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Fragrance 7-ナツノカオリ-
第26話『インターハイ-100m-』
日曜日はミーティングと最終調整。そして、月曜日にはインターハイの会場である大分県へと向かった。
遥香と沙良さんは私達の応援のために、それぞれの母親と一緒に4人で大分に来ている。遥香と沙良さんが再会したことをきっかけに、私と恩田さんを現地で応援しようと意気投合したらしい。月曜日から来ていて、4人は観光をしたり、湯布院温泉へ入りに行ったりしたそうだ。……羨ましい。一緒に行きたかったな。
7月31日、水曜日。
今日は女子100mが行なわれる。私が出場する1つ目の種目だ。
昨日は月岡さんが出場した女子400mが行なわれ、月岡さんは3位。本人は悔しいと口にしていたものの、嬉しそうな笑みを浮かべていた。きっと、インターハイ前に恩田さんとちゃんと仲直りできたことも笑顔の一因だと思う。
違う高校の生徒だけど、私も月岡さんのパワーを受け取って今日の100mに臨んでいく。優勝を目指す私に立ちはだかる最大のライバルはもちろん、恩田真紀さん。
「原田さん、今日は全力で行くからね」
「ああ、もちろん。まずは決勝で一緒に走れるように頑張ろう」
女子100mは予選、準決勝、決勝の3レースを走らなくてはならない。一つ一つの走りを大切にしていかないと。
まずは予選。
全部で8組あり、各組の上位2着の選手と全体タイムで上位8選手が準決勝へと進む。私は第3組、恩田さんは第5組で走ることになっている。
「なかなか速いわね」
「そうだね」
先に走る選手のタイムを見ると、なかなか速い。けれど、今のところ……このくらいのタイムであれば、普段通りに走れればこれらのタイムよりも速く走ることができる。
「でも、原田さんなら大丈夫でしょう? 別にプレッシャーを掛けているわけじゃないわよ?」
「分かってるよ。私もそう思っていたところだし。恩田さんもいけるんじゃない?」
「……合宿のような走りができればね」
恩田さんは笑いながらそう言った。この様子ならおそらく大丈夫だと思う。
「第3組で走られる選手のみなさん、こちらに集まってください!」
スタッフの女性がそう言った。いよいよ、か。
「頑張ってね、原田さん」
「うん。インターハイ初の走り、楽しんでくるよ」
緊張することも大事だけれど、それよりも楽しまないと。大好きな陸上を目指してきたインターハイという舞台でできるんだから。
トラックに入り、スタート地点に向かう際、観客席の方を見てみると遥香や沙良さん達の姿が見えた。
「絢ちゃーん!」
精一杯の遥香の声が聞こえて、この大舞台に立ったことでの緊張による体の硬さがあっという間に消えていった。寒さも覚えていたけれど、今は心地よい温かさが体を包み込む。応援してくれている人がここにいる。
「遥香!」
遥香に向けて大きく手を振った。
スタートラインに立ち、会場全体にも緊張感が増し、応援の声もすっと引いていく。360度、全ての人に見つめられているようだ。
――パンッ!
スタートの号砲がなり、私はゴールに向かって走り始める。
体が軽い。とても気持ちいい。
たくさん走ってきたけれど、こんなにもあっという間にゴールに辿り着いたレースがあっただろうか。
前だけを見ていたので、ゴールを見ても自分が何位なのか分からなかった。
そして、電光掲示板に結果が表示され、会場がどよめいた。
『1位 原田絢(天羽女子) 11.75』
自分の名前を見た瞬間、1位で良かったという安心感と、これまでの中で5本指に入るくらいに速いタイムを出せた喜びがあった。
「よし」
小さくガッツポーズ。これで準決勝へと進出。
そして、予選第5組で走った恩田さんも第1位となり順調に準決勝へと進出した。
「恩田さん、おめでとう」
「原田さんもね。でも、さすがだわ。あたしでもあのタイムは1度しか出せたことがないわ。やっぱり、最大のライバルはあなたでいいみたいね」
「そういう恩田さんだって全体のタイムで2位じゃないか」
「まあね」
11秒台のタイムを出したのは私と恩田さんだけ。私の予想通り、一番の相手は恩田さんで間違いない。
準決勝の組み合わせが発表される。準決勝は全部で3組まであり、私が第1組、恩田さんが第3組に入っていた。予選と同じく各組上位2選手と、全体のタイムで上位2選手が決勝に進出することができる。
そして、準決勝も私と恩田さんはそれぞれレース第1位で終え、共に決勝へ進出した。ここでもタイムは私が1位、恩田さんが2位。ただし、その差は0.03秒差とほとんどない状況だ。
「これで、決勝で一緒に走れるわね」
「ああ、そうだね」
「……絶対に負けないわよ」
「私だって」
予選では恩田さんと戦っていないけれど、優勝できなかったからね。インターハイという舞台では優勝したい。
「間もなく決勝のレースを行ないます。出場する選手のみなさんは集まってください!」
そして、私と恩田さんは一緒にトラックに出て、レースのスタートラインに立つ。何かの巡り合わせなのか、恩田さんとは隣同士のレーンだった。
「絢ちゃん!」
「真紀ちゃん!」
遥香と沙良さんが私達の名前を呼ぶ。その横では天羽女子高校と八神高校の応援団が私達のことを応援している。
ついに、決勝の舞台まで来たんだ。悔いの残らないレースにしたい!
「原田さん、絶対に負けないから」
「私も恩田さんに……いや、誰にも負けるつもりはないよ」
目指すは優勝のみ。誰よりも早くゴールに辿り着く。それだけだ。
そして、スタートの準備に入り、会場は静寂に包まれる。
緊張感が高まるけれど、今こそ集中するんだ。
――バンッ!
決勝戦のスタートの号砲が鳴り響く。その瞬間に私はゴールに向かって全速力で走り出した。
チラッと左側を見ると恩田さんの姿が見える。それ以外の選手は誰も見えなかった。やっぱり、このレース最大のライバルは恩田さんか!
スタートは普段通り私の方が速いけれど、中盤からの加速の良さは恩田さんの最大の武器。段々と恩田さんが真横に迫ってくる。
だけど、ここで粘るんだ!
持てる力を全て出し、私はゴールを駆け抜けた。その瞬間、恩田さんが私の真横にいた。どちらが勝ったのかは分からない。
「……はあっ、はあっ……どっちが勝ったのかしら。あたしと原田さんのどっちかが1位だと思うんだけれど」
「私も分からない。結果を……待とう」
遥香や沙良さん、天羽女子と八神の応援団の様子を見ても、明らかにどっちが速かったかは分かっていないうだ。どちらも喜びや残念そうな様子ではない。分かっているのは、1位の選手のタイムが11.65であることだ。
そして、急に会場全体から歓声が沸き上がった。
『1位 原田絢(天羽女子) 11.65
2位 恩田真紀(八神) 11.67』
電光掲示板を見ると、1位は私、2位は恩田さんという結果が映し出されていた。
「絢ちゃん! おめでとう!」
遥香の称賛の声が聞こえたことで、ようやく優勝できた実感が湧く。遥香の方に向かって手を振った。
「……おめでとう、原田さん」
恩田さんはそっと手を差し出してくる。
「ありがとう、恩田さん」
お礼を言って、恩田さんと握手を交わす。すると、恩田さんは私のことを抱きしめてきた。
「本当にあなたは最高のライバルよ。200mでは絶対に負けない。だけど、まずは……本当に優勝おめでとう」
「ありがとう。私も恩田さんは最高のライバルだと思ってるよ。恩田さんとこの舞台でレースができて良かった。200mも負けないから」
私も恩田さんのことを抱きしめた。
陸上において今までの中で一番今が気持ちの良い瞬間かもしれない。それだけこの100mが良かったんだと思う。それは恩田さんがいなければ感じられなかったことだと感覚なんだろう。最高の形でインターハイのスタートを切ることができたのであった。
遥香と沙良さんは私達の応援のために、それぞれの母親と一緒に4人で大分に来ている。遥香と沙良さんが再会したことをきっかけに、私と恩田さんを現地で応援しようと意気投合したらしい。月曜日から来ていて、4人は観光をしたり、湯布院温泉へ入りに行ったりしたそうだ。……羨ましい。一緒に行きたかったな。
7月31日、水曜日。
今日は女子100mが行なわれる。私が出場する1つ目の種目だ。
昨日は月岡さんが出場した女子400mが行なわれ、月岡さんは3位。本人は悔しいと口にしていたものの、嬉しそうな笑みを浮かべていた。きっと、インターハイ前に恩田さんとちゃんと仲直りできたことも笑顔の一因だと思う。
違う高校の生徒だけど、私も月岡さんのパワーを受け取って今日の100mに臨んでいく。優勝を目指す私に立ちはだかる最大のライバルはもちろん、恩田真紀さん。
「原田さん、今日は全力で行くからね」
「ああ、もちろん。まずは決勝で一緒に走れるように頑張ろう」
女子100mは予選、準決勝、決勝の3レースを走らなくてはならない。一つ一つの走りを大切にしていかないと。
まずは予選。
全部で8組あり、各組の上位2着の選手と全体タイムで上位8選手が準決勝へと進む。私は第3組、恩田さんは第5組で走ることになっている。
「なかなか速いわね」
「そうだね」
先に走る選手のタイムを見ると、なかなか速い。けれど、今のところ……このくらいのタイムであれば、普段通りに走れればこれらのタイムよりも速く走ることができる。
「でも、原田さんなら大丈夫でしょう? 別にプレッシャーを掛けているわけじゃないわよ?」
「分かってるよ。私もそう思っていたところだし。恩田さんもいけるんじゃない?」
「……合宿のような走りができればね」
恩田さんは笑いながらそう言った。この様子ならおそらく大丈夫だと思う。
「第3組で走られる選手のみなさん、こちらに集まってください!」
スタッフの女性がそう言った。いよいよ、か。
「頑張ってね、原田さん」
「うん。インターハイ初の走り、楽しんでくるよ」
緊張することも大事だけれど、それよりも楽しまないと。大好きな陸上を目指してきたインターハイという舞台でできるんだから。
トラックに入り、スタート地点に向かう際、観客席の方を見てみると遥香や沙良さん達の姿が見えた。
「絢ちゃーん!」
精一杯の遥香の声が聞こえて、この大舞台に立ったことでの緊張による体の硬さがあっという間に消えていった。寒さも覚えていたけれど、今は心地よい温かさが体を包み込む。応援してくれている人がここにいる。
「遥香!」
遥香に向けて大きく手を振った。
スタートラインに立ち、会場全体にも緊張感が増し、応援の声もすっと引いていく。360度、全ての人に見つめられているようだ。
――パンッ!
スタートの号砲がなり、私はゴールに向かって走り始める。
体が軽い。とても気持ちいい。
たくさん走ってきたけれど、こんなにもあっという間にゴールに辿り着いたレースがあっただろうか。
前だけを見ていたので、ゴールを見ても自分が何位なのか分からなかった。
そして、電光掲示板に結果が表示され、会場がどよめいた。
『1位 原田絢(天羽女子) 11.75』
自分の名前を見た瞬間、1位で良かったという安心感と、これまでの中で5本指に入るくらいに速いタイムを出せた喜びがあった。
「よし」
小さくガッツポーズ。これで準決勝へと進出。
そして、予選第5組で走った恩田さんも第1位となり順調に準決勝へと進出した。
「恩田さん、おめでとう」
「原田さんもね。でも、さすがだわ。あたしでもあのタイムは1度しか出せたことがないわ。やっぱり、最大のライバルはあなたでいいみたいね」
「そういう恩田さんだって全体のタイムで2位じゃないか」
「まあね」
11秒台のタイムを出したのは私と恩田さんだけ。私の予想通り、一番の相手は恩田さんで間違いない。
準決勝の組み合わせが発表される。準決勝は全部で3組まであり、私が第1組、恩田さんが第3組に入っていた。予選と同じく各組上位2選手と、全体のタイムで上位2選手が決勝に進出することができる。
そして、準決勝も私と恩田さんはそれぞれレース第1位で終え、共に決勝へ進出した。ここでもタイムは私が1位、恩田さんが2位。ただし、その差は0.03秒差とほとんどない状況だ。
「これで、決勝で一緒に走れるわね」
「ああ、そうだね」
「……絶対に負けないわよ」
「私だって」
予選では恩田さんと戦っていないけれど、優勝できなかったからね。インターハイという舞台では優勝したい。
「間もなく決勝のレースを行ないます。出場する選手のみなさんは集まってください!」
そして、私と恩田さんは一緒にトラックに出て、レースのスタートラインに立つ。何かの巡り合わせなのか、恩田さんとは隣同士のレーンだった。
「絢ちゃん!」
「真紀ちゃん!」
遥香と沙良さんが私達の名前を呼ぶ。その横では天羽女子高校と八神高校の応援団が私達のことを応援している。
ついに、決勝の舞台まで来たんだ。悔いの残らないレースにしたい!
「原田さん、絶対に負けないから」
「私も恩田さんに……いや、誰にも負けるつもりはないよ」
目指すは優勝のみ。誰よりも早くゴールに辿り着く。それだけだ。
そして、スタートの準備に入り、会場は静寂に包まれる。
緊張感が高まるけれど、今こそ集中するんだ。
――バンッ!
決勝戦のスタートの号砲が鳴り響く。その瞬間に私はゴールに向かって全速力で走り出した。
チラッと左側を見ると恩田さんの姿が見える。それ以外の選手は誰も見えなかった。やっぱり、このレース最大のライバルは恩田さんか!
スタートは普段通り私の方が速いけれど、中盤からの加速の良さは恩田さんの最大の武器。段々と恩田さんが真横に迫ってくる。
だけど、ここで粘るんだ!
持てる力を全て出し、私はゴールを駆け抜けた。その瞬間、恩田さんが私の真横にいた。どちらが勝ったのかは分からない。
「……はあっ、はあっ……どっちが勝ったのかしら。あたしと原田さんのどっちかが1位だと思うんだけれど」
「私も分からない。結果を……待とう」
遥香や沙良さん、天羽女子と八神の応援団の様子を見ても、明らかにどっちが速かったかは分かっていないうだ。どちらも喜びや残念そうな様子ではない。分かっているのは、1位の選手のタイムが11.65であることだ。
そして、急に会場全体から歓声が沸き上がった。
『1位 原田絢(天羽女子) 11.65
2位 恩田真紀(八神) 11.67』
電光掲示板を見ると、1位は私、2位は恩田さんという結果が映し出されていた。
「絢ちゃん! おめでとう!」
遥香の称賛の声が聞こえたことで、ようやく優勝できた実感が湧く。遥香の方に向かって手を振った。
「……おめでとう、原田さん」
恩田さんはそっと手を差し出してくる。
「ありがとう、恩田さん」
お礼を言って、恩田さんと握手を交わす。すると、恩田さんは私のことを抱きしめてきた。
「本当にあなたは最高のライバルよ。200mでは絶対に負けない。だけど、まずは……本当に優勝おめでとう」
「ありがとう。私も恩田さんは最高のライバルだと思ってるよ。恩田さんとこの舞台でレースができて良かった。200mも負けないから」
私も恩田さんのことを抱きしめた。
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