮かばせていたけれど、今度は嬉しそうだった。エリカさんからもらったチョコバナナを美味しそうに食べている。そんな姉に安心してか、美夢も落ち着いた笑みを浮かべている。
「宏斗さんや有希ちゃんもごめんね」
「いえいえ。姉はたまに迷子になりますから」
「美夢は会えたから良かったですけど、エリカさんにも心配しました」
俺はエリカさんのことをぎゅっと抱きしめる。
「ひ、宏斗さん……」
「……エリカさんに何かあったんじゃないかと思いました。元気なエリカさんとすぐに会えて良かったです」
「大げさだなぁ。私が地球人よりも遥かに強いことは知っているでしょう? でも、心配かけてごめんね、宏斗さん」
「ええ。どんなに強くても側にいることが一番安心しますから」
エリカさんの言うとおり、彼女が地球人よりも遥かに強くて、テレポート魔法を使えば一瞬で会えることは分かっていた。でも、エリカさんとはぐれたと美夢に言われて不安になってしまった。こんなにも不安になったのは初めてだ。
エリカさんの顔を見て、抱きしめて、彼女の温もりや匂いを感じることでようやく安心できたのだ。
「宏斗さん、チョコバナナ一口食べる?」
「いただきます」
俺がチョコバナナを一口食べると、エリカさんもすぐさまに食べた。とても幸せそうな笑みを浮かべながらもぐもぐしている。
「凄く美味しいね。宏斗さんが食べたからかな?」
「……どうでしょうね。でも、美味しいですね。ありがとうございます」
「いえいえ」
大事にならずに済んで良かったよ。
すると、リサさんと愛実ちゃんがテレポート魔法を使って俺達の前に姿を現した。愛実ちゃんが焼き鳥とつくねの入ったパックを持っている。
「リサ、どうしたの?」
「エリカ様がテレポート魔法を使ったのを知りまして。何があったのかと思い透視魔法で確認したら、ここで4人が集まっていたのが見えて。みなさんの分の焼き鳥とつくねを買ってきました。もちろん、私の奢りですよ」
「そうだったんだ! ありがとう、リサ!」
「わぁい! いただきまーす!」
「ありがとうございます、リサさん。あたしもいただきます」
「みんな、1本ずつ食べてね」
まさか、リサさんに奢られる展開になるとは。エリカさんと美夢がはぐれたことといい、予想外のことが起きるな。
リサさんが買ってくれた焼き鳥とつくねはとても美味しかった。何で、お祭りのときに食べるものって普段よりも美味しく感じるんだろうな。一緒に外で食べるからなのかもしれない。
花火の打ち上げの時間が近くなってきたので、その後は6人一緒に露店を歩きながら、花火の打ち上げ会場へと向かう。人気の催しだけあって人が多いこと。今度ははぐれないように、移動中はエリカさんの手をしっかりと握った。
「ここら辺にしましょうか」
「そうだね」
「あと5分くらいしたら、花火の打ち上げが始まると思いますよ」
「そっか。楽しみだね!」
そう言って、エリカさんは楽しそうな笑みを浮かべながら俺の左腕を抱きしめてくる。生で見るのは初めてなんだっけ。
ちなみに、俺の右手は美夢がしっかりと掴んでいた。その隣には有希がいる。そういえば、実家に帰省したときに家の庭で花火をやったことはあるけど、こうして打上花火を見るのは本当に久しぶりだ。
「楽しみだね、リサちゃん」
「そうですね。生の花火を思う存分に楽しみたいです」
リサさんと愛実ちゃんは楽しそうに話している。本当にこの2人は仲良くなったと思う。
『それでは、2019年夏川花火大会の打上花火を開始いたします!』
そんな女性のアナウンスが流れると、正面に大きな赤い花火が打ち上げられた。こういう花火を間近で見ると、夏って感じがする。
「お兄ちゃん! 有希! 凄いよ!」
「そうだね、姉さん。あたしも興奮してきた」
美夢と有希もこういうときは小さい頃と変わらないな。
「本物の花火は美しく迫力がありますね」
「でしょう? 来て良かったね」
「ええ。感動しています。これだけ多くの人が集まるのも納得です。ダイマ王星でも、こういった催しを開催してみるのも面白いかと思います」
「そうだね、リサ。じゃあ、まずは一度やってみることをお母様に伝えておこうか」
ダイマ王星では技術が地球よりかなり進んでいるし、魔法を上手く利用すれば、花火大会のようなものがすぐに開催できるんじゃないかと思う。
「確か、日本では打上花火を見るときにこう言うんですよね。た~まや~!」
「そうだよ、リサちゃん。た~まや~!」
リサさんと愛実ちゃん、花火を思う存分に楽しんでいるな。
「綺麗だね、宏斗さん」
「……そうですね」
「本物の花火を宏斗さん達と初めて一緒に見ることができて良かったよ」
そう言うと、エリカさんはニッコリと笑って、打上花火を見る。
――こうなるきっかけは、何か大きな出来事の中にあると思っていた。
でも、花火に照らされたエリカさんの横顔を見ただけで、俺はあっさりと彼女への想いを自覚することができたのだ。出会ってから半月ほどだけれど、彼女と一緒に過ごしてきたからだろうか。
俺はエリカさんのことが一人の女性として好きなんだ。
それが分かったからか、エリカさんから感じる温もりがさっきよりも強く感じる。打上花火に照らされるエリカさんがとても美しく見えたのであった。
そう言って、美夢はボロボロと涙をこぼした。その涙を俺はハンカチで拭い取る。
「エリカさんとはぐれたのか」
「うん。焼きそばを食べた後にまた露店を見ていたら、人が多いからかいつの間にかいなくなってて。私、エリカちゃんとまだ連絡先とか交換していなかったから、自分で探すしかなくて。それで、ここに辿り着いたの」
「そういうことだったんだ」
「そういえば、アルバムとか、お昼ご飯とか、ホームビデオとかやりたいことをやっていたから、エリカさんやリサさんとは連絡先をまだ交換していなかったね」
俺の家で次々とやりたいことがでてきて、ずっと一緒にいたからな。ダイマ星人の2人と俺の姉妹の連絡手段がなかったのか。
「連絡の交換のことは考えていなかったよ。ごめんね。兄ちゃんはエリカさんとこのダイマフォンっていう機械で連絡できるから、エリカさんに電話をかけてみるね。美夢、このイカ焼き持ってて。食べちゃってもいいから」
「うん」
美夢にイカ焼きを渡して、俺はダイマフォンでエリカさんに電話をかけてみる。
――プルルッ。
呼び出しているけれど、人がいっぱいで気付いていないのかな。この花火大会の会場にいるのは確かだろうけど、電話に出ないと不安な気持ちが膨らんでいく。美夢が涙を流した気持ちも分かる。
「エリカさん出ないな。とりあえず、メッセージを送っておこう」
呼び出しを止めて、俺はエリカさんに、
『エリカさん、今どこにいますか? 教えてください。俺は今、美夢や有希と一緒にいます』
というメッセージを送った。これに気付いてくれるといいけれど。
「とりあえず、エリカさんにはメッセージは送っておいた。彼女にはテレポート魔法だけじゃなくて、透視魔法も使えるからそれで俺達のことを見つけてくれるはずだ。探しに行かずに、ここで待っていよう」
「……うん、分かった。あと、イカ焼き美味しかったよ、お兄ちゃん……」
「そうか。美味しいよね」
さすがにもう美夢の涙は止まっていた。そういえば、昔も美夢が迷子になって、見つけたときは号泣されて、露店のものを買ってあげたら泣き止んだっけ。
――プルルッ。
ダイマフォンが鳴ったので確認してみると、エリカさんからメッセージが届いていた。
『ごめんね! 露店を回っていたら美夢ちゃんとはぐれちゃって。今からそっちに行くから』
そのメッセージを確認し終わったときには、チョコバナナ2本を持ったエリカさんが俺の目の前に立っていた。少し気まずそうな苦笑いを浮かべながら。
「エリカちゃん……」
「美夢ちゃん、心配かけさせちゃったね。ごめんなさい。チョコバナナのお店の前で美夢ちゃんがいないことに気付いて。お詫びのチョコバナナを買って、テレポート魔法で美夢ちゃんのところに行こうとしたの。ただ、宏斗さんと一緒だからすぐに見つかったよ。そのダイマフォンには私の魔法がかけられているからさ」
そうか、エリカさんにとってはこのダイマフォンは発信器代わりになるのか。美夢が俺や有希と会えて良かったんだな。
「そうだったんだ。エリカちゃんが無事で良かったよ。あと、こっちもごめんね」
「ううん、気にしないで。はい、美夢ちゃん、チョコバナナ」
「ありがとう!」
美夢は再び目に涙を浮かばせていたけれど、今度は嬉しそうだった。エリカさんからもらったチョコバナナを美味しそうに食べている。そんな姉に安心してか、美夢も落ち着いた笑みを浮かべている。
「宏斗さんや有希ちゃんもごめんね」
「いえいえ。姉はたまに迷子になりますから」
「美夢は会えたから良かったですけど、エリカさんにも心配しました」
俺はエリカさんのことをぎゅっと抱きしめる。
「ひ、宏斗さん……」
「……エリカさんに何かあったんじゃないかと思いました。元気なエリカさんとすぐに会えて良かったです」
「大げさだなぁ。私が地球人よりも遥かに強いことは知っているでしょう? でも、心配かけてごめんね、宏斗さん」
「ええ。どんなに強くても側にいることが一番安心しますから」
エリカさんの言うとおり、彼女が地球人よりも遥かに強くて、テレポート魔法を使えば一瞬で会えることは分かっていた。でも、エリカさんとはぐれたと美夢に言われて不安になってしまった。こんなにも不安になったのは初めてだ。
エリカさんの顔を見て、抱きしめて、彼女の温もりや匂いを感じることでようやく安心できたのだ。
「宏斗さん、チョコバナナ一口食べる?」
「いただきます」
俺がチョコバナナを一口食べると、エリカさんもすぐさまに食べた。とても幸せそうな笑みを浮かべながらもぐもぐしている。
「凄く美味しいね。宏斗さんが食べたからかな?」
「……どうでしょうね。でも、美味しいですね。ありがとうございます」
「いえいえ」
大事にならずに済んで良かったよ。
すると、リサさんと愛実ちゃんがテレポート魔法を使って俺達の前に姿を現した。愛実ちゃんが焼き鳥とつくねの入ったパックを持っている。
「リサ、どうしたの?」
「エリカ様がテレポート魔法を使ったのを知りまして。何があったのかと思い透視魔法で確認したら、ここで4人が集まっていたのが見えて。みなさんの分の焼き鳥とつくねを買ってきました。もちろん、私の奢りですよ」
「そうだったんだ! ありがとう、リサ!」
「わぁい! いただきまーす!」
「ありがとうございます、リサさん。あたしもいただきます」
「みんな、1本ずつ食べてね」
まさか、リサさんに奢られる展開になるとは。エリカさんと美夢がはぐれたことといい、予想外のことが起きるな。
リサさんが買ってくれた焼き鳥とつくねはとても美味しかった。何で、お祭りのときに食べるものって普段よりも美味しく感じるんだろうな。一緒に外で食べるからなのかもしれない。
花火の打ち上げの時間が近くなってきたので、その後は6人一緒に露店を歩きながら、花火の打ち上げ会場へと向かう。人気の催しだけあって人が多いこと。今度ははぐれないように、移動中はエリカさんの手をしっかりと握った。
「ここら辺にしましょうか」
「そうだね」
「あと5分くらいしたら、花火の打ち上げが始まると思いますよ」
「そっか。楽しみだね!」
そう言って、エリカさんは楽しそうな笑みを浮かべながら俺の左腕を抱きしめてくる。生で見るのは初めてなんだっけ。
ちなみに、俺の右手は美夢がしっかりと掴んでいた。その隣には有希がいる。そういえば、実家に帰省したときに家の庭で花火をやったことはあるけど、こうして打上花火を見るのは本当に久しぶりだ。
「楽しみだね、リサちゃん」
「そうですね。生の花火を思う存分に楽しみたいです」
リサさんと愛実ちゃんは楽しそうに話している。本当にこの2人は仲良くなったと思う。
『それでは、2019年夏川花火大会の打上花火を開始いたします!』
そんな女性のアナウンスが流れると、正面に大きな赤い花火が打ち上げられた。こういう花火を間近で見ると、夏って感じがする。
「お兄ちゃん! 有希! 凄いよ!」
「そうだね、姉さん。あたしも興奮してきた」
美夢と有希もこういうときは小さい頃と変わらないな。
「本物の花火は美しく迫力がありますね」
「でしょう? 来て良かったね」
「ええ。感動しています。これだけ多くの人が集まるのも納得です。ダイマ王星でも、こういった催しを開催してみるのも面白いかと思います」
「そうだね、リサ。じゃあ、まずは一度やってみることをお母様に伝えておこうか」
ダイマ王星では技術が地球よりかなり進んでいるし、魔法を上手く利用すれば、花火大会のようなものがすぐに開催できるんじゃないかと思う。
「確か、日本では打上花火を見るときにこう言うんですよね。た~まや~!」
「そうだよ、リサちゃん。た~まや~!」
リサさんと愛実ちゃん、花火を思う存分に楽しんでいるな。
「綺麗だね、宏斗さん」
「……そうですね」
「本物の花火を宏斗さん達と初めて一緒に見ることができて良かったよ」
そう言うと、エリカさんはニッコリと笑って、打上花火を見る。
――こうなるきっかけは、何か大きな出来事の中にあると思っていた。
でも、花火に照らされたエリカさんの横顔を見ただけで、俺はあっさりと彼女への想いを自覚することができたのだ。出会ってから半月ほどだけれど、彼女と一緒に過ごしてきたからだろうか。
俺はエリカさんのことが一人の女性として好きなんだ。
それが分かったからか、エリカさんから感じる温もりがさっきよりも強く感じる。打上花火に照らされるエリカさんがとても美しく見えたのであった。
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