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Fragrance 5-ミヤビナカオリ-
第9話『西垣舞』
4時限目の講義が終わり、俺が今日受ける講義は全て終わった。
俺は水澤や岩坂と別れ、雅先輩との待ち合わせ場所として先ほどの言い争いの舞台になった休憩スペースに向かう。俺が着いたときにはまだ雅先輩の姿はない。とりあえずベンチに座って彼女を待つことにする。
あれから、奈央から連絡が来るかと思ったけれど一度も来ることはなかった。それは水澤や岩坂も同じだった。こちらから動きたいけれど、電話やメールをすればスマートフォンを確認されたときに雅先輩がどう反応するか分からない。一番いいのは、今日の3時限目のように俺が空きで雅先輩が講義を受けている時間に奈央と会うことだ。明日以降もそのような時間はあるので考えておくか。
水澤と岩坂はさっそくこの放課後から雅先輩のことを調べてくれるとのこと。彼等にはサークルを通じた縦の繋がりがある。そこから何らかの情報を得てくれることに期待している。また、彼等にも報告は直接会って行うことにした。
「隼人君」
雅先輩の方に顔を向けると、彼女は笑顔で手を振ってきた。
「今日は私よりも早く来たね」
雅先輩は俺の隣に座った。
「……隼人君の顔を見たら、またドキドキしてきた。キスって凄いんだね」
そう言うと、雅先輩は俺の左手の上にそっと手を乗せてくる。
キスは確かに凄い。あの一瞬で意識も飛んだし、今でも思い出すと気分が悪くなる。もう一度されたらどうなるのか。アナフィラキシーショックの如く死んでしまうのか、耐性ができて症状が軽くなるのか。そんなことを考えると、キスでときめくわけがない。
「雅先輩は幸せ者ですね」
「それって自分を褒めようとしてる?」
皮肉で言ったつもりなのに、どうして笑われなきゃいけないんだか。
「でも、本当に幸せ者だよ。隼人君とこうやって付き合うことができているんだもん。それに一番厄介な子もいなくなったし」
物凄くブラックなことを笑顔のままさらっと言ってきたぞ。
「……奈央に申し訳ないとは思わないんですか?」
「……隼人君と一緒にいられるなら、私はひどいことでもするつもりだよ」
「ひどいこと、ですか……」
一応、奈央にあんな態度を取ってしまったことが悪いという認識はあるようだ。というか、そこまでして俺と一緒にいたい理由。本当に何なのだろう?
顔を見合わせると、雅先輩は俺の左手にそっと絡ませてくる。そして、頬を赤くして顔を近づかせる。
「隼人君……」
周りに全く人がいないから、またキスをされてしまうのか。体に悪寒が走り始めたときだった。
「あっ、雅ちゃん」
そんな女性の声が聞こえた瞬間、雅先輩は俺から慌てて離れた。
そして、俺達の前には白と黒のボーダーのワンピースを着た女性が立っていた。黒髪のロングヘアで清楚なイメージを抱かせる。雅先輩とはまた違ったお嬢様の雰囲気が漂っている。優しそうな目つきをしている。先輩のことを下の名前で呼ぶってことは、先輩の友達なのかな。
「そっちにいるのは例の彼氏さん?」
「経済学科1年の坂井隼人です」
「同じ学科なんだね。初めまして。私、経済学科2年の西垣舞(にしがきまい)っていいます。雅ちゃんとは小学校のときからの幼なじみなの」
「そうなんですか」
雅先輩の幼なじみなのか。これはなかなか興味深いな。
「舞はどうしてここに来たの?」
「冷たい物がほしくなっちゃって買いに来たんだけど、そうしたら雅ちゃんが彼氏さんとイチャイチャしているから驚いちゃった」
「べ、別にイチャイチャだなんて……」
悶える雅先輩を見て、西垣先輩はクスクスと笑っている。
今まで雅先輩の『年上の女性』の顔しか見てこなかったけど、西垣先輩と一緒だと素の表情を見せるんだな。今までの中で一番普通の女の子という感じがした。
「それで、どこまでしたの? まだ日が浅いから手を繋ぐことくらい?」
「……キ、キスまでしたわよ」
小さな声で雅先輩が恥ずかしそうに答えると、それが予想外だったのか一瞬、西垣先輩は目を見開いた。しかし、すぐに笑顔になって、
「活発的な雅ちゃんだからもしかしたら、って思ったけど……キスまでしたんだ。坂井君のことが凄く好きなんだね」
「うん、昨日からさっそく同棲も始めたしね」
「もう同棲してるの? 積極的だね、雅ちゃんって」
キスに同棲。生々しいことを幼なじみの口から告げられたからか、西垣先輩の色白な顔が徐々に赤くなっていく。
「じゃあ、これから隼人君と一緒に雅ちゃんの家に帰るんだ」
「うん」
「……そう、なんだ」
それまで雅先輩に向いていた西垣先輩の視線が俺に移る。
「雅ちゃん、こんな感じに振る舞っちゃってごめんね。活発的で積極的なんだけど、時々周りのことを考えずに突き進んじゃうところがあるから。突然、同棲なんてして戸惑っていない? 大学ではあまり見せないけど、2人きりになると結構わがままでしょ」
「ええ、まあ……」
さすがに幼なじみだと雅先輩の内面をかなり分かっているみたいだ。周りのこと考えずに物事を進めたり、色々と甘えてきたり。
改めて幼なじみに指摘されると恥ずかしいのか、雅先輩はしゅんとなっていた。こんなに汐らしくなることがあるんだな。
「でも、真っ直ぐで可愛い子だから、雅ちゃんのことを好きでいてあげて」
「……はい」
西垣先輩は雅先輩のことを大切に想っているんだな。
可愛いことには頷けるが、真っ直ぐであることには首をかしげる。この2日間の雅先輩はとても真っ直ぐとは真逆の人間だ。このことを西垣先輩は知っているのだろうか。いや、知らないか。知っていたら、今みたいなこと言えるわけがない。
西額先輩は近くにあった自動販売機で冷たいペットボトルの緑茶を買い、すぐに一口飲む。
「うん、美味しい。坂井君も一口飲む?」
「えっ、俺ですか?」
てっきり、雅先輩かと思ったんだけど――。
「舞のを飲ませるくらいなら私が買ってあげるから、別にいいよ」
「……ふふっ、雅ちゃん可愛い。そっか、分かったよ」
そう言って、西垣先輩はペットボトルのお茶を自分のバッグに入れた。きっと、雅先輩をからかっただけだろう。
「じゃあ、これ以上2人の邪魔をしちゃいけないから、私はそろそろ帰ろうかな」
「別に邪魔ってわけじゃ……」
「だったら、さっきの慌てようは何だったのかな?」
「ううっ……」
完全に西垣先輩のペースだ。
俺にとっては全然邪魔じゃないし、むしろ雅先輩がこの様子なら、家でもずっと西垣先輩にいてほしいんだけど。これから家に帰って何されるかと思うと不安で仕方ないから。
「……じゃあね、雅ちゃん。坂井君、雅ちゃんのことをよろしくね」
雅先輩はそう言うと、俺達に手を振って立ち去っていった。
西垣先輩か。常に雅先輩の上に立っている感じだったな。それも小学校の時からの友人だからできることなのだろう。
「雅先輩、俺達もそろそろ帰りますか?」
俺がそう声をかけても、西垣先輩にからかわれたせいなのか雅先輩は俯いたままだった。こんな彼女は今まで見たことがない。どうしたんだろう?
「どこか具合でも悪いですか?」
「……う、ううん? 何でもないよ」
雅先輩は俺の顔を見ると、慌てて笑みを見せる。
これまでずっと雅先輩の笑顔は余裕のあるものだった。それなのに、今はそれが全く感じられない。幼なじみと話したことで、何か想いが変わったのだろうか。
「そろそろ帰ろうか。帰りにまたコンビニで甘い物を買おうよ」
「……そうですね」
俺達はゆっくりと立ち上がって、雅先輩の家に向かって歩き始める。
俺はずっと、雅先輩の変化が気になって仕方がなかったのであった。
俺は水澤や岩坂と別れ、雅先輩との待ち合わせ場所として先ほどの言い争いの舞台になった休憩スペースに向かう。俺が着いたときにはまだ雅先輩の姿はない。とりあえずベンチに座って彼女を待つことにする。
あれから、奈央から連絡が来るかと思ったけれど一度も来ることはなかった。それは水澤や岩坂も同じだった。こちらから動きたいけれど、電話やメールをすればスマートフォンを確認されたときに雅先輩がどう反応するか分からない。一番いいのは、今日の3時限目のように俺が空きで雅先輩が講義を受けている時間に奈央と会うことだ。明日以降もそのような時間はあるので考えておくか。
水澤と岩坂はさっそくこの放課後から雅先輩のことを調べてくれるとのこと。彼等にはサークルを通じた縦の繋がりがある。そこから何らかの情報を得てくれることに期待している。また、彼等にも報告は直接会って行うことにした。
「隼人君」
雅先輩の方に顔を向けると、彼女は笑顔で手を振ってきた。
「今日は私よりも早く来たね」
雅先輩は俺の隣に座った。
「……隼人君の顔を見たら、またドキドキしてきた。キスって凄いんだね」
そう言うと、雅先輩は俺の左手の上にそっと手を乗せてくる。
キスは確かに凄い。あの一瞬で意識も飛んだし、今でも思い出すと気分が悪くなる。もう一度されたらどうなるのか。アナフィラキシーショックの如く死んでしまうのか、耐性ができて症状が軽くなるのか。そんなことを考えると、キスでときめくわけがない。
「雅先輩は幸せ者ですね」
「それって自分を褒めようとしてる?」
皮肉で言ったつもりなのに、どうして笑われなきゃいけないんだか。
「でも、本当に幸せ者だよ。隼人君とこうやって付き合うことができているんだもん。それに一番厄介な子もいなくなったし」
物凄くブラックなことを笑顔のままさらっと言ってきたぞ。
「……奈央に申し訳ないとは思わないんですか?」
「……隼人君と一緒にいられるなら、私はひどいことでもするつもりだよ」
「ひどいこと、ですか……」
一応、奈央にあんな態度を取ってしまったことが悪いという認識はあるようだ。というか、そこまでして俺と一緒にいたい理由。本当に何なのだろう?
顔を見合わせると、雅先輩は俺の左手にそっと絡ませてくる。そして、頬を赤くして顔を近づかせる。
「隼人君……」
周りに全く人がいないから、またキスをされてしまうのか。体に悪寒が走り始めたときだった。
「あっ、雅ちゃん」
そんな女性の声が聞こえた瞬間、雅先輩は俺から慌てて離れた。
そして、俺達の前には白と黒のボーダーのワンピースを着た女性が立っていた。黒髪のロングヘアで清楚なイメージを抱かせる。雅先輩とはまた違ったお嬢様の雰囲気が漂っている。優しそうな目つきをしている。先輩のことを下の名前で呼ぶってことは、先輩の友達なのかな。
「そっちにいるのは例の彼氏さん?」
「経済学科1年の坂井隼人です」
「同じ学科なんだね。初めまして。私、経済学科2年の西垣舞(にしがきまい)っていいます。雅ちゃんとは小学校のときからの幼なじみなの」
「そうなんですか」
雅先輩の幼なじみなのか。これはなかなか興味深いな。
「舞はどうしてここに来たの?」
「冷たい物がほしくなっちゃって買いに来たんだけど、そうしたら雅ちゃんが彼氏さんとイチャイチャしているから驚いちゃった」
「べ、別にイチャイチャだなんて……」
悶える雅先輩を見て、西垣先輩はクスクスと笑っている。
今まで雅先輩の『年上の女性』の顔しか見てこなかったけど、西垣先輩と一緒だと素の表情を見せるんだな。今までの中で一番普通の女の子という感じがした。
「それで、どこまでしたの? まだ日が浅いから手を繋ぐことくらい?」
「……キ、キスまでしたわよ」
小さな声で雅先輩が恥ずかしそうに答えると、それが予想外だったのか一瞬、西垣先輩は目を見開いた。しかし、すぐに笑顔になって、
「活発的な雅ちゃんだからもしかしたら、って思ったけど……キスまでしたんだ。坂井君のことが凄く好きなんだね」
「うん、昨日からさっそく同棲も始めたしね」
「もう同棲してるの? 積極的だね、雅ちゃんって」
キスに同棲。生々しいことを幼なじみの口から告げられたからか、西垣先輩の色白な顔が徐々に赤くなっていく。
「じゃあ、これから隼人君と一緒に雅ちゃんの家に帰るんだ」
「うん」
「……そう、なんだ」
それまで雅先輩に向いていた西垣先輩の視線が俺に移る。
「雅ちゃん、こんな感じに振る舞っちゃってごめんね。活発的で積極的なんだけど、時々周りのことを考えずに突き進んじゃうところがあるから。突然、同棲なんてして戸惑っていない? 大学ではあまり見せないけど、2人きりになると結構わがままでしょ」
「ええ、まあ……」
さすがに幼なじみだと雅先輩の内面をかなり分かっているみたいだ。周りのこと考えずに物事を進めたり、色々と甘えてきたり。
改めて幼なじみに指摘されると恥ずかしいのか、雅先輩はしゅんとなっていた。こんなに汐らしくなることがあるんだな。
「でも、真っ直ぐで可愛い子だから、雅ちゃんのことを好きでいてあげて」
「……はい」
西垣先輩は雅先輩のことを大切に想っているんだな。
可愛いことには頷けるが、真っ直ぐであることには首をかしげる。この2日間の雅先輩はとても真っ直ぐとは真逆の人間だ。このことを西垣先輩は知っているのだろうか。いや、知らないか。知っていたら、今みたいなこと言えるわけがない。
西額先輩は近くにあった自動販売機で冷たいペットボトルの緑茶を買い、すぐに一口飲む。
「うん、美味しい。坂井君も一口飲む?」
「えっ、俺ですか?」
てっきり、雅先輩かと思ったんだけど――。
「舞のを飲ませるくらいなら私が買ってあげるから、別にいいよ」
「……ふふっ、雅ちゃん可愛い。そっか、分かったよ」
そう言って、西垣先輩はペットボトルのお茶を自分のバッグに入れた。きっと、雅先輩をからかっただけだろう。
「じゃあ、これ以上2人の邪魔をしちゃいけないから、私はそろそろ帰ろうかな」
「別に邪魔ってわけじゃ……」
「だったら、さっきの慌てようは何だったのかな?」
「ううっ……」
完全に西垣先輩のペースだ。
俺にとっては全然邪魔じゃないし、むしろ雅先輩がこの様子なら、家でもずっと西垣先輩にいてほしいんだけど。これから家に帰って何されるかと思うと不安で仕方ないから。
「……じゃあね、雅ちゃん。坂井君、雅ちゃんのことをよろしくね」
雅先輩はそう言うと、俺達に手を振って立ち去っていった。
西垣先輩か。常に雅先輩の上に立っている感じだったな。それも小学校の時からの友人だからできることなのだろう。
「雅先輩、俺達もそろそろ帰りますか?」
俺がそう声をかけても、西垣先輩にからかわれたせいなのか雅先輩は俯いたままだった。こんな彼女は今まで見たことがない。どうしたんだろう?
「どこか具合でも悪いですか?」
「……う、ううん? 何でもないよ」
雅先輩は俺の顔を見ると、慌てて笑みを見せる。
これまでずっと雅先輩の笑顔は余裕のあるものだった。それなのに、今はそれが全く感じられない。幼なじみと話したことで、何か想いが変わったのだろうか。
「そろそろ帰ろうか。帰りにまたコンビニで甘い物を買おうよ」
「……そうですね」
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