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Fragrance 7-ナツノカオリ-
第30話『インターハイ-200m-』
8月2日、金曜日。
今日は女子200mが行なわれる。今年のインターハイで私が出場する競技はこの200mが最後。100m、400mリレーと優勝することができたので、最後に200mも優勝して終わらせたい。
「原田さん、200mこそあたしが優勝するんだから!」
「そうはさせないよ」
やはり、200mでも最大のライバルは恩田さん。100mと400mリレーがどちらも準優勝になってしまった悔しさをここにぶつけてくるのだろう。
「……しっかし、昨日の夜に草薙先輩に黒崎さんと付き合うことになったって報告されたときは驚いたわ。原田さんは知ってた?」
「私、その場に居させられたから知ってるよ。黒崎先輩が告白するのに勇気がいるから、私に見守っていて欲しいって。まあ、実際は草薙さんから告白したんだけれどね」
「そうだったの!?」
恩田さんは物凄く驚いている。まあ、合宿でも黒崎先輩を好きな素振りは全然見せなかったし、恩田さんのこの様子では普段も恋愛トークはしていなかったようだ。
「本当に世の中分からないことだらけね」
「……本当にそうだね」
理由があったにせよ、恩田さんからは遥香と奪い取ると宣言され、月岡さんからは恩田さんに好かれたら殺すと脅され、黒崎先輩からは実は草薙さんが好きだと言われた。……本当に予想もしないことが次々と起こった夏だ。
予想もしないことがレースで起きないように、しっかりと走っていこう。
200mは100mと同じように予選、準決勝、決勝の3レースが行なわれる。
まずは予選。全8組で行なわれ、各組の上位2選手と、それ以外の選手の中で全体のタイムで上位8選手が準決勝に進出する。私は第2組、恩田さんは第4組で走る。
まずは第2組。
グラウンドに出ると、観客席から遥香や沙良さんの応援の声が聞こえる。そんな中でスタートラインに着く。
「……行くぞ」
集中するんだ。スタートの合図が来たら、すぐにゴールに向かって走り出すんだ!
――バンッ!
スタートの号砲が鳴り、私は勢いよく走り出す。
100mや400mよりも長い距離を走るけれど、軽やかな走りはできている。やっぱり、走るのは気持ちいい!
速度が落ちることのないままゴールまで辿り着く。前だけを見ていたので自分が何位なのかは分からない。
『1位 原田絢(天羽女子) 24.20』
電光掲示板には私が第1位でゴールをしたことが表示されていた。タイムもいい感じだ。この調子で準決勝も走って行こう。
と、私がほっとしていられるのも束の間だった。
第6組で恩田さんが走ったんだけれど、24.03という歴代の優勝選手並みのタイムをいきなり叩き出してきたのだ。合宿中でこんなに早かったタイムはなかった。私でも出したことのないタイムだ。全選手の中で最も速い。
恩田さんの出したタイムを気にしてしまったからか、準決勝では予選よりも体が硬くなってしまい、24.37とタイムを落としてしまった。それでも第1位になったので決勝進出ができたので一安心。
しかし、その安心した気持ちもすぐさまに吹き飛んでしまうことに。
私と違う組のレースで走る恩田さんは予選以上の走りを見せてきて23.90と24秒を切ってきた。これには会場もどよめく。
「まずいな……」
恩田さんとどんどん離されていく。私の出したことのないタイムをどんどん出されてしまっている。ここまで追い詰められた感覚に陥るのはインターハイでは初めてだ。
「原田さん、これで一緒に決勝で走れるわね」
「……ああ。恩田さん、凄いなぁ」
「何を言っているの? あたしはただ普段通りに走っているだけよ。まあ、100mとリレーの悔しさをぶつけているのはあるけれど。それよりも、原田さん……さっきの走り、合宿の時と違ったわ」
「やっぱり、そう見えるかな」
恩田さんにそう分析されるってことは、準決勝の走りは普段通りじゃなかったんだな。ただ、普段通りに走れたとしても、恩田さんのタイムよりも速く走ることができたことは一度もない。
「……正直、あたしも驚いているわ。こんなに速く走ることができたのは初めて」
「そっか……」
「でも、速く走れるのは……恩田さんのおかげだと思っているわ。今の自分には届かない原田さんよりも速く走りたいっていう気持ちで走ってみたら、物凄く体が軽くなったのよ」
「恩田さん……」
「……だからさ、決勝のレースでは合宿の時みたいに全速力の原田さんと走りたい。あたしはそのつもりで全ての力を使って、今年のインターハイのラストランに挑むから。覚悟しておきなさい」
そう言うと、恩田さんは私の元から立ち去った。
恩田さんはきっと、いつも全力なんだ。自分よりも速い人がいたら、その人を抜けるようになりたいと一生懸命になっている。だから、どんどんタイムが上がってきているんだ。
今、私はかつての恩田さんの立場にあるんだ。今まで自分が到達したことのない速さで走る人を目の前にしている。だからこそ、私は――。
「間もなく決勝のレースが始まります! 参加される選手の皆さんはこちらに集まってください!」
私はスタッフのところに向かう。
「……どうやら、楽しいレースができそうね」
私の隣に立った恩田さんはそう呟いた。
そして、私達はグラウンドに出て、スタートラインへと歩いて行く。
「絢ちゃん頑張ってー!」
「絢! お前なら絶対に優勝できる! 全力で走ってこい!」
遥香や黒崎先輩の応援が聞こえた。この声を私の走る力に変えるんだ。そして、誰よりも速く200mを走りきるんだ!
奇しくも私と恩田さんは隣同士のコース。
「決勝に相応しいわね。原田さんと隣同士だなんて」
「……そうだね」
「この200mこそ、1位を取ってみせるわ。そのために全力を尽くす」
「私だって、恩田さんよりも……いや、誰よりも速くゴールに辿り着くから」
私のすぐ横にはとても速い選手がいる。だから、今まで以上に誰よりも一番速く200mを走りきりたい!
そして、スタートラインに立ち、スタートの瞬間をじっと待つ。
――バンッ!
スタートの号砲が鳴り響き、私はゴールに向かって走り出す。
前半はコーナーになっているので、位置関係は分からない。恩田さんは私よりも外側のコースを走っているので、常に彼女の姿は右側に見えていた。今はただ、とにかく一生懸命に走るのみ。
そして、後半に入って恩田さんが私の真横に。ここまでは互角か。予選、準決勝とあんなに速かった恩田さんと横一線に走ることができているんだ。
もっと速く、もっともっと速く――!
その想いだけを胸に、私は全力で走った。呼吸をすることが痛いくらいに、一生懸命になって。
ゴールをしたとき、恩田さんは真横にいるように思えた。
「どっち? どっちなの?」
「私の方が早かった……」
「いや、あたしの方よ……」
分かっていることは1位でゴールした選手のタイムが23.92であること。それが私なら自己ベストだ。
さて、結果は――。
『1位 原田絢(天羽女子) 23.92
2位 恩田真紀(八神) 23.94』
嘘……じゃないよな? 1位が私で、2位が恩田さん? 電光掲示板にはそう表示されているんだよね?
「また……2位だったかぁ」
恩田さんの呟きで、私に見えている結果が本当であることがようやく分かった。そっか私……優勝することができたんだ。
「原田さん、やっぱりあなたは凄い選手ね。完敗よ」
「……恩田さんのおかげだよ。恩田さんが私を説教してくれなかったら、きっとこういう結果にはなっていなかったと思う」
「……そう。でも、全力のあなたと走ることができたからか、2位だけととても清々しい気分なの。ありがとね、原田さん」
恩田さんの爽やかな笑顔を見ると、この結果に悔いなしという感じだ。
「こちらこそ、本当にありがとう、恩田さん。楽しいインターハイになったよ」
「あたしもね。今年は全部負けちゃったけれど、来年は絶対に負けないからね! だから、覚悟しておきなさいよ。それで、もっと強くなりなさい。そうじゃないと……つまらなくなりそうだから」
「ああ、約束するよ」
私は恩田さんと強く握手を交わした。
今年のインターハイは参加した競技で全て優勝という最高の結果になった。結果もそうだけれど、恩田真紀さんという女の子のおかげで一生忘れない思い出の1つになったことは間違いないと思う。
こうして、高校1年生のインターハイが幕を閉じたのであった。
今日は女子200mが行なわれる。今年のインターハイで私が出場する競技はこの200mが最後。100m、400mリレーと優勝することができたので、最後に200mも優勝して終わらせたい。
「原田さん、200mこそあたしが優勝するんだから!」
「そうはさせないよ」
やはり、200mでも最大のライバルは恩田さん。100mと400mリレーがどちらも準優勝になってしまった悔しさをここにぶつけてくるのだろう。
「……しっかし、昨日の夜に草薙先輩に黒崎さんと付き合うことになったって報告されたときは驚いたわ。原田さんは知ってた?」
「私、その場に居させられたから知ってるよ。黒崎先輩が告白するのに勇気がいるから、私に見守っていて欲しいって。まあ、実際は草薙さんから告白したんだけれどね」
「そうだったの!?」
恩田さんは物凄く驚いている。まあ、合宿でも黒崎先輩を好きな素振りは全然見せなかったし、恩田さんのこの様子では普段も恋愛トークはしていなかったようだ。
「本当に世の中分からないことだらけね」
「……本当にそうだね」
理由があったにせよ、恩田さんからは遥香と奪い取ると宣言され、月岡さんからは恩田さんに好かれたら殺すと脅され、黒崎先輩からは実は草薙さんが好きだと言われた。……本当に予想もしないことが次々と起こった夏だ。
予想もしないことがレースで起きないように、しっかりと走っていこう。
200mは100mと同じように予選、準決勝、決勝の3レースが行なわれる。
まずは予選。全8組で行なわれ、各組の上位2選手と、それ以外の選手の中で全体のタイムで上位8選手が準決勝に進出する。私は第2組、恩田さんは第4組で走る。
まずは第2組。
グラウンドに出ると、観客席から遥香や沙良さんの応援の声が聞こえる。そんな中でスタートラインに着く。
「……行くぞ」
集中するんだ。スタートの合図が来たら、すぐにゴールに向かって走り出すんだ!
――バンッ!
スタートの号砲が鳴り、私は勢いよく走り出す。
100mや400mよりも長い距離を走るけれど、軽やかな走りはできている。やっぱり、走るのは気持ちいい!
速度が落ちることのないままゴールまで辿り着く。前だけを見ていたので自分が何位なのかは分からない。
『1位 原田絢(天羽女子) 24.20』
電光掲示板には私が第1位でゴールをしたことが表示されていた。タイムもいい感じだ。この調子で準決勝も走って行こう。
と、私がほっとしていられるのも束の間だった。
第6組で恩田さんが走ったんだけれど、24.03という歴代の優勝選手並みのタイムをいきなり叩き出してきたのだ。合宿中でこんなに早かったタイムはなかった。私でも出したことのないタイムだ。全選手の中で最も速い。
恩田さんの出したタイムを気にしてしまったからか、準決勝では予選よりも体が硬くなってしまい、24.37とタイムを落としてしまった。それでも第1位になったので決勝進出ができたので一安心。
しかし、その安心した気持ちもすぐさまに吹き飛んでしまうことに。
私と違う組のレースで走る恩田さんは予選以上の走りを見せてきて23.90と24秒を切ってきた。これには会場もどよめく。
「まずいな……」
恩田さんとどんどん離されていく。私の出したことのないタイムをどんどん出されてしまっている。ここまで追い詰められた感覚に陥るのはインターハイでは初めてだ。
「原田さん、これで一緒に決勝で走れるわね」
「……ああ。恩田さん、凄いなぁ」
「何を言っているの? あたしはただ普段通りに走っているだけよ。まあ、100mとリレーの悔しさをぶつけているのはあるけれど。それよりも、原田さん……さっきの走り、合宿の時と違ったわ」
「やっぱり、そう見えるかな」
恩田さんにそう分析されるってことは、準決勝の走りは普段通りじゃなかったんだな。ただ、普段通りに走れたとしても、恩田さんのタイムよりも速く走ることができたことは一度もない。
「……正直、あたしも驚いているわ。こんなに速く走ることができたのは初めて」
「そっか……」
「でも、速く走れるのは……恩田さんのおかげだと思っているわ。今の自分には届かない原田さんよりも速く走りたいっていう気持ちで走ってみたら、物凄く体が軽くなったのよ」
「恩田さん……」
「……だからさ、決勝のレースでは合宿の時みたいに全速力の原田さんと走りたい。あたしはそのつもりで全ての力を使って、今年のインターハイのラストランに挑むから。覚悟しておきなさい」
そう言うと、恩田さんは私の元から立ち去った。
恩田さんはきっと、いつも全力なんだ。自分よりも速い人がいたら、その人を抜けるようになりたいと一生懸命になっている。だから、どんどんタイムが上がってきているんだ。
今、私はかつての恩田さんの立場にあるんだ。今まで自分が到達したことのない速さで走る人を目の前にしている。だからこそ、私は――。
「間もなく決勝のレースが始まります! 参加される選手の皆さんはこちらに集まってください!」
私はスタッフのところに向かう。
「……どうやら、楽しいレースができそうね」
私の隣に立った恩田さんはそう呟いた。
そして、私達はグラウンドに出て、スタートラインへと歩いて行く。
「絢ちゃん頑張ってー!」
「絢! お前なら絶対に優勝できる! 全力で走ってこい!」
遥香や黒崎先輩の応援が聞こえた。この声を私の走る力に変えるんだ。そして、誰よりも速く200mを走りきるんだ!
奇しくも私と恩田さんは隣同士のコース。
「決勝に相応しいわね。原田さんと隣同士だなんて」
「……そうだね」
「この200mこそ、1位を取ってみせるわ。そのために全力を尽くす」
「私だって、恩田さんよりも……いや、誰よりも速くゴールに辿り着くから」
私のすぐ横にはとても速い選手がいる。だから、今まで以上に誰よりも一番速く200mを走りきりたい!
そして、スタートラインに立ち、スタートの瞬間をじっと待つ。
――バンッ!
スタートの号砲が鳴り響き、私はゴールに向かって走り出す。
前半はコーナーになっているので、位置関係は分からない。恩田さんは私よりも外側のコースを走っているので、常に彼女の姿は右側に見えていた。今はただ、とにかく一生懸命に走るのみ。
そして、後半に入って恩田さんが私の真横に。ここまでは互角か。予選、準決勝とあんなに速かった恩田さんと横一線に走ることができているんだ。
もっと速く、もっともっと速く――!
その想いだけを胸に、私は全力で走った。呼吸をすることが痛いくらいに、一生懸命になって。
ゴールをしたとき、恩田さんは真横にいるように思えた。
「どっち? どっちなの?」
「私の方が早かった……」
「いや、あたしの方よ……」
分かっていることは1位でゴールした選手のタイムが23.92であること。それが私なら自己ベストだ。
さて、結果は――。
『1位 原田絢(天羽女子) 23.92
2位 恩田真紀(八神) 23.94』
嘘……じゃないよな? 1位が私で、2位が恩田さん? 電光掲示板にはそう表示されているんだよね?
「また……2位だったかぁ」
恩田さんの呟きで、私に見えている結果が本当であることがようやく分かった。そっか私……優勝することができたんだ。
「原田さん、やっぱりあなたは凄い選手ね。完敗よ」
「……恩田さんのおかげだよ。恩田さんが私を説教してくれなかったら、きっとこういう結果にはなっていなかったと思う」
「……そう。でも、全力のあなたと走ることができたからか、2位だけととても清々しい気分なの。ありがとね、原田さん」
恩田さんの爽やかな笑顔を見ると、この結果に悔いなしという感じだ。
「こちらこそ、本当にありがとう、恩田さん。楽しいインターハイになったよ」
「あたしもね。今年は全部負けちゃったけれど、来年は絶対に負けないからね! だから、覚悟しておきなさいよ。それで、もっと強くなりなさい。そうじゃないと……つまらなくなりそうだから」
「ああ、約束するよ」
私は恩田さんと強く握手を交わした。
今年のインターハイは参加した競技で全て優勝という最高の結果になった。結果もそうだけれど、恩田真紀さんという女の子のおかげで一生忘れない思い出の1つになったことは間違いないと思う。
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