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Fragrance 8-タビノカオリ-
第27話『ボディーチェック』
お兄ちゃんや直人さんと別れて、私達は女子更衣室に。
更衣室にはあまり人がいない。今はまだ夏休みだけれど、日曜日の午後ということもあってホテルにチェックインする人が少ないのかな。
今は彩花さんの体だから、彼女の水着を着ることに。まあ、私よりも胸が大きいから、自分の水着を着たら胸がキツくなっちゃうからね。
「何だか、自分がすぐ側にいる状況で着替えるなんて不思議ですね」
「そうですね」
目の前で本来の自分の体があって、水着に着替えようとしている。何だか不思議な感覚だなぁ。
彩花さん、絢ちゃんがいるからか絢ちゃんのことをチラチラと見ている。
複雑な気持ちを抱くけれど、みんなを待たせるといけないから早く着替えよう。
「あっ……」
そう声を漏らすと、彩花さんは私のことをチラチラと見てくる。もしかして、直人さんと何かあって、体に痕が残っていないかどうか見ているのかな。
私も昨日、絢ちゃんと……色々なことをしたから、体に痕が残っていないかどうか心配になってきた。
「もしかして、遥香さんも……?」
私の耳元で彩花さんがそんなことを訊いてきた。ちょっとドキッとしたけれど、予想通りで安心する。
「……はい。昨晩、絢ちゃんと色々なことをして。あと……今朝、お腹が痛くなったのは裸のままで眠っちゃったせいなのかな、って思っていたんです」
「私と同じですね」
恋人と一緒に旅行に来ていると、夜に……色々なことしちゃうよね! 彩花さんに昨日のことを話したら、よりはっきりと思い出してきちゃったよ。
「あの、彩花さん。その……良ければ、お互いの体を確認しませんか? その……赤くなっている部分がないかどうかを」
「き、奇遇ですね。私も同じことを考えていたんです」
変に痕が残っていたら、見られないようにどうにか対処しなきゃいけないからね。
「じゃあ、まずはお互いに向かい合って前面の方を見ましょう」
「はい」
私は彩花さんと一緒に自分自身の体を見始める。裸になって自分の体を見るなんて。こんな経験、またとないんだろうなぁ。
「きゃっ」
ううっ、彩花さんに指で胸をつん、と押された。
「な、何をするんですか。彩花さん」
「……自分の体を見ていたら、つい」
「もう、彩花さんったら」
と、お返しで私も指で胸をつんとしてみる。意外と私の胸って柔らかいな。
「んっ……あっ、声出ちゃいますね」
「突然されると驚くんですよ。でも、こうして触ってみると、えっちをしているときの絢ちゃんって、私のことをこういう風に感じているんだなって思います」
「私も……先輩が私のことを触るとこういう風に感じるんだなって分かりました」
恥ずかしい自分の顔を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってくる。
「……もっと触り合いましょうか」
「そうですね」
そう言うと、私の方から両手で触り始める。
それに応えるかのように、彩花さんも胸を両手で触ってくる。
「遥香、さんっ……」
「彩花さん……」
気付けば、自分の体を全身で感じたくなって彩花さんと抱きしめ合い、体を触れ合わせていた。私の体ってこんなに柔らかくて、温かくて、いい匂いがしたんだ。絢ちゃんも私のことを抱きしめたとき、こういう感覚を味わっていたのかな。
「2人とも、裸で抱きしめ合ってどうしたの?」
『きゃああっ!』
絢ちゃんの言葉で、瞬間的に私は彩花さんと体を離した。
振り返ると水着に着替え終わっていた絢ちゃんがきょとんとした表情で立っていた。そうだった、ここには彩花さん以外にも人がいたんだった。彩花さんとあんなことをしていたからすっかりと忘れていたよ。
絢ちゃんに見られたことが恥ずかしくて、私はその場にしゃがみ込んでしまった。うううっ、どんな顔をして絢ちゃんと顔を合わせればいいんだろう。
「えっと、その……自分の体が恋しくなっちゃって」
「そっか。体が入れ替わるとそう思うんだね。自分の体を触ったときの感触とか、温もりとか、匂いとか」
「そ、そうなんです」
彩花さんはあまり動揺していないからか、絢ちゃんに対応してくれる。
「ははっ、可愛いね。やっぱり、遥香の体よりも自分の体の方がいいかな?」
「……生まれてからずっと持っているものなので。そ、それよりも……じっと私のことを見ないでください。恥ずかしいですよ……」
「あっ、ごめんね、彩花ちゃん」
何だか、絢ちゃん……彩花さんといい雰囲気になっているような。羨ましいな。でも、そう思ったらすぐに直人さんの顔が頭をよぎる。そうすると、すぐに安心できる。
「彩花さん、軽くチェックして水着を着ましょう」
「そうですね」
私達は、お互いに全身を見てキスマークのようなものがないかどうかをチェックする。私の体には……そういうものはなし。絢ちゃん、ありがとね。
「OKです、彩花さん」
「こっちも大丈夫です、遥香さん」
「じゃあ、水着を着ましょうか。彩花さんは私の水着でいいですか?」
「はい! 一度の旅行で2種類水着が着ることができるなんてお得な感じがしますし」
「……私も同じことを考えてました」
「そうですか」
体が入れ替わったのに、水着は同じっていうのはおかしい感じもするし。彩花さんと同じ考えで良かった。こっちは物理的な問題があるけれど。
そして、私達はようやく水着を着ることに。昨日見たときも思ったけれど、彩花さんの水着も可愛いなぁ。
「あっ、昨日の自分がいますね」
「そうですね。何だか不思議ですよね」
私の目の前には、フリル付きの白いビキニを着た自分の姿が。昨日、絢ちゃんにも私がこういう風に見えていたのかな。
「おっ、遥香も彩花さんも水着が似合っているね……って言って大丈夫なのかな」
「大丈夫だよ、絢ちゃん」
「体が入れ替わっていても、似合っていると言っていただけるととても嬉しいです」
すると、奈央ちゃんも私達の方を見て、
「絢ちゃんの言うとおり、2人とも似合っているね。私は水着を交換したバージョンが見たかったけれど、サイズとかが合わないかもしれないもんね。さっ、隼人と藍沢君が待っているだろうから行きましょう」
直人さん、私の姿を見てどう思うかな。これも彩花さんの体の影響なのかも。でも、昨日も見ているはずだからそういったリアクションは期待できないか。
「彩花さん、顔色があまり良くなさそうに見えるけど大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「そっか、ならいいけれど。無理はしないでね。遥香の体になってまだそんなに時間も経っていないから」
「……ありがとうございます」
絢ちゃんが私の体を心配してくれるのは嬉しいな。
「もちろん、遥香も無理はしないでね」
「……分かってるよ」
ふいに私にもそう言った言葉をかけてくれるから、絢ちゃんは本当に優しい女の子だと思う。
ちらっと彩花さんのことを見てみると、彼女は少し不機嫌そうな様子で私達のことを見ているのであった。
更衣室にはあまり人がいない。今はまだ夏休みだけれど、日曜日の午後ということもあってホテルにチェックインする人が少ないのかな。
今は彩花さんの体だから、彼女の水着を着ることに。まあ、私よりも胸が大きいから、自分の水着を着たら胸がキツくなっちゃうからね。
「何だか、自分がすぐ側にいる状況で着替えるなんて不思議ですね」
「そうですね」
目の前で本来の自分の体があって、水着に着替えようとしている。何だか不思議な感覚だなぁ。
彩花さん、絢ちゃんがいるからか絢ちゃんのことをチラチラと見ている。
複雑な気持ちを抱くけれど、みんなを待たせるといけないから早く着替えよう。
「あっ……」
そう声を漏らすと、彩花さんは私のことをチラチラと見てくる。もしかして、直人さんと何かあって、体に痕が残っていないかどうか見ているのかな。
私も昨日、絢ちゃんと……色々なことをしたから、体に痕が残っていないかどうか心配になってきた。
「もしかして、遥香さんも……?」
私の耳元で彩花さんがそんなことを訊いてきた。ちょっとドキッとしたけれど、予想通りで安心する。
「……はい。昨晩、絢ちゃんと色々なことをして。あと……今朝、お腹が痛くなったのは裸のままで眠っちゃったせいなのかな、って思っていたんです」
「私と同じですね」
恋人と一緒に旅行に来ていると、夜に……色々なことしちゃうよね! 彩花さんに昨日のことを話したら、よりはっきりと思い出してきちゃったよ。
「あの、彩花さん。その……良ければ、お互いの体を確認しませんか? その……赤くなっている部分がないかどうかを」
「き、奇遇ですね。私も同じことを考えていたんです」
変に痕が残っていたら、見られないようにどうにか対処しなきゃいけないからね。
「じゃあ、まずはお互いに向かい合って前面の方を見ましょう」
「はい」
私は彩花さんと一緒に自分自身の体を見始める。裸になって自分の体を見るなんて。こんな経験、またとないんだろうなぁ。
「きゃっ」
ううっ、彩花さんに指で胸をつん、と押された。
「な、何をするんですか。彩花さん」
「……自分の体を見ていたら、つい」
「もう、彩花さんったら」
と、お返しで私も指で胸をつんとしてみる。意外と私の胸って柔らかいな。
「んっ……あっ、声出ちゃいますね」
「突然されると驚くんですよ。でも、こうして触ってみると、えっちをしているときの絢ちゃんって、私のことをこういう風に感じているんだなって思います」
「私も……先輩が私のことを触るとこういう風に感じるんだなって分かりました」
恥ずかしい自分の顔を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってくる。
「……もっと触り合いましょうか」
「そうですね」
そう言うと、私の方から両手で触り始める。
それに応えるかのように、彩花さんも胸を両手で触ってくる。
「遥香、さんっ……」
「彩花さん……」
気付けば、自分の体を全身で感じたくなって彩花さんと抱きしめ合い、体を触れ合わせていた。私の体ってこんなに柔らかくて、温かくて、いい匂いがしたんだ。絢ちゃんも私のことを抱きしめたとき、こういう感覚を味わっていたのかな。
「2人とも、裸で抱きしめ合ってどうしたの?」
『きゃああっ!』
絢ちゃんの言葉で、瞬間的に私は彩花さんと体を離した。
振り返ると水着に着替え終わっていた絢ちゃんがきょとんとした表情で立っていた。そうだった、ここには彩花さん以外にも人がいたんだった。彩花さんとあんなことをしていたからすっかりと忘れていたよ。
絢ちゃんに見られたことが恥ずかしくて、私はその場にしゃがみ込んでしまった。うううっ、どんな顔をして絢ちゃんと顔を合わせればいいんだろう。
「えっと、その……自分の体が恋しくなっちゃって」
「そっか。体が入れ替わるとそう思うんだね。自分の体を触ったときの感触とか、温もりとか、匂いとか」
「そ、そうなんです」
彩花さんはあまり動揺していないからか、絢ちゃんに対応してくれる。
「ははっ、可愛いね。やっぱり、遥香の体よりも自分の体の方がいいかな?」
「……生まれてからずっと持っているものなので。そ、それよりも……じっと私のことを見ないでください。恥ずかしいですよ……」
「あっ、ごめんね、彩花ちゃん」
何だか、絢ちゃん……彩花さんといい雰囲気になっているような。羨ましいな。でも、そう思ったらすぐに直人さんの顔が頭をよぎる。そうすると、すぐに安心できる。
「彩花さん、軽くチェックして水着を着ましょう」
「そうですね」
私達は、お互いに全身を見てキスマークのようなものがないかどうかをチェックする。私の体には……そういうものはなし。絢ちゃん、ありがとね。
「OKです、彩花さん」
「こっちも大丈夫です、遥香さん」
「じゃあ、水着を着ましょうか。彩花さんは私の水着でいいですか?」
「はい! 一度の旅行で2種類水着が着ることができるなんてお得な感じがしますし」
「……私も同じことを考えてました」
「そうですか」
体が入れ替わったのに、水着は同じっていうのはおかしい感じもするし。彩花さんと同じ考えで良かった。こっちは物理的な問題があるけれど。
そして、私達はようやく水着を着ることに。昨日見たときも思ったけれど、彩花さんの水着も可愛いなぁ。
「あっ、昨日の自分がいますね」
「そうですね。何だか不思議ですよね」
私の目の前には、フリル付きの白いビキニを着た自分の姿が。昨日、絢ちゃんにも私がこういう風に見えていたのかな。
「おっ、遥香も彩花さんも水着が似合っているね……って言って大丈夫なのかな」
「大丈夫だよ、絢ちゃん」
「体が入れ替わっていても、似合っていると言っていただけるととても嬉しいです」
すると、奈央ちゃんも私達の方を見て、
「絢ちゃんの言うとおり、2人とも似合っているね。私は水着を交換したバージョンが見たかったけれど、サイズとかが合わないかもしれないもんね。さっ、隼人と藍沢君が待っているだろうから行きましょう」
直人さん、私の姿を見てどう思うかな。これも彩花さんの体の影響なのかも。でも、昨日も見ているはずだからそういったリアクションは期待できないか。
「彩花さん、顔色があまり良くなさそうに見えるけど大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
「そっか、ならいいけれど。無理はしないでね。遥香の体になってまだそんなに時間も経っていないから」
「……ありがとうございます」
絢ちゃんが私の体を心配してくれるのは嬉しいな。
「もちろん、遥香も無理はしないでね」
「……分かってるよ」
ふいに私にもそう言った言葉をかけてくれるから、絢ちゃんは本当に優しい女の子だと思う。
ちらっと彩花さんのことを見てみると、彼女は少し不機嫌そうな様子で私達のことを見ているのであった。
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