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しおりを挟む「認めんぞ! 絶対に認めん! 」
私達の恋路は世間では許されるものではございませんでした。
それでも私達は構いません。
二人で居れさえすれば私達には問題ないのですから。
二人だけの逃避行。
どうせ認めてもらえぬのであれば、ここに居る意味はありません。
だから私達は家を、町を飛び出しました。
二人寄り添い歩くだけでこんなにも心強い事はありません。
この人と一緒にいるだけで私は幸せなのです。
他に何も必要などありませんでした。
寂れた宿に二人で身を寄せ合い過ごす日々は、
私が生まれて来てから最も満ち溢れた日々でした。
「お慕いしております」
「私もだよ」
私達にはその言葉だけで十分でした。
だから最後にたんと食べたお肉はとても美味しゅうございました。
「最後までご一緒いたします」
そして私達は新しい旅を始めるのです。
終わる事のない旅を、
応援ありがとうございます!
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